Moraの上半期チャート
まとめるとお得度がかなり高いとはいえクラシックが9位、英語表現の実用音源が14位。正直なところ、少なくとも「まとめて購入ランキング」の方はこれ絶対に実数は発表できないレベルの値と思われます。

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牛丼屋のみならず、最近はTSUTAYAとGEOが露骨に殴り合いの喧嘩のような状況で、現在双方ともDVD旧作100円がレギュラー状態になっています。地域型チェーンの中にも食らいついていこうとしている所もありますが、東京中心の中堅チェーンのドラマとかで190円まで下げるのが精一杯の模様で何かひどく大変そうです。いわんや小規模チェーン。
しかしその一方、CDレンタルはどれだけ安いところでも4枚か5枚で1,000円という形がおよそ最安値のようで、最近は頑張って新作込みでもこの価格にしたりもしていますが、でもDVDに比べると若干見劣りいたします。

販売でも、映画DVDは新作でも徐々に価格が下がり最近は通常盤ならおよそ3,000円台。旧作は以前なら「3枚買ったら3,000円」というパターンだったのが最近は「1枚でも1,000円」が非常に目立つようになりました。900円なんて店もたまにあったりします。
CDの場合、洋楽は有名バンドでもレーベルはメジャーじゃないという状況が増えたりとか、輸入盤対抗措置価格での値付けも増え、国内盤新譜でも1,980円とか2,100円というパターンが以前から時折あります。輸入盤はここんとこ大手では新譜1,500円当たり前、旧譜に至ってはメジャーなタイトルなら1,000円で常時販売中。

以上より結論は、「邦楽のCD価格の相対的な割高感」がこれまで以上に目立っているということで。この20年で大幅に値上げしたわけでもないのですが、他の相場が馬鹿みたいに下がっているだけに。
一時ソニーなんかは邦楽アルバム2,800円、シングル800円を基本価格にしたり頑張ってる時期もあったんですが、結局概ね各社とも消費税3%導入時に税込3,000円としたものが5%になった時にそのまま税の増加分を乗っけた3,059円となり、それが今も標準価格帯。会社によっては税抜3,000円、税込3,150円が標準価格になる等多少とはいえ実質値上げになっていたり。先日購入したラルクのトリビュート盤はほぼ全員洋楽勢による歌唱で別にブックレットとかが他より凝っているというわけでもないのに定価3,200円とか。そんな感じでじわじわ来ているところもあります。

まあ、特典付き初回盤とかがガンガン出ていますので今更標準価格もクソもないっちゃないですし、20年以上値上げしたとしてもその程度っていうのは会社にしてみれば「価格を抑えるべく頑張っているんだ」ってことにもなるんでしょうが、例えばPerfumeなんかは作詞作曲演奏中田ヤスタカ一人で大きな録音スタジオも使っていなかったりするように、PCの中で歌以外の全てが完結する制作体制もひとつの主流になったことで、平均してみれば制作原価も下がっていないはずもなく。

海外に目を向ければ、LADY GAGAはニューアルバムの発売初週に99セントで販売。マドンナはライブチケットにダウンロードの権利またはCDを付けて販売するスタイル。これらは要するに音源単体で儲ける気はさらさらなく、ライブやグッズ含めてのトータルの収益を最大化するための手段のひとつに音源を使っているということですが、日本は相変わらずエイベックスやソニーの一部等にしか傘下にマネージメント機能を持っておらず、ミュージシャンの活動全体をフォローする契約になっていないので、これまで通りにCD単体で利益を最大化する方針を継続せざるを得ないということで。

本当はいろいろ変えなきゃいけないところを旧態依然としたまま既得権益をどうしようかと考えている最中と思われるわけですが、そろそろドラスティックな結論出さないと業界もろとも死んじゃうと思います。というか、こういう形で収益を上げ続けようとすると、2話収録1時間弱で6,000円とかのDVDを一部のコアファンに買ってもらうことが「当たり前」になっているアニメ業界のようなことになると思いますし、実際音楽関連のDVDのリリース数の増加や、CDでも初回盤の高価格化もあってそれに近い状態になりつつあるのですが、さすがに普通のCDまでそうなったら俺はもう付いていく気ないよ。

ちなみにDVD100円、恒常的ではあっても一応「キャンペーン」的な位置付けのようで、延滞料は値下げ前と同じ値段を取られるところが罠ですね。