新星堂、サイトがリニューアルのため長期休止中。ちゃんと再開日を明記してあるから大丈夫なんだろうけど、少しドキドキします。恐らくオンライン販売を強化してくるのでしょうけど、Amazonが送料完全無料、HMVとタワーがポイント&値引き合戦を繰り広げている中、そこに割って入れるような体力が今の新星堂にあるのかという根本的な問題。
つうかビジネスチャンスを逸してまでこんな長期間サイト閉じるということは一時置き換え用の代替サーバすら準備する余裕がないということじゃないのか。どうなんだ。
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6/27リリースの安室奈美恵のニューアルバムですが、リリース形態の中に「PLAYBUTTON」というのがありまして。手っ取り早く言ってしまえば「内容の書き換えのできないバッジ型のMP3プレイヤー」ということになります。
2011年3月からアメリカで販売開始され、これまでにJustin BieverやFlorence+The Machine等が採用しています。日本では大沢伸一が2011年7月にアルバムをエイベックスからこの形態でリリースしたのが最初。EMIも吉井和哉×ダチョウ倶楽部のコラボシングルとSHINeeのシングルでそれぞれリリースしました。その後12月にメモリーテック社が日本での権利を取得し、今年の3月には浜崎あゆみのアルバムが過去リリース分も含めて一挙にこの形でリリースされています。
今回安室のニューアルバムでもこの形態が採用され、かつニューアルバムなのに1,980円というお値段でして、そんじゃ試しに買ってみるとかということで。
とりあえず物珍しいので撮影してみました。
外箱。小さいっす。上下・左右各5.5cm、厚み2.0cm。
マッチ箱のように中箱を引き出すスタイル。
PLAYBUTTON本体。直径4.5cm。下部にヘッドホンジャック。
箱の中は二重になっていて、上にPLAYBUTTON本体、下には説明書と充電用USBケーブル。箱を開けた段階で既に充電はしてあり、ヘッドホンを挿せばすぐに聴くことができます。
裏側。真ん中の大きいボタンがPLAY/PAUSE、左右が曲送りと長押しでボリューム上げ下げ。一番左のボタンが7種のプリセットから選択する形のイコライザー。右の一番小さなボタンがリセット。音量とイコライザーが初期設定に戻ります。
音質は比較対象がないのでよくわからんですが、著しく悪いともやたらいいとも思えない、CDより多少いいくらいなんじゃないでしょうかレベル。どういうビットレートで録音されているか、そもそも内蔵メモリの容量も明記はありませんでした。別にCDみたいにビットレートが決まっているものでもないので、普通の尺のアルバムであれば2GBほどもあれば狂ったような高音質にすることも可能ですがそこまでではないようです。
聴くだけであればかなり手軽ではあるのですが、出力がアナログのヘッドホンジャックしかないのでiPhoneやWALKMAN等他のデバイスへダビングしようとしたらかなりの手間がかかり音質の劣化も避けられない。まあレーベル側としてはそれはまさに願ったり叶ったり状態なのでしょうが。
またこういう恐ろしく小さなパッケージですので、外箱の裏に曲目リストがあるだけで他に歌詞を含めて一切のクレジットがありません。せめて「WEBのここ見たら載ってるぜ」くらいのアナウンスの一文は入れてもよいのではないでしょうか。まあ、エイベックスの公式にもそんなページないんですけど。
以上より正直なところ、熱心なファンにとってのプレミア的存在以上にはなりえないんじゃないのかという感想。まあ「バッジとして身に付ける」こと前提ですし、そもそもPLAYBUTTONというものを作った段階でそういう「熱心なファン」向けの商品を意図していたみたいですが。
ちなみに安室のニューアルバムの中身は、前アルバム以降のシングルから察せられる通り、かなり王道のJ-POPの方に寄った内容。以前の異常に尖ったスタイルの音は皆無です。個人的には非常に残念なのですが、彼女自身や昔からのファンにとっては「戻ってくるべき所にようやく戻ってきた結果」なのかもしれないと考えると、否定はできないかなと思いました。
ただこんな箱入りなので、一度聴いた後きちんと元通りにしまいました。この後当分取り出さないような気がしている。やっぱせめてブツは取り出さないにしても曲は他のと一緒にプレイヤーにデータ入れた方がよく聴くことになるんじゃないかと思いました。これは音楽にとって幸せなことなのか。
いやだからCDも買った上でこれも買えってことね。