SMAPのベストが8月に発売
これで4回目のベスト盤になりますが、1995年、1997年、2001年と出してきて今回10年ぶりというえらく長い間を空けての発売。

1997年のは2枚組が大型ブリスターパックに収納され外袋も特製。
2001年のは初回限定盤が12種、通常盤と合わせて13種を発売。
えらく気合い入れて売っていたのですが。

SMAPのシングルは2003年の「世界で一つだけの花」をピークにしてそれ以降面白いくらい売上が下がっておりまして、曲によっては累積で15万枚を切るというヤバさ。
新曲は工程・流通上の理由で配信のみの発売という形になりましたが、実際のところ枚数という数値で結果を出したくなかったんじゃないかという穿った見方もできるくらいのもんで。

正味の話、ベスト盤も発売するタイミングをずるずると逸し続けた結果、ここまで間が空いてしまったのではないか、とも思えるわけです。で、今回は被災者支援とかファン投票という様々な「理由付け」を行った上でようよう発売と、そんな感じではないかと。

そしてファンミーティングという仕立てでの全国行脚も何となく妙。
ここ最近はK-POPの人達がやたらやってる印象のあるファンミーティングですが、その場合、普通のコンサートツアーと異なる最大のポイントは設営コスト。特にジャニコンの場合、凝った仕掛けが当たり前になっている節もあり、ツアーをやろうとするとそれなりに出費する覚悟がいるわけですが、ファンミーティングという形にすると、一番お金のかかる照明や装置を最低限に抑えられますので、その分コストパフォーマンス的に有利。

というか、今回の西武園での無料開催は完全にベスト盤売上アップのための撒き餌ですので、そこにお金をかけるわけにいかないというあたりが今回の企画全体のスタートだったのではないかと予想されます。

嵐の人気が右肩上がりになって以降、非常にやりにくそうなSMAP陣営ですが、もうそろそろ開放してあげてもいいんじゃないかと思うんだけど。別に解散とかいうんじゃなくてもいい。各人単体で十二分にやれるのだから、グループとしての活動は少年隊みたいにある程度フェイド・アウトさせて、SMAPとしては数年に1回ライブでのみ活動とかにして。正直CDとかの販売はもう限界を迎えつつあるんだから。
ビクターが許してくれないのだろうか。もうええやろ。