このご時世にものすごくチャレンジャブルな判断 in 錦糸町

あと、新しいブログを作りました。
こんな感じで適当にレコード屋や元レコード屋の写真を撮ってアップするだけですが。形になるまではできるだけデイリーでアップしていきますんで、よろしくです。

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5/3、1日だけだけどJAPAN JAMに行ってきました。
去年は富士スピードウェイ、今年は幕張。行くのは断然ラクだったんだけど、フェスならではの特別感には欠けるのが残念。まあ、途中で豪雨降っていたし、屋内でよかったと考えるべきか。
というわけでロッキンオン系フェス恒例の渋谷社長の訓示からスタート。


Dragon Ash
オリジナル曲ほとんど無しのものすごい割り切った構成。ゲストを次々呼び込んでゲストの持ち歌を演奏する形だったんだけど、宮本浩次のときはまさかの「ガストロンジャー」。正直エレカシの元Ver.より断然かっこよくて笑った。
そしてゲストとして事前コールがなかったラッパ我リヤが「Deep Impact」。ヤバい。
単体でもBOOWYの「Dreamin」とかNirvanaの「Smells Like」とか。おもしれえ。
ただ、Nirvanaは彼らがやると演奏うますぎてカッチリしすぎてよくないな。


スガシカオ
いきなりアッパー系の曲を立て続けにやって盛り上げにかかる。初っ端いきなり「挑戦者たち」の歌なのは、一見さんを呼び込もうという作戦か。
その後「ワシントン・ゴーゴー・ファンク」をやると宣言してことでその説明。BPMを合わせて次々に曲をやる、クラブプレイの生バンド版のようなものだそうで。
ゲストは浜崎貴司。ファンクつながりとして納得感のあるブッキングですが、「幸せであるように」やったので心に来た。この曲は特別だろ。その後さらにFLYING KIDSの「炎」。和製ファンクの系図が見えた。こういうジャンルやってると、やっぱ仲間意識ってあるんだろうなあ。
非常に気持よくスムーズに聴けました。


FACT
サマソニ以来。つうか現状の彼らは単体のライブのチケットをふらっと思い立って取れるような状態じゃないので、こういう時に見ておかないと観られない。
特にゲストもなく、VJつっても特に凝ったことはしなかったので、多分これは運営側の「すげえからいっぺん見とけ」的なショーケースなのだと思う。実際すごいし。もうこの歳になるとあのノリをキャッチアップすることはできないんだけど、10代だったらきっと夢中になっていると思う。Vo.はイケメンだし、相変わらずドラムはツーバスでメタルだし。
というか、ドラムの彼はステージでは面白MC担当だし、肉付きいいし、多分にLUNA SEAの真矢先生が思い出されます。
あと、物販の能面、2000円はちょっと高い。そしてファンはその能面を後ろ頭に付けたままうろうろするのやめてほしい。
怖いから。


10-FEET
去年はトリでヤバいくらいに盛り上がった彼らですが、今年もヤバかった。
単体での定番曲連発や、難波呼び込んでのハイスタの曲連発も盛り上がったけど、kj呼び込んで始めたのが「Fantasista」。それはない。もう爆発的に盛り上がる。Dragon Ashのダンサー陣も飛び込んできて、ステージ上も滅茶苦茶。いや、まさに祝祭という感じ。
あと、TAKUMAのMCはアゲるにしても何となくほっこりする瞬間があって、すごくいいんだけど、今回の「今日お前らどんな顔で帰んのかな!」というフレーズが何かすごく好きだ。


OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
3曲単体でやった後、高橋優を呼び込み、その後はほぼ交互にバンドの持ち歌と高橋優の持ち歌を演奏する形で最後まで一つのバンドのようなセッション。ここまでみっちりとしたコラボレーションは初めて。この日観た中で一番好きだ。即効性のあるブチ上げ感はないけれど、エモーショナルにぐいぐい上がる感じ。おっさんにはこれくらいが心地いい。

そして、これまでは「悪くはないな」くらいの印象だった高橋優の曲が異常に染みてきた。彼が今音楽をやることの必然性をようやく理解した。
馬鹿でもわかる簡単すぎる歌詞の曲が跋扈するいまのJ-POP界で、若いシンガーソングライターが生きていくためのひとつの手段。「簡単な言葉の組み合わせの中にいかに意味を込められるか」をどこまで突き詰められるのか。
そういう世の中を否定して突っ張って小難しくするのではなく、世の中にしなやかにアジャストしながら、可能性を探り続ける。彼の歌はそういう歌だ。
というわけで、彼のCD買っちゃったよ。


怒髪天
増子さんがMCで言った通りのものすごい年末感。「大晦日昭和歌謡ショー」的な頭の悪いゴージャス感。1曲目「ロクでナシ」を演奏する前にネタ振りとして越路吹雪の「ろくでなし」を延々フルで歌い切る底抜けの馬鹿馬鹿しさ。そして相変わらず「カッコ悪いってことはなんてカッコいいんだろう」的なステージングが素晴らしすぎる。これだけでいいくらい。
でも出てくるんだよ、譲二御大が。「みちのくひとり旅」熱唱だよ。そして「GREAT NUMBER」をほぼ歌い切る。あの歌詞を御大が歌うと説得力あるよ。リアル演歌ものすごいよ。
その後また単独で数曲定番曲やって、ラストに御大再登場で「上を向いて歩こう」。そして最後に一本締め。今年終わった。満足した。


ヒダカトオル
今回のステージで残念なステージがあったとすればこれ。いや、決して演奏は悪くはなかったんだよ。でもね。

1.ヒダカトオルバンドによるビークル楽曲
2.MONOBRIGHT登場、1人のメンバーとして演奏
3.中村一義を呼び込んで「キャノンボール
4.そのまま全員でビートルズカバー大会

という4つのパーツでの構成だったんだけど、面白いくらい右肩下がりで会場のテンションが下がっていくんだよ。
いや、このメンツでビートルズは駄目だろう。明らかに演者とオーディエンスの思い入れの差が大きすぎる。ステージ上がすごく楽しそうでテンション高めにやってるので、もうステージとフロアの乖離がものすごいことになってるんだ。演奏は悪くない。企画と構成の失敗。

しかし最近のMONOBRIGHTの衣装やアー写のセンス、すごく有頂天ぽい。あと、中村一義がもうあと少しで臨界点を超え、一時の岡村靖幸的風体に達しそうにふくよかだったのが大変に気になりました。


以上、何にしてもフェスは面白いし、こういうここでしか見られないものはやっぱり何か嬉しいもんです。ただ今回、出演する側にいる女性陣が3日間合計でBIGMAMAのメンバーとゲストの松たか子の2名だけというのはちょっとどうかと思うんだ。セッションとかジャムという形に馴染む女性バンドメンバーがなかなかいないということなんでしょうか。
別に女の子見に来てるわけでもないし、見たくなったらフロア側で可愛い子探すからいいんだけど、何かちょっと気にはなります。