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大国男児は「クリーミー系弟アイドル」として売るにはグループ名がマッチョすぎる。つうか、「野獣系」も正直よくわからないのに「クリーミー系」って一体何なんだ。
エロ小説の隠語的に考えれば、間違いなくそれは精(以下自粛)

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日曜は川崎チッタに、新進系中心のV系バンドのイベントに行ってきました。
最近は、ライブ観て見直したとかこんなにすごかったのかとかが多くて、今まで観てないジャンルとかもガンガン攻めていかないと駄目な気がするわけですよ。そんなこんなで。
合計7バンド。1バンド曲数はあまり多くないんだけど、ショーケース的に見られて初心者には非常にうってつけな感じのイベントでありがたい。


■FEST VAINQUEUR
■Administrator
この2バンドは気合いは伝わってきたものの、まだ場数が足りていない様子。特にAdministratorは一生懸命段取りをこなそうとしている感じがしたので、「ショー」として見せられるようになるにはまだこれからかな、と。
頑張れ。


DASEIN
決して出来としては悪くない。でも既にファン層が一回りしていてリアルタイムで全盛期の彼らを知っている層があまりいないのか、リアクションがいまいち。
そして、サポート勢。お前らもう少し何とかならなかったのか。
キラキラでヒラヒラでピチピチな、素敵にV系な衣装だったリッキーの両横にいるギターとベースはTシャツとかネルシャツとかジーンズとかスニーカーだもの。サポートとはいえ、もう少しステージに協力してやってもいいんじゃないか。というか、さらにその後ろ、PAの影にもうひとり、多分マニピュレータらしき人が座っていたんだけど、ものすごく退屈そうに足を組んだりしながら佇んでるの。そして時々スイッチ触るだけ。何だよお前。もう少し参加している自覚を持て。
というわけで、全体としてはどうにもこうにもな感じでした。


■イロクイ。
ここで会場の空気が一気に変わった。それまでとは一線を画する、軽妙なフットワークを感じる演奏で気持ちいい。
そして何よりも、Vo.ゆーり君のMC・客いじり能力が天才的に優れている。一昔前なら、Hey!Hey!Hey!に出演して翌日スターになれるレベル。大声で煽ったりは一切しない。さくっと客をいじり自虐ネタを挟み、確実に客席をあっためながら次の曲、みたいな。こりゃすげえや。なんか「感動」と言うよりは「感心」したステージ。
新ライブハウス「渋谷WWW」をどう読むかのネタは、後年まで語り継ぎたい。


DaizyStripper
言ってしまえば典型的にV系な音なんだけど、アベレージが頭一つ抜けている。演奏もうまいし曲も悪くない。MCでアゲるポイントも的確でアツい。全体としてハードめなんだけど、Voくんの指示で手を繋ぎ左右にモッシュし、ヘドバンする女の子たちが本当に楽しそうで何だかほっこりしてくる。
ただ、全体のアベレージ高い分、図抜けた何かが足りていないというか、このバンドならではという部分がやや見えにくかったのが残念。
でも、V系のイベントならよくある光景なんだろうけど、ロン毛の女の子達が一斉にヘドバン始めたときのそこら中での髪の毛ぶるんぶるん具合は壮絶だ。


■heidi.
驚くくらいV系っぽくない雰囲気と楽曲。普通にきちんとしたギターバンド。
このまんまロッキンオン系のフェスに出しても何も違和感もないくらい。この先売れてテレビの歌番組に出演したとして、「ヴィジュアル系」と紹介されたのにキレて、爆笑問題殴って帰っても許されるレベル。でも彼らはきっとキレない。非常に丁寧なMC、礼儀正しい物腰。本当に誠実に演奏し、ファンに語りかける姿が非常に好ましい。
ここまでの3バンドの並びで「V系」つってもいろいろな形があるんだとわかって、何かすごく面白くなってきた。あと、このバンドは物販のキャラグッズのヘイゾーが可愛い。


■vistlip
今日の最大の目的は正味このバンド。
このバンドは昨年7月にツアー移動中の自動車事故でマネージャーさんが亡くなり、それ以来1年近く活動を休止していて、今回がファンクラブ限定の小さな会場でのライブを除けば事故以来本当に久々の関東でのライブ。ちょっとどういう状況になるか、観てみたいじゃないか。

幕前の段階で何だか異様な空気になってたんだけど、いきなり新曲から始まった途端、イベントなのにワンマンライブ並みの勢いで盛り上がる。やっぱみんな待ってたんだ。V系的なメロの曲、もっと普遍的なメロの曲、ガシガシのハードな曲と、曲ごとの振れ幅は他のバンドに比べて圧倒的に大きいんだけど、ぜんぜん違和感感じない。
何をやってもこのバンドの音として鳴っている。正直、他のバンドと存在感が一回り違うような気がした。元々なのか、久々のライブ故の一時的確変なのか、休止期を経て完全に身に付けたものなのかはわからないけど、でもこれだけできるバンドが今のレベルで終わるはずないと思う。でかくなってほしいなあ。


というわけで、やっぱ行ってよかった。いいバンド多い。面白い。
そして思うのは、バンギャの女子ってドルヲタ男子と相当マインド的に近いということ。いかした異性に「ファン」という形で本気で熱くなれて、こういう複数出演するイベントでは自分の目当て以外の出演者にも優しく接することができる子たち。
バンギャとドルヲタの出会いの場をセッティングしてカップル成立させるビジネスとかできるんじゃないだろうか。誰かやれよ。