SWITCHの震災特集号買った。
内容はいつもと比べて明らかに異質なんだけど、ページのトーンや伝わってくる質感が通常号とほとんど変わらない。ここまでブレがない編集方針というのもちょっとすごい。
まあ、アサヒ芸能の「被災デリヘル嬢告白『SMロウソクで停電耐えた』」 とかのブレなさも同じくらいすごいけど。

    • -

東京女子流は、アマゾンでアルバム予約したものの発売延期の待ち状態なんだけど、タイトル曲がかなりよくできていて、全体としてもかなり期待できそうな感じ。
ここ3曲、明るすぎないトーンの曲が続いてますが、正直なところその流れの方がいい。だんだん独自の色が出てきた気がする。アイドルすぎないポップスとしての正統派。現アイドル界では年齢アベレージ低めのこのグループがその路線というのも面白い。
つうかPVは金と手間をかけすぎ。さすがエイベックス、持ち出すと決めたらとことんやるから怖いわ。


    • -

The Human League / Credo (Album)

10年ぶりのニューアルバム。レーベルはテクノ系老舗のWall Of Sound。
えーと。全然変わっとらん。この進化著しい電子音楽界において、奇跡的なまでに変わらない音色と、そこそこポップなメロ。

彼らは電子音楽実験音楽から一般ポップのフィールドに引きずり降ろしたパイオニアなわけですが、その頃から何も変っていないという素晴らしさ。後戻りもしないが進化する気もビタイチない清々しさ。しかも世の中はその間に2回りくらいした挙句にぐしゃぐしゃになって、今の音楽業界、そういう音もリアルタイムとしてアリな状況ですので、全く古く聴こえないのがズルい。

たださすがにメロディセンスが枯渇してきたのか、過去のキャッチー過ぎてクドいくらいのメロや、ハッタリの効きまくったイントロとかは影を潜め、全体としては地味な作りなのが惜しい。
でもいいんだ。彼らはこのまま思い出したようにこういう音を出せばいい。UKチャート最高位44位と、微妙ながらもまだそれなりに需要はあるし。
次の10年が経った頃、また時代が彼らにウェルカムであることを祈って。