今日午前9時、11/16-17の日本公演のために来日中のDua Lipaが、当日18時から渋谷タワーレコード地下のCUTUP STUDIOでサイン会を開催することを発表。
午前9時に情報解禁で、同時に整理券配布開始、11時から対象商品の販売開始、17時15分集合の18時開始というスピード感で開催、先刻終了した模様です。
整理券は10:30頃には枯れたそうで。
CUTUP STUDIOでのサイン会は割と頻繁に行われてはいますが、この「当日発表・当日開催」のパターンは、3月29日にBeyonce(11:30対象商品販売開始、13時サイン会開始)、6月21日にBillie Eilish(15:30整理券配布、16:00対象商品販売開始、18:00サイン会開始)に次いで今年3回目。
混乱を避けるためか、整理券配布の手順が追加されたり、それぞれの間が空くようになったり、運用もブラッシュアップされています。
タイムラインを眺めると、非首都圏在住の方が「せめて昨日発表してほしかった」とぼやいたりされていまして、正味その気持ちはすごくよくわかります。
ただこのメソッド、いろいろと開催する側にとってはメリットもありそうです。
そもそも開催する目的は、世界的大スターが直接ファンと触れ合いたいということでしょう。
ただでさえセキュリティ付きで移動しなければあかんレベルのセレブなら、むしろそういう場を渇望しているとしてもおかしくないですし、母国ではない地域ではなおさらそういうことはできないと思いますので、やれるものならやりたいという気持ちはわかります。
盤の販促という側面もあるでしょうが、今日のDua Lipaの場合、対象商品2,940円(CDの場合)の200名限定なので合計でも60万円行かないくらい。会場のタワーレコード以外にあんまり主目的とは言えないレベル。
「当日発表・当日開催」の理由は、その告知開始から整理券が枯れるまでの期間が短いほど、「彼女の大ファン以外の人がその情報をキャッチする」可能性が減ること、だと考えます。
セキュリティの面では、一報を聞いて何かやらかそうと考える人がいたとしても、この時間ではなかなか計画・準備もできない。
転売対策でも、この時間設定では要するに「全ての仕事・授業その他所用よりも彼女のことを最優先する」という決定を即時に行って実行できるレベルの人以外集まれません。
当然、ファンとしての純度は高まりますし、ファンでない人は「だいたい暇かつアンテナ高め」というそんな多くなさげなタイプの人以外はかなり無理です。
結果、ガチガチのファンが大集合する可能性が高く、大スターも来られたファンも満足度の高いイベントになりやすい、ということかと。
これがもし「前日に告知」とかしたら恐らく、地方のファンが渋谷にたどり着く頃には、規定人数以上のファンでもない人も多分に混じった行列ができているかと。
抽選とかにしたとしても「ファンでもない人」が混じる可能性は現状以上に高くなることは間違いなく。
それでも、メルカリとか見てみると、「デュア・リパ直筆サイン入りCD」が出品されていたりするので、このメソッドでも「だいたい暇かつアンテナ高め」の人が多少は混じっていた模様。
何かちょっとすごいけど、絶対やめた方がいい。