Summer Sonic 2023で観たライブのこと

Summer Sonicに行ってきました。

チケットもBlurが発表された時点で「悔いなし」と判断して先行で入手し、半年以上前から千葉市内に宿を取り、万全で臨みました。
Blurは、ベストヒットと新譜のバランスが完璧で、大好きだとずっと言い続けている「Modern Life Is Rubbish」のA面とB面の間の「Interlude」もさわりだけですがやってくれて、もう最高だったわけですが、それぞれはだいたいTwitter(X)で触れましたので、ここでは特に言及したいと思ったのをかいつまんで。


GABRIELS
正直、サマソニへの参加が公表されて知ったバンド。
ジャズ風味の演奏に抜群の歌。声量があるから上手く聴こえるタイプではない、引いた感じの歌の時点ですごいヤツ。
ああ、素晴らしいなと思いながら音源を聴いたうえでライブに臨んだわけですが、これ素晴らしいどころじゃなかった。

心揺さぶられるレベルの歌と、猛烈に的確な演奏。
ばかっと浴びせられる音もいいというか、自分がだいたいそういう音を好んでいるわけですが、こういう、じわじわと浸透して来て結果として満たされるタイプの音楽。これすごくよいです。

Vo.のJacob Lusk氏は、元々テレビ番組「American Idol」で上位まで残ったことで知られた人のようですが、こんなんがそういうところにほいっと出てくるアメリカ、やっぱすごいわ。
ただ、結成の地はLAではあってもバンドのメンバー英系ということですので、コテコテにアメリカ受けするタイプの音ではなく、ヒットしているのもむしろUKというのも面白い感じで。
まだ1stアルバム。ワクワクします。
www.youtube.com


ももいろクローバーZ
2011年のももクロかまってちゃんから2013年の西武ドームまではあらん限りの力を尽くして行けるライブには全部参加していたのですが、今回そこから10年ぶりくらいに観るのかと思って調べてみたら、本当に2013年のサマソニに出演していたのを観て以来丸10年ぶりでした。
それでも当時は「どんなに頑張ってもあーりんが20歳になる頃には解散するのだろう」と思っていました。あんな体力任せの滅茶苦茶なライブをいつまでもできるはずがないから。

そこから現在、まだまだ彼女たちの活動は継続されているわけで、それは大御所ミュージシャンとのコネクションや、警視庁や各地方自治体等「公」との繋がりを重視した点も功を奏していると思っているのですが、じゃあライブはというと確かに大幅な「省力化」が図られていました。
顕著だったのが「怪盗少女」。夏菜子のエビ反りジャンプは既になく、その直前の間奏は元々メンバーのソロパフォーマンスパートだったのが客いじりパートになっていたり。

もうそこには2011年の滅茶苦茶な彼女たちの姿は当然なく、あーりんの、多分自分が最後に聴いた自己紹介は「ももクロ最年少、高校2年17歳です」だったはずですが、「ももクロ最年少、27歳です」になっていて、れにちゃんに至っては三十路の既婚なわけで。
年齢は着実に増えているものの、当時とほぼ変わらない自己紹介に痺れ、どうしようもなく愛すべきわちゃわちゃした感じは健在で、でも当時にはなかった堂々としている空気もあって。
変えるべきもの、変わらざるを得ないもの、絶対に変えないもの。きちんと年を経て取捨選択をしながら活動を続けて、今もここにいるのだと思うと、少し感動しました。
久しぶりにワンマン行くかな。
www.youtube.com


INHALER
U2のBonoの息子のバンド。したがいましてそれだけでいろいろ言われてしまうわけですが、音はさして似ているわけでなく。
声を伸ばした時とかブレスの感じとか似ているっちゃ似ているのですが、それは多分に遺伝もあるのでどうしようもなく。

で、生で聴いて強く感じたのは、お父ちゃんたちが出す音との類似点というよりはU2を含むアイルランド出身のバンドとの共通項。
Boomtown RatsとかThe Alarmとか、すごく好きだったけど一瞬でいなくなったCactus World Newsとか、最近だったらFountaines D.C.とか、そこらへんの感じ。
言葉にしにくいのですが、何というか、スマートになり切れない感じというか、どっかに熱いものを秘めている感じとか。言葉にすると何となくニュアンス違って来たような気がしますが、でも独特の感じ。

ダブリンで生まれ育ち、きちんとアイルランドの男になっている感がとても頼もしい。
正味音的に目新しいことをやっているわけでもなく、というかむしろ「中道」と言っていいくらいのあたり。でもそういう音を凄まじく堂々と鳴らしているのが大変にかっこよく。
大ヒットすることは多分ないと思うんです。それでも長く愛されるバンドには十分になっているような気がします。
www.youtube.com


運営等で気になったことは追って。