2022年のベストアルバムのこと

2022年の自分が聴いた中でのアルバム10枚。洋5枚、邦5枚。

Perfume Genius / Ugly Season
もう戻れないし戻ってはいけない1stアルバムに、ここまで得た知見でもって近づこうとした結果、過去のどれとも違う異様な感触に。

Tourist / Inside Out
2022年「ツール・ド・フランス」賞受賞(俺内)。ロード・ミュージックの最高峰じゃないでしょうか。単純に一番リピートした音楽。

Quadeca / I Didn't Mean To Haunt You
Bon Iver以降のマナーでもっていろいろ試した結果、何かおかしなことになったサイケデリア。すごく説明しにくいんだけど、気持ち悪くて気持ちいい。

Wet Leg / Wet Leg
M-3「Angelica」のイントロが最高。というか、割とミニマムな音構成のくせに凄まじい音楽的バリエーションが次々に出てくるのって何なの。

Gilla Band / Most Normal
完全に計算づくでコントロールされたレコーディング音源なのに、最終的なアウトプットがこんな滅茶苦茶な音になっているのって、本当どうかしてる。ライブが観たい。


宇多田ヒカル / BADモード
完全に音楽に対してフラットになったと思うんですが、それでアウトプットがこれかよ、という驚き。比較対象のない音楽。

佐野元春 & THE COYOTE BAND / 今、何処
THE COYOTE BANDと組んだ音源はどれも素晴らしいし、元春自身は多分何も変わっていないのですが、何か今回閾値を越えた感じがするのです。

RYUTIST / (エン)
令和インディーズ界の「BEAT POP」。君島大空・石若駿・柴田聡子・パソコン音楽クラブ・ウ山あまね・蓮沼執太・ermhoiという無茶なメンツが1枚のアルバムとして成立している奇跡。

SPECIAL CHEESE MENU / SLICE
頭おかしいアイドルグループが出てきたと思ったら「TAPESTOK」のクレジット。校庭カメラガールの音楽の流れをより直接的にした感じ。クドい。でも好き。

水曜日のカンパネラ / ネオン
正直、コムアイ時代を超えることはないと思っていたのですが、超えるというより違うところに入っていった感。そして正直、前よりいい。