今週のオリコンチャートの合算とCDの違いのこと

今週のオリコンチャート
ジャニ系等の大きなリリースがないこともあり、BEYOOOOONDSの2枚目のシングルがオリコン合算チャートでも1位。
新人アイドルが1枚目のシングルから2枚目のシングルまでのインターバルが1年半開くというのは、途中でアルバムが入ったにしても、過去の常識で考えると相当なことですが、ジャニーズと並んでサブスク大嫌いなハロプロということもありまして、初週のCD売上でもって1位を獲得した次第。

とはいえ、今週の合算チャートとCDのみチャートを比較するとなかなかエグい。

CD01位(合算01位)BEYOOOOONDS
CD02位(合算12位)Kis-My-Ft2
CD03位(合算43位)NIGHTMARE
CD04位(合算49位)柏木由紀
CD05位(合算47位)SixTONES
CD06位(合算51位以下)わーすた
CD07位(合算39位)THE IDOL M@STER
CD08位(合算51位以下)大西阿玖璃
CD09位(合算32位)乃木坂46
CD10位(合算51位以下)=LOVE

1年くらい前までは、最近のヒットメイカーの楽曲が間にぐいぐい入ることはあるものの、CD売上での順位と合算の順位が入れ替わるということはあんまり多くなかったはずなのですが、今やこの有り様。
合算チャートで集計される数の中での「非フィジカル」の割合が凄い勢いで増加しているということで。

で、今回見ていて初めて気付いたのがBTSの「Dynamite」が「CD」でのカウントが一切なかったこと。「あれ」と思って調べてみると確かに国内盤ではCDのリリース一切なかった。
もうシングルとしてのリリースなどない、というのは世界標準としても、「Dynamite」が収録されているアルバムは昨年11月にリリースされた「BE」なのですが、アルバムも国内での扱いは、「韓国盤をユニバーサルミュージックジャパンを通じて販売」という形でありまして、洋楽でよくある「国内流通盤」に近しいスタイル。
全世界的にパッケージの売上が落ちている状況、確かに生産の拠点はできるだけ集約した方がいいに決まっています。ものすごく納得。

逆に、欧米の洋楽については「CD」という形でのリリースがあるのが日本のみ、という状況もちょいちょいあるわけですが、今後それが減っていった時、日本も世界並みになったという証左になるのです。

以下告知。

人生3度目の「多くの人に向かってお話をする」機会、トークイベントに出させていただきます。
正味、全国のレコ屋を散々回ってきてそこそこいろんな店を見てきてはいるものの、ブログで話す内容はおよそ「各論を踏まえての総論化」がメインでして、各論を各論のままアウトプットすることってあんまりなかったのですが、今回はそこらへんをできるだけ面白可笑しく話すことができればと考えております。
よろしくお願いします。