本日は渋谷WWWでポップしなないでのワンマン。
5月の下北沢サウンドクルージングでたまたまに近い状況で観て心奪われ、2枚の音源及びその後に出たミニアルバム全部買い込んで聴いたものの観たライブの生々しさに勝るものではなかったため、これはもう一度がっつり観ないとダメだと、かなり切実に期待して臨んだライブ。
フロアに入った時点で、ステージの最前面に置かれているキーボードとドラムセット。この時点でもう絵面としてはだいぶ面白いのですが、始まるとKy&Vo女子かめがいさん+Dr&Cho男子かわむらさんの2名、その出す音と声で全部という状況なわけで、もう最初の音一発が鳴った時点でもうビリビリ来るくらいの存在感。楽曲として何がしかの特殊な構造は特になく、普通に聴こうと思えば普通にJ-POPとして聴ける楽曲なのに、こうやって2人のライブで聴くともう他の何とも違う。
本当にベタな言葉なんですけど、「エモい」。ひたすら。
だから本編後半3曲、今回のワンマンに際しての企画として、GとBをゲストに呼んで4人編成の演奏というのを初めて行ったのですが、それは要するにこのバンドのオリジナリティを外す行為でありまして、それでもギターがキーボードに寄り添ってひたすら刻む形であれば、違った形で聴けるのかなと思っていたのですが、アナウンスされたギタリストが元ふくろうずの石井さん。彼は刻むタイプではなく歪ませるタイプの人なので、結果としては余興としてはありかもしれない、というレベル。
アンコールではまた2人に戻り、元通りのエモさ。ダブルアンコールで最後に演奏した楽曲は1stの「早く帰りたい」という、何か大変に「らしい」感じもあり。
で、今日のWWW、男女の割合は若干女性の方が多いが極めて5:5に近いくらいの感じなのですが、「お一人様女子」の数は他に見たことがないレベルで多い。開演前しゅんとした感じで待っていた女の子が、開演した途端に飛び跳ねながら手を叩いているのを見て、何かすごくグッとくるのです。
この音楽は、今日はまだ300人とかにしか届いていないかもしれないけど、届いている範囲では確実に人を救っていて、ほんの一部かもしれないけど世界を変えている音楽なんですよ。
それでも、Mステとかに出したら、翌日からはスターになっている、そういうレベルのポップスだと思っているので、何とかもう少し多くの人に聴いてもらいたいと、ひたすらに思います。