NOCTURNAL BLOODLUSTというバンドがいるんですよ。
2016年のVisual Japan Summitで彼らを観て、ラウド系ベースの死ぬほどガッキガキのヘビーな音に痺れたのですが、他人に彼らを伝えるとき「半裸で血まみれのマッチョが口でいろんな変わった音を出すバンド」としか説明のしようがないことに少し困ったりもしたのですが。
そのNOCTURNAL BLOODLUST、今月の頭にメンバーが大麻で逮捕されて、現在活動休止中なんですけど、その直前に逮捕されたのが大物だったこともあり、さして大きなニュースにはならなかったのですが、バンドのそこに至るまでの流れがそもそも随分酷くて、その時身内でちょっと話していたのですが、その件を改めて。
逮捕されたメンバーというのが、新たに加入したばかりのギタリストだったのですが、じゃあ前のギタリストは何で脱退したのかというところを含めて時系列で追うと、なかなかの地獄っぷりで。
2018/10:
所属レーベルの賃金未払いおよび社員による使い込みが発覚し、ギター2名が脱退発表
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2018/12:
脱退前の最終ライブ開催
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2019/04:
新ギタリストの加入と新体制での初ライブの8月開催決定
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2019/07:
新音源発表。脱退メンバーをディスりまくる歌詞でファンを困惑の海に叩き落す
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2019/08:
新ギタリストが大麻取締法違反容疑で逮捕される
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2019/08:
新体制での初ライブが逮捕に伴ってキャンセルに
「新体制での初ライブが逮捕に伴ってキャンセル」というのがもうなかなかのパワーワード状態。というか、ファンにとっては何の拷問なんだレベルの状況であり、本当に何とかならないのかと思うのですが。
V系界隈の大麻・薬物関連の逮捕って、その後の対処はいろいろあるわけで。
BUCK-TICKは1989年に今井寿がLSD食って麻薬取締法違反で逮捕されましたが、執行猶予期間の8か月後に東京ドームライブで復活、むしろこのライブがBUCK-TICKを世間に知らしめる結果となりました。
L'Arc~en~Ciel1のSakuraは1997年に覚せい剤取締法違反で逮捕。結局メンバー交代しましたが、その復活の際の新曲とライブが彼らの「どメジャー化」のきっかけになったりもして。
lynch.はベースの明徳が2016年に大麻取締法違反で逮捕されたものの、サポート入れつつ活動を継続し、2018年には明徳が復活して活動を継続しています。
そんな感じで、メンバーの逮捕はその後のブレイクのきっかけにもできたりするので、NOCTURNAL BLOODLUSTにも頑張ってほしいのですが、正直なところ彼らの場合は業が深すぎる。