紅白、サザンの出演は大トリの後ということで、さすがにこれは昨年安室&桑田の後に大トリを配置した結果、石川さゆりとゆずがG1の後の第12レースみたいになってしまったことへの反省が踏まえられていると思います。
これがテレビでの初歌唱となる米津玄師くんの出演も決まり、今年もなかなかに「スタッフやりきった」感のある顔ぶれが揃いました。
このやりきった度を何と比較すればいいかを考えた場合、少なくとも今やオリコンの年間チャートではないことは明確で。
あれはもうCDの売上枚数をカウントするだけのものであり、どうしてもフィジカルを売りたいミュージシャンとそうでないミュージシャンとの間でここまで温度差が生じてしまった今現在、男女アイドルグループ、K-POP、演歌あたりの「フィジカルを売りたい村」の中での背比べの結果でしかなくなっています。
先日言ったようにようやくオリコンも「合算ランキング」を先週から発表し始めましたが、その算出方法を見てみると「合算」の名の通り、CDとダウンロードとストリーミングサービスの値を足し算したもの、原則有料サービスでの売上・再生数の合計です。
しかもストリーミングの換算はCDの価格をベースにストリーミングの売り上げ単価との比較で計算されるため、300回の再生でようやくCD1枚分のポイント。
さらに、YouTubeでの再生やラジオプレイ等のマス露出はこの数値には加算されないので、日本でもしChance The Rapperみたいな人が出てきても、このランキング的にはだいたい「いない人」状態になります。
「コンフィデンス」誌とか、オリコンはBtoB向けの顔もありますので、そっち気にしてたら売り上げが基準になるのは仕方ないとも思うのですが、世間の流れとはまた微妙に違ってきそう。あんまり期待しないでおこう。
やっぱ世相としてのヒットを見るにはビルボード・ジャパンのHOT100の年間チャートの方が何となくフィット感があります。
こっちで紅白出場者眺めてみると、上の10組の中で出場しないのは菅田将暉くんだけですし、DAOKOは昨年リリースでこの位置だし、米津玄師くんはTOP40内に単独名義で6曲ぶち込んでいる完全な今年の優勝者ですので、連れてこれた紅白は本当に粘り勝ちです。お疲れ様です。
ということで、若者にはそこらへん、中年にはサザンとユーミン、老人には紅白の正規出場が途絶えてもう死んじゃうんじゃないかと思ったらキタサンブラックのおかげで生気が一段と上がった感のあるサブちゃんと、各世代に目玉を揃えた紅白になりました。というか、ここ2年ここまで全力で来てしまうとこれ来年しんどいぞ本当に。
で、菅田将暉くんが何で紅白出ないか考えてみたのですが、民放の裏番組にトヨタかアサヒビールかauかが主要スポンサーとして付いているのでCM出演者として動けないか、もしくはうっかり先に「笑ってはいけない」のオファーを受けてしまったかどっちか。