2017年7月クールのドラマ主題歌のこと

5月に、4月クールのドラマ主題歌を見て「最近のドラマ主題歌はもうそれによる売り上げの伸長がほぼ期待できないため、NHKの朝ドラを除いて大御所はほぼ撤退、認知度のアップや、『あのドラマ主題歌で話題の』と他メディアで紹介するときの枕詞として使うため等、およそ新人若手のショーケースと化している、的な話は以前よりしているのですが、見てみると今クールは何故か名の知れた人が多め」と書きましたが、この7月クールも引き続き大御所多め。

月曜21時「コード・ブルー」(フジ):Mr.Children / HANABI

火曜21時「僕たちがやりました」(フジ):DISH// / 僕たちがやりました

火曜22時「カンナさーん!」(TBS):AI / キラキラ

水曜22時「過保護のカホコ」(NTV):星野源 / Family Song

木曜20時「遺留捜査」(朝日):小田和正 / 小さな風景

木曜21時「黒革の手帖」(朝日):福山雅治 / 聖域

木曜22時「セシルのもくろみ」(フジ):夜の本気ダンス / TAKE MY HAND

木曜23:59時「脳にスマホが埋められた!」(NTV):三浦大和 / U

金曜22時「ハロー張りネズミ」(TBS):SOIL&"PIMP"SESSIONS feat. Yojiro Noda / ユメマカセ

金曜23:15「あいの結婚相談所」(朝日):山崎育三郎 / Congratulations

土曜22時「ウチの夫は仕事ができない」(NTV):関ジャニ∞ / 奇跡の人

日曜21時「ごめん、愛してる」(TBS):宇多田ヒカル / Forevermore

日曜21時「警視庁いきもの係」(フジ):超特急 / My Buddy

日曜22:30「愛してたって、秘密はある。」(NTV):家入レオ / ずっと、ふたりで

月9のミスチルは過去の「コード・ブルー」の使い回しではありますが、小田和正、福山雅治、宇多田ヒカルが新曲提供という、ここ数年の状況を考えるとなかなかの異常事態。
現在のテレビドラマの主題歌、CD全盛期のような爆発的なセールスはもはや一切期待できない状況であり、それが大御所をその枠から遠ざけていたのではないかと考えているのですが、今また回帰の流れになりつつあるのは、ネットを含んで様々な他のプロモーションを試行した結果、「結局主題歌が一番マシ」的な結論を得たのかもしれません。大御所のファンの場合ネットに不得手な層も含んでいますし、まだまだテレビを一番信頼しているという方も多そうですし。

そんな中驚異的なのはスターダストのEBiDAN。ジャニーズの相対的な影響力が弱まりつつある中、男子アイドルのオルタナティブの筆頭であるEBiDANの各グループですが、ここに来て1クールにDISH//、超特急の2トップを一気に主題歌に持ってまいりました。
双方、メンバーが出演していない枠への主題歌提供のみというのは、正味いいことなのか悪いことなのかよくわからないのですが、そしてこの起用でどの程度認知が上がるのかもわかりませんが、とりあえず芸能界の力関係が変わりつつあることはわかるので、ウォッチャー的には大変にうれしいです。それだけです。

夜の本気ダンスとかそっちのフェス的な属性のバンドはあんまりこういう主題歌枠で何かいいことがあるとは思えないんですけど、どういう意図なんでしょうか。
あと、家入レオさんはこれからも頑張ってください。