絶景クジラ&ポルカドットスティングレイの2マンのこと

昨晩は下北沢シェルターで絶景クジラ&ポルカドットスティングレイの2マン。
久々にあそこまで詰め込んだ、ラッシュアワーの東急線並みの状態で先攻ポルカドットスティングレイ。出てきて音出して何かおかしいぞと思ったらベースがいない。手を怪我したということでベースレスの3ピースでやったということなのですが、正直かなり辛い。雫ちゃん可愛いしギターもいい感じのカッティングしまくりで個々はそれなりなんだけど、やっぱ音が塊にならないというか、作り込んだ音だけにパーツが足りないとここまでに物足りん感じになるのか、と。
でもまあ、これで結論出すのもあんまりだし、もう一度観てみよう。むしろ将来、このバンドをこんな珍編成で観たことあるよと自慢できるようになってほしいと思います。

逆に絶景クジラは予想以上にすごかった。以前、出す音の方向性が絞り切れていないと言いましたが全然そんなことなかった。確かに曲毎に多彩な意匠はこらしてあるものの、80年代ホワイトファンクからDFAレーベルのThe Raptureあたりのバンドに至るあたりの、バンドとしてのダンスグルーヴがまず根幹にどっしりとある。だから上にどんなメロ乗せてもブレない。決して王道の音ではないけれど、変なサブカル臭さや斜に構えた部分一切なしでまっすぐ飛び込んでくる音。それでいてものすごく地下室が似合う何がしかの危うさも持っていて、何かもう、惚れた。
来年2月でベースの子が辞めるということで、現在の音の要なだけにその後どうなるのかとも思うのですが、こういうタイミングで辞めメンバーが出る場合、ステップアップのために上京決定したからみたいな理由もありがちで、何がしかそれ以降新たな展開もあるのではないかという期待もあったり。

とりあえず、生で観ないとわからんことはたくさんあるよなと強く思った次第。
あと、今回は開演10分前にフロアに入ったらもう奥の方にも前の方にも行くことができず、PAそばあたりに何とか場所を見つけたのですが、その位置からはステージよりもむしろ入り口付近が目に入り、そしたら開演後に扉を開けるなり絶望的な表情になる方々をたくさん目撃しました。
シェルターのライブはよほど客入りがよくない限り、うっかり開演後に入ろうとするとそのように酷い目に遭うので、万難を排して開演前に入って無理くり奥の方に入り込むのが吉です。本当にここのラッシュ時は容赦ないです。気を付けよう。

絶景クジラはもう少しきちんと録音したライブ映像をYouTubeに上げてほしいものです。こんなもんじゃねえぞ。