パール兄弟デビュー@渋谷クアトロのライブのこと

昨晩は、パール兄弟デビュー30周年記念ライブ@渋谷クアトロ。
6月観たライブは11日に太陽バンド・天才バンド・井乃頭蓄音団、19日にOnly Love Hurts(a.k.a.面影ラッキーホール)とおっさん祭状態だったのですが、まさにそのトドメ。
オリジナル・メンバーなので、「勘当」発生後の後期の曲はなく、言ってみれば「全盛期」の曲をひたすらやりまくる。実験的ないろいろをポップなフレームに落とし込む手腕を久々に再確認した次第。「鉄カブトの女」でリーマンズも登場して大満足。新曲2曲も素晴らしく、何だかんだで3時間を越える長丁場。これからまだまだやる気の模様なのはすごく嬉しいのですが、このメンバーの場合、活動休止中の別の活動によって新規ファンが大量に付こうはずもなく、結局1980年代に若者だった人々がそのまま集っている状態、オールスタンディングで3時間は大変です。割と本気で。

それでも、まだアイドルブームがドカンと行く前の2010年前後の私の中では、サエキさんは高円寺とかのグループアイドルが出る企画イベントに行くとだいたいフロアにいるおじさんでしかなかったのですが、久々にミュージシャンとして躍動する彼が見られて本当によかった。俺内イメージを上書きできた。

が、今回の最大のポイントはそこじゃない。正味ゲストのCHAKAの方。出演が発表された時点で仲間一同で期待し、結局事前にサエキさんがリークした通り「PSY・Sのサエキ作詞楽曲をパール兄弟をバックに歌う」大会開催。「WOMAN・S」「景色」「Paper Love」そして「Lemonの勇気」。反則もいいところ。泣くわこんなん。

パール兄弟も堪能したのですが、自分としては、先日新木場にNew Orderを観に行ったつもりだったのに何だか主にJoy Divisionを観た気になって帰路に就いたのと同様に、渋谷にパール兄弟を観に行ったつもりだったのに何だか主にPSY・Sを観た気になって帰路に就いたわけです。

その足で月1で遊んでいる三軒茶屋のDJバーに向かったのですが、一緒だった先輩がおもむろにDJAY2アプリを立ち上げたiPhoneをミキサーに繋ぎ、「Lemonの勇気」始まりのあと全部パール兄弟という流れで回したときには「小学生の絵日記みたいだな」と思いました。楽しかったです。