昨日は浮いたチケット回してもらってギュウ農フェスSTUDIO COAST
ギュウゾウさんの好みで音楽的にエッジの立ったグループが多く、一度は観ておきたいと思っていたのも多数含まれていたのでここぞとばかりに初見中心に廻った次第。

lyrical school
ここに来て全盛期感。ハッピーのオーラがハンパない。ふと思ったのは例のMV、CD初回盤付属DVDに収録とかされたらあの世界観台無しじゃないかということ。両刃の剣だった。

デスラビッツ
初見。部長の「保護者」風情がハンパない。すごくいい立ち位置だと思った。ああいう、女の子がいてファンがいて、その両者とはまた別にその共通の「仮想敵」がいて女の子とファンが同じ方向を向くことができるというスタイルは、圧倒的に「アリ」なのではないかと思う。

はっちゃけ隊 from PASSPO☆
初見。すごいアゲてくし頑張ってるのもすごい伝わるのだけど、いかんせん既に新世代がぼこぼこ出てきている中では、その「アゲ」の方法論自体が既に周回遅れになっているような気がするんだよ。

とちおとめ25
この流れの中でものすごく正統派のアイドルで心洗われる。ただ、一時はローカルアイドルの星みたいな感じの立ち位置だったのが、相対的とはいえ他の加速している各地域のローカルアイドルに比べて何となく停滞している感があるのは何でだろう。メンバーチェンジ?

Stereo Tokyo
agehaの音響で聴きたかったんですよ。彼女たちを。いややっぱかっこいい。ただ、音がこれだけ立っていると、他のぐいぐい前に出てくるグループと比べるとメンバーのパーソナリティの押しの弱さが致命的な欠点に見えてしまうのです。頑張ってほしい。

あヴぁんだんど
初見。狙いどころはすごくわかるんだけど、そこにどれくらいの層が残っているのだろうと少し考えてしまう。せっかくJOJOさんと組んだのだから、何かもっと圧倒的な切り口を見せてほしい。

P.O.P
ここで双子のおっさん。なぜいるのかよくわからないのだけど、やっぱりすごく好きなんです彼らのラップ。こういう力抜けた感じのがいいです。

エレクトリックリボン
初見。元々の出自がまったくもって真っ当なアイドルではなかっただけに、トラックメイク及びマニピュレート担当のあすかちゃん脱退後の今の状況下でどうしたいのかの方向性がいまいち見えない。正直あすかちゃん在籍時に見たかった。

絶叫する60度
初見。予想していたよりもずっときちんとしてた。正直もっと破滅的な感じを考えていたらどこまでも正統派のハードロック系。歌えるし煽れるし、でも決して無茶にならず、こういう場にも収まるパッケージとして提示できる。すごくよくできてるなあ、と。

偶想Drop
初見。こちらは想像以上に破滅的。決して悪くはないというか音楽としてはかなり素晴らしいのだけど、滅茶苦茶に暴れ回るメンバー側もフロア側もまだその落としどころをわかっていないというか、今はまだ何もないからいいけどそのうちに大怪我する人出して活動停止とかになりかねない様相。正直何度か本当に「危ない!」と思ったんだよ。
あと、他の3人はどっちかといえば素朴さすら垣間見える可愛さなのに対して金髪でバット持って出てきた子だけものすごくロリータ18号なのはあれ何なんすか。すげえキャラの立ちっぷりなので大好きになったんだけど。

notall
初見。この流れで正統派っぽくてすごく安心した。90年代頭、アイドル衰退直前の空気感があると思う。ファンも微妙に他より平均年齢高めっぽかった。さもありなん。

POP
前に観たのは5人になった直後くらいで、ほとんど印象なかったんだけど、今回観たらもう圧倒的なプレゼンス。ものすごい「プロ」の空気。何が違うのだろうと思いながら観ていたら気付いた。振付だ。この日割合として非常に多かった「ロック」系統の音でやるアイドルちゃんたちはもう振付を期待するものではないし、そうでないアイドル達もこのレベルにはとても達していない。腕の角度、向き、指の動きまで含めてすごいシンクロ率で、かつ決して個々としては難しいわけではないのにとても印象的な振りが多い。「キャッチーな振り付けってあるんだな」と思い知らされる。こういう形でもここまでの差別化ができるんだ。感動した。

BiSH
初見。正直、BiSのあの流れはあまり好きではなかったというか、付いていけなかったのですよ。でも今回こうして新たな形態で始まった彼女たちを観て本気さが強く伝わってきてちょっと胸に来た。ごめんなさい、もう少しきちんと観ます。

アフィリア・サーガ
彼女たちはデビューした頃には「アイドルでも結構ハード目の音やるんだ」的な感じだったのが、後発組にがんがん抜かれてでもコンセプト的に抜き返すような方向には行きにくく、何か今見ててすごく生き辛そうに見えるのですよ。可愛い子圧倒的に多いし、大人数のパフォーマンスはすごく華やかなのだけど、少なくともこの日の全体的なニーズには合致していなかったと言うしかない。でも好きだ。

少女閣下のインターナショナル
初見。10分ほどのぐだぐだなステージでしたが、それでも片鱗は見た。こいつら頭おかしい。ラスト、「Smells Like Teen Spirit」のトラックに乗せて微妙に違うメロで全然違う歌詞を歌ってる姿はもう酷いとしか言いようがなく、かつあのイントロ部分にフロアからコールが入った時には思わず声出して笑った。ちゃんとした尺でこのぐだぐだを見届けなければならないと固く心に誓いました。


で、そういうロック系のグループが多く、そういうオタの方たちが多く集まったせいもあってか、ほとんどのグループの前方でモッシュが起こりリフトが起こりクラウドサーフが起こるという状況、そういうグループのオタ大集結という少し特殊な現場だったとは思うのだけど、@JAM EXPOのPassCodeを観た時に生まれた「アイドルもここまでロックフェス的なノリになってきたのか」という思いはより強くなり、まだそういう状況になって日が浅いせいか、フロア側に「最低限のルール」も見えず、ハロシブで見たような「外道」的な若い賑やかしグループがただ闇雲に煽るだけ煽っていたりとかもして、偶想dropだけでなく本気で危険と思った瞬間もけっこうあったのですよ。

かつどうしてもアイドルのオケを使ったライブの場合「現場の状況見て敢えて緩急を付ける」ことも難しく、結果としてグループ側にもフロア側にもトゥーマッチになった際のセーフティネット的なものが何も見えない怖さもあり。

BiSHについては最近「リフト禁止」の掟が施行されており、今回結果として若いグループがやらかして本当に音が止められそのまま終了となったわけですが、本当に全体的にそうなってしまうのか、それとも盛り上がりを抑えなくてもリスクを下げられるような何かをグループ側フロア側双方で見つけ出してくるのか、けっこうギリギリの時期に来てるんじゃないかと思った次第です。

本当に誰かが大怪我してグループ活動休止とか、それでもって全体的に過度な制限がかかってアイドルライブ全体の盛り上がりようが著しく低下するようなことは避けたいじゃないですか。もう大暴れには参加できるはずもなく後ろで見ているおっさんだけど、そう思います。