8万人。コミケが3日間で50万人越えというのはありますが、単独作品のイベントでもこれだけ引っ張ってくる。
もちろんこれは原則無料のイベントであり、他のいろんなジャンルと単純な比較はできないのですが。

2015年サマーソニック東京1日目が5万8千人。ロックインジャパンが4日合計でのべ25万人。
嵐は100万人。
EXILEは96万人。
K-POP東方神起が75万人、BIGBANGが68万人、2PMが44万人、EXOが41万人。

恐らく被っている人がいないことはないと思うんだ。嵐見てK-POPも観てる人も、ロックインジャパンにもガルパンにも行く人もきっといる。でも大多数は一切クロスすることなく動いていて、それぞれのコミュニティがあって、それぞれのジャンルがこれだけの規模になる。

何が言いたいかというと、アニメにしろ楽曲にしろ、もう「老若男女誰でも知っている国民的ヒット作品」なんて不要だということ。
実際「最近は国民的なヒット作品がない」みたいな憤りを口にする人、文にする人もいらっしゃいますが、だって送り手でそこまで大きくしようとしている人がもうほとんどいないんだから仕方ない。
無理くり大規模なプロモーションかけてそこまで持っていこうとしなくても、知っている人たちの中で回すことができればビジネスとして成立するんだったら、そりゃそうします。
そしてこのガルパンの例のように、スタッフの本気やらそれをきちんと受け止めるファンやら地元とのタッグやら、いろんな好条件が揃えば、「結果として」このレベルまで大きくできる、ということで。

ただ、ガルパンはアニメによる町起こしとしては屈指の大成功ではあるのですが、ガルパンオフシーズンのひっそりとした大洗の街並みを見た限りでは、町の経済の根本がもう本当にいろいろとギリギリな感じで、思ったのは「町が元気になったとは言っても、寝たきりのおじいちゃんが寝返りを打てるようになったくらいなのかなあ」ということです。
それでも、本当に死んでしまったに等しい市街もある中でこれは奇跡であることは間違いなく、今後も作品を大切にしながら末永くやっていってほしいと思います。早急に事を運ぼうとしすぎて大失敗したご当地アニメもあると聞きますし。
私は大洗にはガルパンオフシーズンにまた鮟鱇食いに行きます。