レコード店の話いくつか。
高田馬場で半世紀続いた老舗中古レコ屋タイムが31日で実店舗終了。けっこうぽろぽろ中古屋があったはずの高田馬場も、これで後から来たディスクユニオンを除けば残る中古レコ屋は西に出て路地に入ったところにあるレコードハリーだけになるんじゃないでしょうか。
新譜店もムトウは既になくTSUTAYAは新譜扱ってないので、ああいう品揃えのヴィレッジヴァンガードと、V系専門店のZEAL LINKだけ。いやもう仕方ないのはわかってるんですけどね。
埼玉県志木市の駅前のマルイの中にある販売専門TSUTAYAが3月31日で閉店。宇都宮の東武百貨店の中にある同じく販売専門TSUTAYAもまだサイトに正式告知は出ていませんが3月中に閉店の模様。
この「販売専門のTSUTAYA」という業態は、Virgin Megastoreが潰れた時にCCCがその店舗を引き継いだ名残なのですが、この2店が閉店するとVirginの流れをくむ販売専門TSUTAYAの残りは、盛岡、上野、蒲田、厚木、新潟、松山は既にお亡くなりになっている今、溝ノ口のマルイと北千住のマルイの中にある2店舗のみになります。でもどっちもマルイの建物のすぐそばにレンタル専門のTSUTAYAもあるんで、どうなることか。
HMVが渋谷に戻ってきての新業態「HMV & BOOKS TOKYO」は、半ば予想は付いていましたが「蔦屋書店メソッド」をほぼ流用した感じの店でした。要するに「ブラジル」というコーナーがあったらそこにブラジル人ミュージシャンのCDと、ブラジルについての書籍と旅行ガイドと写真集と、ブラジルっぽいグッズが並んでいるというテーマ別のアレ。
確かに本探していてついでCDも買おうとかその逆とか、一人あたり単価を上げるにはよい方式だとは思うのですが、自分みたいな人間には全くもって不向き。一応最上階にCD/DVDだけざっと並べたコーナーはあるにはあるのですが、そんなんやったらタワレコ行くわという気持ち。
ただ、11月の開店数日後くらいに行ってみたところ、カフェがあってデザイナーズ・ステーショナリーが並んでいる相当お洒落なゾーンの空きスペースに、AKB48メンバーの等身大パネルが雑に並べられていて、いきなりコンセプト迷走してんなと思いました。
あと、4月には博多の駅前に同様のコンセプトの「HMV & BOOKS 博多マルイ」がオープンするのですが、多分HMV側はまだ2店舗目だしコンセプト的にも「HMV & BOOKS HAKATA」にしたかったのに、いろんな大人のしがらみの結果そういう表記になったんじゃないかな、最初は全部デザイン揃えて出すのに新商品が出るたびに統一性皆無になっていく缶コーヒーの缶デザインみたいだなと思いました。
そして渋谷の心の拠り所タワーレコードも、2階はカフェと書籍だし、CDのフロアでも最近何か妙に胸に音楽ジャンルの名前書いたアパレル推してるし、いつどうなるかわからないという危機感は常に心にありながら生きている。「都都逸」とか「ポコチンロック」って書いてあるのが出たら考えないこともない。