第66回NHK紅白歌合戦 出場歌手

23日にハイスタ観て、25日にはRIDE観てきたのでそのことも書きたいんだけど、でも今日はやっぱり紅白に触れなければならない。
正味、定点観測している身からしたら今年はヤバい。ここまでドラスティックに入れ替えを行った年を私は知らない。例年、前年からいなくなる人はそこまで多くなく、去年は10組の入れ替えだったのが今年は17組消えました。

HKT48
SKE48
水樹奈々
香西かおり
絢香
May J.
ももいろクローバーZ
きゃりーぱみゅぱみゅ
神田沙也加
薬師丸ひろ子
中島みゆき
福田こうへい
ポルノグラフィティ
T.M.Revolution
クリス・ハート
長渕剛

一方、一度出場が切れて昨年はいなかったけどまた復活したのが、

X JAPAN
今井美樹
島津亜矢
高橋真梨子
近藤真彦
ゆず

何にせよかなりの大ナタ。事務所に無理やり挿し込まれたような「何でこいつが」感も例年より薄く、そして今年入ってきたのを見るに、活動再開して来年のリリースに向けていい感じになっているX JAPAN、ドーム公演を行う等いろいろ心境変化が見られるBUMP OF CHICKEN、ちょうどいいタイミングのレベッカ等、大御所も無理に口説いて引っ張ってきている感がない自然さ。
ジャニーズがまた枠を拡大してきた点については、北島事務所もいないし、バーニングも直系は藤あや子を辛うじてステイさせるにとどまり、尾木もAKB系のメンバーにいるだけという、ジャニ以上の老舗がもうほとんど死に体なので仕方がない。

自分的には一番のサプライズは演歌で新たに3人ぶっこんできたこと。山内惠介三山ひろし、島津亜矢。島津さんは2001年に1回だけ出ていますが、元々そこは限りある演歌枠の中で唯一固定ではなくその年活躍した人を入れ替わり出場させるための枠。門倉有希、岩本公水、三船和子等がその枠の恩恵にあずかって来たのですが、2003年に突如水森かおりが現れ、これ以上演歌枠増やせない中完全に居座ってしまったがため、それなりの戦績は上げているにもかかわらず押し出され続けていた人です。
白組もかつてはそういう枠がありまして、高山巌、香田晋加門亮あたりが入れ替わりで出場していたのですが、ここも2000年以降は氷川きよしが埋めてしまってほぼ固定化。

要するに今回加わった演歌勢3人のこれまでの立ち位置を無理やり例えるなら、「サザンもB'zもミスチルX JAPANラルクも毎年喜んで紅白に出場するせいで、いつまでたっても枠が空かずに出場できないBUMP OF CHICKEN」といった感じ。

例年通りの演歌枠経年比較をすると。

2003[紅:11/31 白:10/31]
2004[紅:10/30 白:09/28]
2005[紅:09/31 白:10/31]
2006[紅:11/27 白:09/27]
2007[紅:10/31 白:08/27]
2008[紅:09/26 白:08/27]
2009[紅:08/25 白:08/25]
2010[紅:08/22 白:05/22]
2011[紅:08/25 白:06/25]
2012[紅:07/25 白:05/25]
2013[紅:07/25 白:06/26]
2014[紅:07/27 白:05/24]
2015[紅:07/27 白:06/24]

紅組は常連の中でも多少抜けがあった香西かおりの代わりに島津亜矢、白組は福田こうへいが抜けて2人入って1増です。
正味先述の固定化以降あまりにも顔ぶれが変わらなさ過ぎたのですが、北島三郎の「卒業」を契機に、常連のベテラン勢もいつまで出られるかわからんわいという空気になってきたのか、サブちゃんの「演歌を絶やすな」という遺言か、ともあれスタッフの「演歌は無くさない」「次の演歌の『顔』を見つけ出す」という強い意思表示ではないかと思うわけですよ。そういうのも含めて、例年以上に風通しはよくなっているんじゃないかと。ジャニーズ以外は。
あと、ゲスト枠とはいえ小林幸子が本当に自力で復活を果たしましたので、今後本格的に復帰がかなった場合、彼女がいなくなって以降何故かなしくずし的スライド方式で巨大衣装係になってしまった水森かおりはどうなってしまうのでしょうか。

今後も紅白は、例年通り年末まで時々おもちゃにしたいと思います。