「AAAの直筆サイン」スタッフがまねて書いて景品に 所属事務所が謝罪、メンバーも「ショック」

リブレ出版の件の時も思ったし、旭化成のマンションの件もそうかもしれない。ほんの少しだけわかるんだよ、やらかした人の気持ち。
会社に行ってPCを開いた時、並んだタスクの中で難度さして高くもないのに何故か「やりたくない」「どうしてもやる気になれない」業務があり、それを気持ちに任せてどんどん後回しにした結果、ギリギリでそれこそ大変な思いでリカバリしなくちゃいけなくなるということが時々ありまして。
サクサクと仕事をこなせる人はそれ何考えてんねんと思うんでしょうが、何故かどうしてもそういう業務がある。それで後倒しにした結果「これ今更言うたらいろいろ迷惑かけるんやろな」という感じになるとより一層腰は上がりにくくまた放置、結果としてさらに迷惑かけかねない状況になるという泥沼化。
私は幸い、本当にクリティカルな事態になる前に渋々腰を上げ、謝り倒しながらも転がすことはできるのですが、そのまま腰を上げられず取り返しのつかない修羅場に突入し、それこそ場当たり的な辻褄合わせをして凌いだつもりになって後で案の定いろいろ爆発するのと、実はほんの少しの差しかないと思うのです。だから正直、酷いな、むちゃくちゃだなとは思えない。ただぞっとする。


もうひとつ思うのは、AAAが10周年を迎えたことに対する畏怖の念。
結成時の成り行きとか扱いとか考えたらまさかこんなところにまで来ると思ってなかった。完全に舐めてた。ごめんなさい。

2005年の段階で初めて彼らについて言及したときの文章をサルベージしてきました。2005年5月8日の分
リンク先は内容は全部消されてるけど、当時ここには「Avex Audition Allstars、略してAAA」ということが明記されていたり、エイベックスの採用に際して「あなたならこの人たちをどう売りますか」という選考用の課題の材料としてプロフィールが晒されていたりしまして。以下はその内容を見てのもの。

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エイベックスの採用試験のモルモットにされたかわいそうな人たち。

まずAAAというのが最強。6人のメンバーがそれぞれなかなかの強者。
ASAYAN浜崎あゆみバックダンサーオーディションで受かってそれきりなかばプラプラ過ごしてた人とか、
2002年のエイベックスオーディションの最終審査まで残ったものの、ローティーン組を
SweetSとしてまとめてデビューさせちゃったせいで余っちゃったハイティーン女子とか、
下部組織で囲ってみたもののいまいち芽が出ないグループから使えそうなのをつまんできた人とか、
この歳にしてすごい勢いで脛に傷持つ人の集団です。違う意味でスーパーグループ。
中でも最強なのは断トツで一番歳食ってるのに断トツで小学生並みの自己PRの彼。頑張れ。

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その後選考がどうなったのかは知りませんが、結局彼らは「頭文字D」の挿入歌、絵に描いたようなこれまで通りのエイベックスサウンドでもってデビューを果たしたわけです。
でも、当時のエイベックスにはまだあったメディア総動員、湯水のように費用を使ったプロモーションでもって垂直立ち上げを図ったユニットが速攻で死んでいく中、彼らが生き残ったのにはそういう、最初が恵まれなかったからこそのハングリー精神はきっとあっただろうと思います。本当によく頑張った。
結局何が言いたいかというと、遂に来年待望の三十路に突入する宇野ちゃんが可愛いということです。