フジロックが駐車券が完売にならないまま販売期間終了になったりまだいろいろと余っていたり、かつての栄華を知る者にはちょっと辛い状況なわけですが、今年の夏、SMASHよりも誰よりも一番大変なのは長渕さんです。
8月22日、富士山麓での10万人ライブを敢行するわけですが、どうも思いの外集客に苦心しているようで、長渕さんなりふり構っている場合じゃありません。

7/12 Going! Sports&News(日テレ)
7/19 ワイドナショー(フジ)
7/20 ライオンのごきげんよう(フジ)
8/13 ぐるぐるナインティナイン(日テレ)

通常ありえないレベルのこのバラエティへの出演ラッシュ。
無料LINEスタンプの配布。
かつてのファン層のリマインドという側面として、決して間違ったプロモーションではないのですが、その必死のプロモーションにより認知された結果が「自家用車での来場不可のオールナイトライブ(終了午前6時)」という、とてつもなくハードルの高いブツであるため、これはなかなかに大変でございます。
Web施策としては当然特設サイト準備し、リマーケティング広告も実施して万全ではあるのですが、そのリマーケティングの結果出てくるバナーが微妙。

「集まれ10万人」「押忍」。
果たしてこれがベストなワーディングなのかと問われれば、大変に歯切れの悪い返事しかしようのない仕上がり、かつこのバナーを踏んでたどり着く特設サイトが、楽天の人気スイーツか、億万長者になるための情報商材を嫌でも彷彿とさせるインターフェイス。このライブがうまく行ったら六本木ヒルズに住んでしまうかのようなアレっぷり。

それでもこのサイトの内容見てる分にはなかなかに魅力的ではありまして、つい行きたくなってしまうのですが、根本的なところに立ち返って考えると、当日の午前中にバス出発してその後ライブ終了までおよそ20時間とかずっと野外というのは、どんだけリマインドされてもアラフォーアラフィフの人にはキツいっちゃキツいわけで。
そもそものライブの在り様としてどうなのとも思わなくもないですが、その部分については長渕剛長渕剛たる所以にもかかってくる問題でありまして、そこはそれ、「アーティスト」としての意志とビジネスとの溝は相変わらず深く暗いわけでございます。