6月26日のPERSONZ日本武道館は、2階席上部は空き、その他の2階席にも相当招待券撒いて埋めにかかっていたようですが、何とか形にはなりました。よかった。
当時さして熱狂的に聴いていたわけでもなく、それでも行かなければいけないような気がして行ったのですが、予想以上に覚えている曲も多く、そもそもバンドの演奏力やライブスキルはそりゃもうえげつないレベルなので、普通に楽しく過ごしました。
アレンジも当時と変わらず、メンバーも本田さん戻ってきて黄金期だし、ほぼ当時のままなのですが、唯一JILLの衣装だけは黒いニーハイにミニスカートと何となく今っぽい感じで、でもJILL55歳なわけで、歌い踊る55歳の絶対領域を眺めながら、思春期の自分をなんとなく思い出していた次第でございます。


6月28日は自家発電@四谷OUTBREAK。自家発電は行きたいと常々思っていたものの、なかなか予定合わずに今回初。
企画ライブといっても音楽ですらないものや、音楽っぽいいんだけど果たして本当にそうなのか怪しいものまで、いろいろラインナップされているので、ひとつひとつ挙げていくのもアレなんですけど、せのしすたぁのあの熱狂は、みっちみちに入ったライブハウスで大勢のオタを従えてこそ輝くのだと気付いたり、フジロッ久(仮)のライブのフロントアクトで心底やるせない気持ちにさせた元気いいぞうにうっかりまた遭遇してしまったり、QP-CRAZYはめちゃくちゃに見えてバンドの演奏レベル異様に高く、結果としてこの日の中ではトップクラスで「音楽としてまとも」な部類に収まっていたり、志茂田景樹が「新曲を作ってきました」と言って披露したブツが少なくとも私が今まで音楽と思っていたものから果てしなく逸脱した謎の表現と化していたり、非常階段がこの日の出演者の大部分をステージに上げてひたすらノイズをぶっ放すものの、その中でも一番強烈だった「音」は、美少女ヒューマンビートボクサーのサイボーグかおりちゃん発する謎のデスボイスだったりと、いろいろと覆されたり、気付かなくてもいいことに気付いたりの1日でした。

が、この日最大のエポックな出来事はそこらへんじゃない。そのサイボーグかおりちゃんのソロ出演時、ステージからフロアに降りてきて観てる客の顔を覗き込んだりしながら歩き回っていたのですが、私のところに来た際、演出の流れの都合上ではあるのですが、彼女と顔と顔5cmくらいの距離で10秒程度かじーっと見つめ合ったことです。私が20代前半の女の子とそんなことしたのは、覚えている限り私が20代前半だった時以来です。
それからずっと何か浮付いている。仕事が手に付かない。恋なのだろうか。でも、見つめ合っていた時に私の頭の中をぐるぐる回っていたフレーズは「養いたい」でした。