12月18日は仕事も押し迫ってヤバい中をそれでも定時前にぶっちぎってベイビーレイズ日本武道館。平日で18時開演は正直大変にキツいのですが、14歳のメンバーいるから21時には完全に畳まなければいけないので仕方ない。

日本武道館は、16日まで武道館最多公演記録を誇る永ちゃん、17日はTHE BOOMの解散ライブ、そして18日がこれという恐ろしい流れの中、かつこれまでの最大動員が日比谷野音で、1年前にはSTUDIO COASTですらソールドアウトできなかった彼女たちが一体どんなことになっているのかと思いつつ、恐る恐る入ったらそんなに悲惨な感じはしなかった。が、よく見るとアリーナの折り畳み椅子のレイアウトは今までに見たこともないほどのゆとり仕様、大きなぽっかりができないように何人かおきに発券されたと思わしきスタンド席。その他、団体割引、レイトチケット、生写真付き当日券等、涙ぐましいほどの努力の結果、公称動員5,500人。正直よくやった。

で、実際ライブはどうだったかというと、すごく頑張っていたのはガンガン伝わるし、いいライブではあったんだけど、それでも武道館の空気を全部持っていけるほどのパワーはまだなかったというべきか。本編ラスト3曲くらいのあたりでようやく場の空気が上がってきた感はあったので、あと1時間くらいやったらイケてたかもしれない。でもそこまで求めるのは酷な気もする。今までアイドルの大箱ライブで会場中の空気を完全に全部持っていったと感じた2大公演は、Perfumeの東京ドームとももクロ横浜アリーナ(2012年春の一大事2日目)なのですが、この2組は言ってみれば化け物なので比較しちゃあんまりだ。

ただもう少しお前ら何とかなるんじゃないかと思ったのはMC。さすがにあの大きな会場で誰も話を転がす気がないというのはあかん。別にPerfumeあーちゃんクラスのそれは求めない。あれも化け物だから。でも、あそこもう少しきちんとしておけばライブ本編も多少なりとも変わっていったかもしれないと思った。

それでも、真夏ちゃんは可愛さと歌唱力のアベレージで考えればアイドルトップクラスだと思うし、珍しく純白のアイドルっぽい衣装は本当にキュートだったし、「TIGER SOUL」は相変わらず泣けるし、「ベイビーレイズ」を最初にやったときと最後にやったときのニュアンスの違いはやっぱ何とも言えない気持ちになるし、「満員にできなくて悔しい」と言った傳田は本当にかっこよかったし、その傳田にサンタコス&「私を食べて」と言わせたのは快挙以外の何物でもない。
何だかんだ言って結局楽しかったのでよし。

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で、武道館出た後一緒に観ていた2人と下北沢で飲みつつダラダラ話していたのですが、主題は「ももクロのKISSとのコラボが三部作の最初だとすれば、あとの2作は誰なのか」。

国内組で来るとしてKISSに匹敵するインパクトを持つミュージシャンと言えば、中島みゆきとも布袋ともやった彼女たちならもう桑田佳祐長渕剛しかいない、高見沢とかB'z松本あたりではそこまでのインパクトはないのではないか、という結論。
海外組を続けるのであれば、ブライアン・メイは確実に入るであろうというのは3人の意見が一致を見ました。では大トリは誰かというところでの大穴はポール・マッカートニー。こまこまと来日していたのはむしろそっちの件がメインではなかったのかという、仮説に仮説を重ねた砂上の楼閣をぶち上げながら、楽しくモツ煮を食いました。