会社で土岐麻子って誰だという話になったのですが、なかなか一般訴求度の高い単語が思い浮かばず仕方なく「あなたっていくつなのー」と歌ってみたところ、それでも「ふーん」くらいのリアクションだったので歌い損だった。
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ZTTレコーズ30周年記念コンピ『The Organisation of Pop (Tokyo Edition) 』が日本オリジナル内容で発売
米英日で内容を変え。別MIX・ヴァージョンがズラズラ並ぶ。30年前から全くもってブレのないZTT商法に心底感動してます。我が家にどんだけ「Relax」のヴァージョン違いのレコードやらCDやらあるんやと考えたら、これも買わないわけにはいきません。80年代馬鹿のサガでございます。
番長格のFrankie Goes to Hollywoodのデビュー曲「Relax」は7インチ・カセット各1種、12インチ5種の合計7種リリース。1993年と2001年に再リリースされた際にはCD含めてさらに合計4種。しめて合計11種。
2枚目の「Two Tribes」は7インチ2種、カセット1種、12インチ4種の合計7種。1994年と2000年の再リリースで合計9種追加。しめて16種。
Art Of Noiseの「Close (To The Edit)」は7インチ1種、カセット1種、12インチ3種の合計5種ですが、7インチはUK盤とUS盤で内容が微妙に違ったり。
並みのアイドルなら余裕で黙り込ませる鬼の複数種大作戦を、30年前から繰り広げていたのです。
当時も一部では批判はありましたが、結局このメソッドが90年代初頭のUKにおいて、BlurやRadioheadも手を出した、カップリング&ジャケ違いでシングル複数種出すパターンに引き継がれたわけです。あの「TYPE-Aを買うと3種全部収められるケースが付いてくる! でも内容的にはTYPE-Aが一番しょぼい!」みたいなやり口に、貧乏学生だった時分の私は何度歯噛みしたことか。
日本国内では私の知る限りカップリング違い複数種リリースは1985年、少年隊の「仮面舞踏会」が最初ですが、これがZTTのやり口をトレースしたものかどうかは定かではありません。ただ、タイミング的にはもしかしたら本当にアリではないか、とも思います。
なので、「少年隊はZTTレーベルの影響下にあった!」と吹聴して回ると少し楽しいと思います。