あのね。ビクターは去年の夏にリリースしたサザンのシングルが散々だったの。でかいタイアップ取りまくって、キャンペーン打ちまくってすごくすごく頑張ったのに、散々だったの。どれくらい散々だったかというと、タワレコのアウトレットセールで、AKB系のでもおよそ40%OFF程度なのに、サザンの初回限定盤は怒涛の60%OFFにしちゃうくらい散々なの。在庫が唸りを上げてるの。BOX仕様でナリもでかいからバックヤードだって大変なの。

主にそこらの売上予想を完全に読み間違えちゃったせいで目論んでいた収支の計算が大幅に狂ったんだけど、それでも大きくリカバリできるだけの策を打てないまま期末近くまで来ちゃったからビクター決算が大変なの。どうにかして3月末にはできるだけ辻褄合わさなくちゃいけないの。だから仕方ないの。言うこと聞きそうな若手バンドに対してこういうことするくらいは企業にとっては許容範囲なの。何故なら、利潤を追及するのが私企業だから。


サザンの件もクリープハイプの件も、少なくともバンドも所属事務所も、小売店も、初回盤を待ちわびて定価で買ったファンも、ベスト盤のリリースを楽しみにしていたファンも、誰も楽しい気持ちになれないってのが、やりきれない。