SEBASTIAN Xのニューアルバムがめちゃくちゃいい。何か今までの作品には元気はあってももっさり感というか、突き抜けきらないイメージを持っていたんだけど、もうこれ完全にネクストレベルじゃないですか。聴いてて何か血がたぎってくる。聴いて頭で「アッパーな曲だな」とか理解してっていうんじゃなくて、直接血流に来る感じ。
ライブに行こう。真夏ちゃんを生で観なければいけない気がしてきた。


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与沢翼氏の舎弟だか仲間だかの久積篤史氏がCDデビューするという話、もうリリースは8/28に迫ってきてまして、今日渋谷ではAKBのとかに混じってデコトラが走っていたりもしたわけですが。

リンクするのもあれなので見たかったら彼の名前で検索したらすぐ出てきますが、彼のビジネス関連のページは、楽天方式に近いクリックレスのスクロールのみで嫌というほど繰り返し同じ情報を叩き込むタイプのページの作り。もうこれで痺れるわけですが、さらに「札束の風呂」的な卑近な欲に訴えかけるメッセージといい、何から何まである意味完璧な「情報商材」な人です。

これでCDどうするんかと思ったら予想以上に楽曲自体は真っ当で悪くない。ただアベレージは越えても無名から一気に持って行けるような図抜けた何かがあるというレベルでもありませんので、これでどこまで勝算があるかどうか。
とはいえ、恐らくそういう「楽曲の質」的なところは今回の事例あまり問題ではなく、与沢翼氏の「とりあえず書店に平積みにしてみる」というあたりの著書販売のノウハウをどう音楽の方にシフトしていくかというところこそが重要なわけで、そういう意味では「予約」分が乗ってくる初日のデイリー初動が見ものです。どこまで持っていくのか、という意味で。

でもあちこちで「メジャーデビュー」って言ってるんだけど、クラウン徳間には流通を委託してるだけで(V系大手事務所PS COMPANYの自社レーベル流通も担当)、制作はOCTET RECORDS。これってメジャーデビューって言っていいのか甚だ微妙なのですが、まあそれは置いておくとして、そのクラウン徳間にもOCTET RECORDSにも、公式サイトに一切何の情報もないのはこれ何なのでしょうか。

そして気になるのはその「Atsushi」というアーティスト名義。どうSEO対策を頑張って施したとしても、EXILEの彼に勝てるはずもなく、でも無名な人が少しでも興味を持ってもらった際にこういう状況なのはある意味致命的。それに気付かなかったのかという時点でいろいろと「?」が付いてしまいますが、逆に何か意図があってのことなのでしょうか。

こんな謎が謎を呼ぶ展開、それでも各社様々に手練手管を施したプロモーションを仕掛けている中、ここまで根本的なレベルでトリッキーなのはなかなかお目にかかれない。「J-POPはプロモーションまで含めて本体である」という我が持論をがっちり補強してくれるような展開で、非常にワクワクしています。
同日発売は、LUNA SEA氷川きよし中島美嘉、B1A4、豊崎愛生ゴスペラーズモー娘。テニプリ等々。どうなる。どうする。