カトゆーさんとこが更新終了。また老舗がいなくなる。寂しい。
わしゃまだやめねーよ(腰のあたりを低周波治療器でグリグリやりながら)。

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新顔ガールズポップ2題。

たんこぶちん

7/17にメジャーデビュー。佐賀県唐津市出身の現役高校生ガールズバンド。
レーベルがヤマハだし、公式HPの素っ気なさから見るにアイドル的に売っていく気はあまりなさげ。恐らく同世代のバンド少女の憧れ的なところに落とし込むつもりなのでしょう。
インディーズ時代はバンド名やジャケの雰囲気よりも比較的エッジ効いた音だったのですが、メジャーデビューにあたってポップ路線を前面に押し出した模様。それでもスキャンダルほどキャッチーな存在感を持っているわけでもなく、かといってこの音だけではねごとのような図抜けたセンスは感じられず。「現役女子高生」的なところだけで押そうとすると、Whiteberryみたいに多少歳を重ねたところで売りが何もなくなってしまう。
結構難しい素材。

スタッフがいろいろ聴かせていろいろ対バンさせて、覚醒を待つだけのゆとりはあるのか。うっかりコントロールをミスるとこのままシオシオになって、10年後くらいに5人のうち2人くらいが「ロック」な心持ちを持て余して「ニューイヤーズロックフェスティバル」で反戦歌を歌っていそうなリスクを孕みつつ。


上野優華

キングレコードが昨年開催した公開ヴォーカルオーディションの金賞3名。一番早くデビューした泉彩世子はいまいちパッとせず、次の塩ノ谷早耶香はプロモーションが比較的うまくハマって5月の2枚目のシングルで20位入り。
そして3人目最年少、15歳の彼女が7/24にデビューということになります。オーディションでは宇多田の「First Love」を歌ったと言いますし、それなりの歌唱力。ルックスも大変に可愛らしくうまくいけばそれなりのところまでは行きそうな気はします。ヤングマガジン推薦の受賞ですし、そっち方面の露出もきっとあるだろうし、デビュー曲の限定盤には写真集付いてるし。
ただ、デビュー曲聴いた限り、楽曲としてアイドル的なところに持っていきたいのかシンガー的なところに持っていきたいのかいまいちはっきりせず、とはいえ「ぽっと出の可愛いティーンの女の子を本格派っぽく売る」というスキルは正味ソニーの独断場であり、キングにおいては過去にそういう方法論で成功した実績はありません。

それでも、AKB48で稼いだお金をももクロに投資してさらに成功したキング、社の規模を考えても恐らく現在他のどのレコード会社よりもプロモーションに回せる資金をお持ちのはず。どうそれを転がしていくのか、また「トイレの神様」みたいなことをうっかりやらかしたりしないのか、どっちに転んでも面白いのでワクワクしながら見守ろう。

考えてみればスキャンダルもねごともWhiteberryソニーだ。やっぱうまいんよ、そういう素材を扱わせると。