剛力彩芽のデビュー曲のリリースにあたっての動き。

 ・通常盤とDVD付き初回限定盤の2仕様。
 ・発売前の予約イベントなし。
 ・通常盤と限定盤の双方購入者特典なし。
 ・同仕様盤の複数枚買い特典なし。
 ・いずれか購入の方に抽選で20名に直筆サイン入りポスタープレゼント。
 ・発売週イベントは5か所6回。2回回しはラゾーナ川崎のみ。

忙しいのは間違いないでしょうが、それでも昨今のアイドルグループの初動最大化のための鬼畜運用を見慣れた目には大変に緩いというか、こんな余裕かましていて大丈夫なのかと心配になるレベル。

同日発売のシングルで上に来そうなのは、ポケモングッズをおまけに付けてのドーピングという、紅白のトリを務めたグループとは思えない地獄仕様のいきものがかり、「EXILE」と入ってはいるけれど実際には三代目J SOUL BROTHERSとGENERATIONSの合体であるEXILE TRIBEK-POP女子グループ後発組の中で唯一、鬼の複数仕様とイベント攻撃で売り上げを維持しているT-ARA、そして1位確定の渡辺麻友。その他V系や声優系でちょっと数が読みにくいのもあったりして、まあまあいろいろありそうな感じの週。よもやこれで1位狙いとは思えませんが、でもどのあたりまで食い込ませるのか、せないのか。

でも、公式サイトのニュースのページは、もうちょっと別のアー写準備するかむしろ画像入れない仕様にした方がいいと思う。ちょっとムカつく。

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カラスは真っ白 / かいじゅうばくはつごっこ (Album)

Unchainのインタビュー読んでたら「昔は難しいことをしている自分たちを見せようとしていた」的なことを言っておりまして、自主レーベルリリースになってからのいい感じっぷりはその意識変化によるものかと納得したものですが、でもやはりファンクみたいな音を目指したらそりゃ多少なりとも技術の高さを意識し誇示したがるのはもう仕方のないことです。誇示の仕方を大幅に間違えるとP-Funkになっちゃうので注意は必要ですが。

で、このバンド。
バンド名からしてあまり自分らをかっこよく見せる気がないわけですが、ファンクベースのトラックに肺活量少なそうな渋谷系女子ヴォイスを乗せるという、普通そういう音楽をやる人間誰も思い付いてもやらんだろうというか、従前のファンク的かっこよさとは真逆の基本フォーマット。
でも、これが面白い。
演奏の方をポップスの方に寄せてくるパターンと、歌の方をファンクに乗せてくるパターン両方こなせるので、その配合状況を変えていくだけでも相当なバリエーション。アルバム通して全然飽きない、楽しい。かつ演奏もメロディもまだ出来上がり切ってない感じもあって、今後も楽しみです。

しかし、やっぱこういう音も、物心付いたときにはCDショップに古今東西の音が全部新譜のように並んでいた世代だから出せるのだろうか。
そうだとすると気になるのがその次の世代。ボカロP勢に既にそういう状況が生まれつつありますが、配信上等の世の中で、ネット上の口コミやレコメンド機能に従って自分の気に入った音世界だけを狭く深く掘っていくというアクションが普通になっているわけで、そういうところから音楽制作を目指そうという人がどういう音を奏でるのか。不安と期待。