一昨日のauの音楽サービスの公式ページ。
「最新の洋楽から邦楽、懐かしのヒット曲まで、ジャンルは多彩!」
この見出し、よく読むと「最新の」は「邦楽」にはかかってないことがわかります。敢えてこういう書き方をしてるってことはそういうことなんで、よろしく。
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きゃりーぱみゅぱみゅ / ぱみゅぱみゅレボリューション (Album)
ホント馬鹿。
以前ヒャダインが「私立恵比寿中学はももクロの下衆な部分だけを持ってきた」的なことを言ってましたが、中田ヤスタカにとってきゃりーはPerfumeに対してのエビ中的位置づけであろうことは間違いなく。Perfumeのスタイリッシュな部分をおよそ全て取っ払ってキャッチーさだけを純粋培養、どこまで頭悪くできるかにチャレンジしているかのような楽曲群。結果、一聴した途端にすさまじく頭の悪いフレーズがぐるぐると脳内をリフレインする非常に「ヤバい」アルバムになりました。ある意味「アシッド」というか「サイケ」というか、そんな音楽と呼んでもいいかもしれないレベル。
そしてきっちりとその頭の悪さにハメてくるきゃりーの自己プロデュース能力も素晴らしい。全盛期の小泉今日子や森高千里、松浦亜弥に感じた「まな板の上の鯉になる才能」を彼女にも感じます。
ただ、全盛期から数年後、小泉今日子はサブカルの洞窟に入り込み、森高千里はナチュラル方面に方向転換し、松浦亜弥は本格派に行こうとして行けずに遁走しました。決して長くは続けられないスタイルです。これまで見た限り、きゃりーにはこの3人よりも線の細さを感じてしまうので、どこまで今のスタイルで行けるのか、方向転換前に壊れてしまうことはないのか、心配でもあります。
後から意外に太いことがわかって笑ったりして。