今年もよろしくお願いします。
とりあえず、浜崎あゆみよりも矢口真里よりも石井めぐるの結婚に心揺らいでいます。あと、滝沢乃南の続報がどっちの方向にも出てこないので気になって仕方ありません。

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今年の紅白は、一言で言ってしまうと「非常に平板」。
まず舞台美術が大変に面白くない。今回ほぼ全面がスクリーン状になっていて、様々な意匠を映し出せるようにはなっていたものの、完全にそれに頼った結果、舞台にほとんど動きがない。
これまでは状況に応じてセットを大掛かりに動かして目線を変えたり、エキストラを大量動員して間を完全に埋めたりしていたのに、人件費をケチッたのかそういうこともせず結果として時折非常に舞台がスッカスカに見えて何となく萎えたりするわけです。

構成にしても、一番舞台が派手に見えたのがナチュラルボーン大人数のAKB、それが頭から3番目で視覚的にはピークというのはいかにもバランス悪いし、合間合間に挟まる企画も、舞台装置もさして変わらないまま、単に正式な歌唱曲でない歌を歌うだけで、流れの中でメリハリとして機能してない。
というか、賑やかし要員としてのAKBの重要度は眼を見張るものがあった。伍代夏子細川たかしのラインでは彼女達なしでは成立しなかった。

その他、川中美幸の時は彼女よりもむしろ振付師がオーラを放ちまくっていたり、
AKBの人文字の「RED」は「赤」であって「紅」ではないのではないかと思ったり、
HYはやっぱり仲宗根の歌唱曲で何で白組だったのかさっぱりわからなかったり、
クミコの曲はこうやって聴くと意外に楽曲として華がないことがわかったり、
ラルクのTETSUYAの衣装は何かあっちの方向に張り切ってるなあと思ったり、
森進一はもう全盛期のパンキッシュな絶唱は望めないことがよくわかったり、
Perfumeのとんがり帽子は中世の罪人が晒し者になるときのそれに見えたり、
TOKIOの山口くんが5弦ベースだった意味がまったくもってわからなかったり、
福山のとき、日テレのおかげで認知の高い曲を歌唱したのに、香川ばっかり
目立って日テレの流れで参加した宮本笑里は一瞬映って終了だったり、
小林幸子のそれはもう去年あたりから衣装でも何でもなくなっていたり、
植村花菜のアレンジはちょっと大仰すぎて逆効果じゃないかと思ったり、
桑田佳祐の「アルバムよろしくお願いします」発言は、販促になるので
NHK的には「カチンカチン」発言よりもまずいんじゃないかと思ったり、
まあそんな感じで。

あと、今回はメドレー形式の歌手が計8組いたわけですが、意外に過去曲に頼る人がいないのに驚いた。特に郷ひろみが今年発売の2曲+去年の曲のみでまとめて、過去ヒット曲に依存しなかったところには現役の意地を感じたし、トリなので当然「一つだけの花」は来ると思っていたSMAPが「triangle」までしか遡らなかったり、加山雄三ですら今年の曲をヤマに持ってきたり、何とか固定的なイメージを付けまいと踏ん張っているようで。
逆に和田アキ子だけは今年の曲はものの10秒で撤収してあとは70年代のヒットメドレーにしてきたというのは、当然そうなるとは思っていたけど、他が他だけにちょっと惨めさが漂っていたような。

とか言ってももう紅白大好きなので、散々面白く見たわけなんですが、で、見終わった後当然流れで「行く年来る年」まで見るのですが、年が明けてからのノリが年々少しずつはしゃぎ気味になってきているような気がしてちょっと戸惑っている。