紅白に関してまだやりたいことはあるのですが、確認があまり進まないのは、先日何となく思いついて、こんなブログを作り始めてしまったから。こっちもまだ追加しなければならず、どっちつかずのお手本のような状況。きちんと収まったらまた改めて。

さらに先日の件でうっかり。
「よって純粋な不出場はBUMP OF CHICKEN稲葉浩志コブクロのみ」と書きましたが、コブクロ出場してるじゃんという。すいません。

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AKB48のじゃんけん選抜によるシングルがデイリー初動で47万枚。これでオリコンのシングル年間ベストテンは、AKB48と嵐だけで独占することが確定しました。

何か否定的な意見が多いですが、今年が特に悪い状況とは思わない。「J-POP終了」とかいう言葉もあちこちで見かけたりしますが、そういう意味ではもうとっくの昔に死んでると思うし。

これ、1987年に戻ったと考えればいい。年間売上ベスト1になった瀬川瑛子の「命くれない」が42万枚だった、というオリコン史上最低売上の年。
そして翌年以降CD売上が急増し、お祭りの時代が始まるわけですが。今年、AKBと嵐を除いて考えればこの1987年とほぼ同じレベル。ようやくCDバブルが完全終了して元に戻り切ったと考えればいい。つうか、当時と比較すれば着うただってあるからぜんぜんマシだ。

当時と違うのは、90年代・00年代を経て成熟したメディアミックス型プロモーションの手法を上手に駆使し、かつ各所と太いコネクションを繋いでいる2組のみが例外的に爆勝ちしているという事実。

この2組のもうひとつの共通項は「わかりやすい起爆点」が見えにくい点。
例えばミスチルは「CROSS ROAD」「innocent world」「Tomorrow Never Knows」という3曲の大型タイアップソングが明らかにポイントになっていますし、B'zは夜中のTV、カメリアダイヤモンドのCMで嫌になるほどかかり倒した「太陽のKomachi Angel」「Easy Come, Easy Go!」の2曲が起点。
非常にわかりやすい。

一方嵐は常に大型タイアップがついてはいたものの、一時低迷もあり、松潤がドラマに出たり、二宮が映画で高評価を得たり、各メンバーが露出を積み上げていった結果、再度徐々に上向きになったという感じ。
AKB48も、少しずつ各メンバーが露出を増やしていった集大成としてのヒットであり、かつ新曲はその露出を担っていたはずのメジャーなメンバーがほとんどいないのに売れたという点で、ここで完全にメンバー個々の人気でなく「AKB48」という名前のブランドで売ることができる、ということが証明されたわけで。

ドラマ主題歌の大型タイアップにねじ込めば高確率でミリオンが約束された時代はとっくに終わっていたわけですが、ここでようやく複数のメディアミックス型プロモーションを長期間にわたって積み重ねて徐々に世の中にこっち向いてもらって大型販売に繋げるという手法が確立されたわけで。

ただこれ、潤沢な前資金と忍耐がないと絶対途中でくじけちゃう。
来年あたりには、この流れを性急に実行しようとして大失敗する事例が出てくると予想。