ということで、レコード店開店閉店メモ、ほぼ入力完了。
これからは基本、情報入り次第足し込んでいこうと思います。が、調べていてよくわからないチェーンがいくつか。

まず「メディアステーションBIG」。
凄まじいほどの20世紀臭を放つ経営母体のHPにクラクラしますが、「他店舗の撤退直後2週間空けずに居抜きで速攻開店」という、ほとんどハイエナのような出店方針でガンガン店舗網拡大中。しかし開店情報は載っているものの、閉店の情報はどれだけ検索してもほとんど出てこない。こういう方針でやる場合、ちょっとやってダメそうだったら速やかに撤収するという方針でないとやっていけないはずなのに。
相模大野店は今年になってから撤退したようなのですが、詳細な日付やその他の店舗の情報がどうにもこうにも拾えなくて現在困り中。

もうひとつ、「FanStyle」。
全国のサティに展開していたはずなのですが、今年春頃に一斉撤退。そのうちいくつの店舗には速攻でメディアステーションBIGが出店、他のいくつかにはバンダレコードが入っているようなのですが、その営業中の状況が全くもって掴めない。ほぼ情報ゼロ。この屋号、恐らく独立した企業ではなくサティのCD売場のもので、サティ本体がCD類の扱いを整理したからこうなったような気がするのですが、どうでしょう。

そしてバンダレコードも、この間までは所沢とか田無とか首都圏の片隅でひっそり営んでいる感があったのが、いきなり東北方面に店舗網を急拡大させているのが何となく不気味です。

とか書いている間にTwitter経由でTAHARA本厚木本店が1/30に
閉店するという情報が。ネット通販まで撤退するのかはまだ
わかりませんが、とにかくTAHARA、これで店舗営業からは完全撤退です。何かこれからこういうの増えるのかなあ。シスコの悪夢が頭をよぎって仕方ない。嫌だなあ。

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で、紅白は去年もやった演歌枠の販売量調査。
今年発売したシングルを売上順に並べてみました。1年に複数枚出している人は一番売れた1枚のみピックアップ。太字色付きは今年紅白に出場する人です。

歌手名曲名売上 歌手名曲名売上
水森かおり松島慕情117,000 氷川きよし三味線旅がらす236,000
天童よしみ人生みちづれ95,000 五木ひろしおしろい花81,000
田川寿美北の港駅60,000 北島三郎夫婦一生72,000
川中美幸ふたり花35,000 三山ひろし酔待ち酒場34,000
坂本冬美ずっとあなたが好きでした29,000 三門忠司雨降る波止場28,000
中村美律子人生一度26,000 北山たけし高千穂峽26,000
長保有紀木曽路の雨26,000 鳥羽一郎裏町23,000
水田竜子国東みれん22,000 山本譲二哀愁運河22,000
島津亜矢温故知新20,000 鏡五郎恋しぐれ18,000
香西かおり春陽炎20,000 秋岡秀治男の旅路18,000
       
キム・ヨンジャ再会20,000 大江裕夕焼け大将17,000
原田悠里飛騨の月19,000 千葉一夫みれん舟17,000
大月みやこ心ひとすじ18,000 北川大介雨の酒場町15,000
上杉香緒里燧灘16,000 池田輝郎北の夜風14,000
神野美伽みさお15,000 大川栄策あの日の君を恋うる歌13,000
川野夏美霧雨海峡15,000 和田青児酒場すずめ13,000
真木ことみ紅つばき14,000 竹島この身を投げて12,000
石原詢子ひとり日本海14,000 小金沢昇司はまなす海岸12,000
市川由紀乃海峡の夜が明ける13,000 藤原浩リラの花咲く港町11,000
谷本知美しぐれ橋13,000 香田晋木曽恋い三度笠10,000
       
石川さゆりだいこんの花13,000 角川博冬のかげろう10,000
長山洋子おけさ恋唄13,000 冠二郎小雪の酒場9,000
伍代夏子13,000 西方裕之おやじの舟歌7,000
小村美貴おんなみれん節13,000 青戸健酒ごよみ7,000
大石まどか夜の舟12,000 岩出和也やすらぎの酒場6,000
       
松原のぶえ阿修羅海峡9,000 加門亮北物語5,000
瀬川瑛子口紅水仙9,000 吉幾三秋風4,000
岩本公水さいはて岬5,000 細川たかし北の男歌4,000
藤あや子まごころの花4,000 森進一眠らないラブソング/道標3,000
八代亜紀一枚のLP盤2,000 新沼謙治銀河の町からく3,000
門倉有希放されて2,000 美川憲一アカシア雨情3,000
島倉千代子私の小さな幸せの花1,000 前川清ゆれて博多で2,000
小林幸子白いゆげの歌1,000 大泉逸郎いのち2,000
都はるみ高岡万葉音頭N/A   
何だかんだ言ってやっぱ五木ひろし北島三郎はすげえわけで。こんな数、もはや人気のJ-POP勢だってそうそう売れやしない。ただ傾向としては、ひろし&三郎のように未だにきちんと売り続けている人と、完全に過去の栄光にすがって生きている人とにきれいに二分されつつあります。

とはいえ、売れなくなったからって今さらドブ板営業し倒すというのもどうかと思いますし、おじいちゃんおばあちゃんに頭をアップデートしろよと言うのも酷ですし、これはもう仕方のない傾向なのでしょう。

それに、森進一が今年発売した曲は小室哲哉楽曲という話題性があるので、彼を舞台に引っ張り出せば間違いなく盛り上がりはするでしょうし。話題性あってこのCDセールスは何だよっていう話もありますが。

それでも、細川たかし伍代夏子はよくわからない。
細川たかしは現存している演歌勢では貴重なアッパー系の持ち歌がある人ですが、でも普通にダウナー系の曲も歌ったりしてますし、伍代夏子杉良太郎の嫁ということ以外に何があるのかわからない。

つうか美川憲一は、19年連続の出場が今回で途絶えたわけですが、彼が曲のヒットを出したのは1970年代までで、1974年に出場が途絶えた後は麻薬で捕まったりしてもうシオシオだったのを、コロッケが物真似したのに乗っかってテレビ露出を増やした結果の、テレビタレントとしての話題性での復帰だったわけで、実のところ音源のセールスは例年こんな調子でして。逆に、今までよくもったなあという感想の方が正解なわけですね。
でも、ここ数年の執拗な『蠍座の女』ヴァージョン違い攻撃は、大変に気が狂っていて結構楽しみにしてたんだけどなあ。