TSUTAYAの新規オープン店舗のこと

飽きもせずTSUTAYAの件。
結局今年はあれだけ閉店したと思っていた昨年を上回り、90店舗以上の閉店が確定していますが、それには及ばないもののある程度の新規開店も行われています。
ざっくり拾った限り以下。

2018/03/21 蔦屋書店 龍ケ崎店(茨城県龍ケ崎市)(販)
2018/04/13 蔦屋書店 延岡エンクロス店(宮崎県延岡市)(販)
2018/04/27 TSUTAYA BOOKSTORE Oh!Me大津テラス店(滋賀県大津市)(レ)
2018/05/18 軽井沢書店(長野県北佐久郡軽井沢町)(レ)
2018/06/09 TSUTAYA 大崎古川店(宮城県大崎市)(販)
2018/07/20 TSUTAYA BOOKSTORE MIRAI NAGASAKI COCOWALK(長崎県長崎市)(販)
2018/09/28 名古屋みなと 蔦屋書店(愛知県名古屋市)(×)
2018/11/01 TSUTAYA 流山おおたかの森駅前店(千葉県流山市)(レ)
2018/11/21 江別 蔦屋書店(北海道江別市)(×)
2018/11/21 TSUTAYA BOOKSTORE APIT東雲店(東京都江東区)(販)
2018/11/21 TSUTAYA BOOKSTORE マークイズ福岡ももち(福岡県福岡市)(販)
2018/11/22 TSUTAYA BOOKSTORE 相鉄ライフ三ツ境(神奈川県横浜市)(×)
2018/11/29 TSUTAYA BOOKSTORE 八王子オーパ(東京都八王子市)(×)
2018/12/06 TSUTAYA BOOKSTORE 岡山駅前(岡山県岡山市)(×)

末尾に(販)が付いてるのはCD/DVD販売併設店、(レ)が付いてるのは少なくともDVDレンタルを併設してる店、(×)は完全なただの「書店」です。
で、上記の屋号を見ると、だいたい「BOOKSTORE」が付いているか「蔦屋書店」で、純粋な「TSUTAYA」名義の店舗は2店舗しかありません。うち大崎古川店はWonderGOOだった店舗をフランチャイジーの判断でTSUTAYAに変更したものであり、本来的な「新店舗」ではありません。
流山おおたかの森駅前店は、バンバン人口が増えてきている地域なので、まだやっていけると判断したものと思われます。

で、他地域でCD/DVDを販売ないしレンタルのある店舗は、当面は行けると踏んだのでしょうが、このBOOKSTOREまたは書店という屋号でのオープンということは、あくまでも書店がメインですよという宣言であり、あかんと判断したらしれっとCD/DVD棚を撤収できる業態ということです。
実際、「CD/DVD、販売もレンタルもどっちもやるよ!」という特に地方郊外のTSUTAYAの標準的な業態は皆無。最早そこまで豪気にはなれません。

フランチャイジーの中で非常に特徴的な動きをしているのは和歌山のスーパーマーケットチェーン、オークワの子会社のO-ENTERTAINMENT
オークワ店内で書籍雑誌を売る店舗の場合は単独で「WAY書店」名義、CD/DVD販売レンタルも行う総合書店形態の店舗はTSUTAYAのFCとして「TSUTAYA WAY」名義で店舗展開しているのですが、最近は郊外型の独立店舗でも改装を行ったうえで「WAY書店 TSUTAYA〇〇店」という名義に変更する事例が増えています。
TSUTAYAのFCは維持していますので、CD/DVD販売レンタルは継続して行っていますが、改装するまでもないと判断した店舗は今年だけで3店舗閉めていますし、要するに「これから」を想定した動きであることは恐らく間違いないと思います。

正味、書籍中心にシフトしたところでこの先どこまで生き続けられるのか、という疑問はあるのですが、まあ確かにCD/DVDよりは遥かに先まで生き続けそうですし、一旦そういう形にして延命を図りながらさらにその先を模索するということでしょうか。

GEOやBOOKOFFよりは遥かに先を見据えている感のあるTSUTAYAというかCCCですが、店舗のほとんどはフランチャイジーですし、その中には現状TSUTAYAでメインの飯を食っているにもかかわらず、その先が見えていないところも結構あったりします。
ある程度この先、そういうパートナー企業をきちんと最低限ケアしながらソフトランディングを目指すのか、あかんと判断した時点でハードランディングを決行するのか。
というか今の時点で既にソフトランディングを目指して進んでいる状態であり、現在タイムリミットまでのカウントダウン中って感じだと考えた方がよさげな気がします。

Maison book girl「yume」のこと

Maison book girl / yume (Album)

聴いた周囲のオタクたちが揃いも揃ってすごいすごいと言っているので聴いてみたらすごかった。全く「熱く」はないのにとんでもないエネルギー量を感じる音楽。
これまでの彼女たちの楽曲は「様々な音色やビートを使用して最終的にどこかいびつなものを作り出す」作業の末に生まれたものだとしたら、このアルバムの新曲群は「いびつな形のパーツを組み合わせることで音楽として成立させる」作業の結果になったというか、どこかこれまでと制作のアプローチが異なっているような感じがします。

そして総トラック数21、だいたい曲と曲の間にインタールード的な楽曲が挟まり、というかインタールードというには大作すぎな2分47秒の後に来るのが3分59秒の曲なんていうバランスの、とてつもなく奇妙ではあるもののアルバムとしての流れに無闇にこだわっている。
1曲なんぼでダウンロードできて、曲単位でプレイリストでシャッフルで聴かれることが当たり前になった今、ここまで「アルバムをひとつの作品として成立させようという意志」を感じることってあまりなく、少なくとも日本では代代代のアルバムとか、むしろアイドルグループの方にそれを強く感じることが多いのです。
それはもしかしたらもうOUT OF DATEな発想なのかもしれないのですが、それでもこういう作品を生み出そうという意志には最大限のリスペクトを。

そしてここまでやるのであればアナログを出してほしい。曲間の無音の時間を詰めるのか離すのか、このアルバムは毎曲間コンマ何秒までコントロールして初めて完成するような気がするのです。
でも収録時間的に2枚組になるし、今のアナログ盤新譜は高いから、出たらきっとビビりながら買う。

SPINN「Yer Dar」のこと

SPINN / Yer Dar (Mini Album)

リヴァプール出身の平均20歳4人組による初のフィジカルリリース。試聴機のPOPには「The Smiths×Drums」と書いてあって、何その好きなの混ぜたやつと思って聴いたら本当にそうで笑う。
それだけでなくて、曲によってはマッドチェスターというかNorthsideみたいな感じもあったり、シューゲイザー的なノイズが混ざり込む曲もあったり、過去も現在も全ての音楽が同じところで鳴る時代に生まれた恐るべき子供たちの真骨頂みたいな音楽。
メンバーもいい感じにイケメンですが、ほぼ全員ラフな格好な中、リードギタリストだけモッズ臭い雰囲気を醸し出しているところも最高。
ソングライティング能力の器用さは間違いなく同世代バンドの中ではトップクラスなので、これ化けるんじゃないかという気もします。あとはどこのマネージメントに入るかだ。割と本気で。

英も米も日も、ヒットチャートの上の方舐める分には非常に似た感じの楽曲が占めがちになってますが、その下をちょっと掘れば多様な音楽はじゃんじゃん出てきます。ヒットチャートなんてもう世界的に「国民の総意」を示すものではなくなっているのですから、それに文句言ってる暇があったら自分にとって面白いのを探そうぜと思います。

が、この盤もタワレコで見つけたわけですし、今の自分は、世界のインディー・ミュージックを紹介するサイトとかは見ていますが、やっぱり店頭以上に的確に新しい音を見つけ出す手段をまだ持ち合わせていなくて、そろそろ切り替えていかないとヤバいと結構本気で思い始めています。
しかし、その切り替えを完了してしまうと、それはもう店頭が自分にとって必要なくなるということでもあり、それはちょっとなあと思ったりもして、非常に面倒臭いことこのうえない。

それでも、映画「ボヘミアン・ラプソディ」観て昔からQUEEN大好きだったような気持ちになって、デアゴスティーニでアナログ盤買い揃えるおっさんにはなりたくないんですよ。
でも映画は観るし「Innuendo」はデアゴスティーニで買います。あと、ハワード・ジョーンズの「かくれんぼ」のリマスターも多分買う。結局似た種類のおっさんであることは否定しない。できない。

有料単独公演の最大キャパ(男)2018秋のこと

「現役男性アイドル/ダンス&ヴォーカルグループの有料単独公演の最大キャパ」2018年秋版。

いつも言っているのですが、男性の場合「自称アイドル」と「自称ダンス&ヴォーカルグループ」の分別が大変に困難なのですが、そこは両方混ぜて「現役男性アイドル/ダンス&ヴォーカルグループの有料単独公演の最大キャパ」にするという形で。

(会場・動員部分の基準)

  • 対象は日本人の男性アイドルグループ及びアイドル系企画系ライブに参加している等アイドル的に活動していると判断できるダンス&ヴォーカルグループ。
  • 有料の単独公演のみ。無料イベントやCD特典の券で参加できるイベントは含みません。
  • ただし、他に出演者がいてもあからさまに「前座」っぽい感じのはセーフ(主観)。
  • 会場ベースでの比較のため、満員になったかどうかは問いません。つうかわかりません。
  • ライブハウス等、椅子の有無等でキャパ大分変わりますが、基本最大キャパで。特にVISIONとかclub asiaは箱のキャパが複数フロアの合計なので、絶対違うとは思いながらも。
  • 実施済み以外に公演が告知されているものも含みます(「予定」表記分)。
  • 自前の箱等での「定期公演」は除きます。
  • 抜け漏れご容赦。
  • 今回から観測対象にしたのには★、前回から会場キャパが上がったものは(↑)表示。
  • (活動停止)は停止済みのグループだけで、発表済みでもまだ活動してるのには付けてません。

(CD売上部分の基準)

  • オリコンで最も売れたシングルの累計売上数(カッコ内は発売年)。
  • シングル出してないがアルバムはある場合「※アルバム」の注記。
  • シングル・アルバムも集計記録が一切出ていない場合は「記録なし」表示。
  • 順位はこれまでの最高順位ですが、最高売上枚数の盤が必ずしもその順位のものとは限りません。
  • <>内の(↑)は、前回記録時より売り上げが上がった場合に付けてます。

(TWの基準)

  • 昨日にざっと見たTwitterの「公式アカウント」のフォロワー数。
  • 全グループ同時に見たわけではないので現状とは誤差があります。
  • メンバーの個別アカウントが公式アカウントよりも数値高い場合もありますが、あくまでも公式に統一しています。
  • 公式アカウントがない場合は空欄、事務所や複数グループの共通アカウントしかない場合は「---」。
名前 会場 CD売上 TW
(活動停止)SMAP 国立競技場・5大ドーム 311.1(2003) 1位  
国立競技場・5大ドーム 97.3(1999) 1位  
関ジャニ∞ 5大ドーム 40.0(2008) 1位  
Kis-My-Ft2 東名阪福ドーム+西武ドーム 47.5(2014) 1位  
Hey! Say! JUMP 東名阪福ドーム・予定(↑) 36.0(2007) 1位  
KinKi Kids 東名阪福ドーム 179.2(1997) 1位  
KAT-TUN 東名阪ドーム 104.6(2006) 1位  
NEWS 東阪ドーム・予定(↑) 39.5(2004) 1位  
Sexy Zone 東阪ドーム・予定 36.0(2014) 1位  
(活動停止)タッキー&翼 東阪ドーム 30.1(2006) 1位  
  ドームツアーの壁    
BOYS AND MEN 名古屋ドーム・予定 16.5(2016) 1位 152,528(↓)
  スタジアムの壁    
V6 さいたまスーパーアリーナ 52.8(1995) 1位  
★山下智久 横浜アリーナ    
★King & Prince 横浜アリーナ    
TOKIO 横浜アリーナ 52.0(1994) 1位  
w-inds. 横浜アリーナ 22.5(2001) 1位 30,709(↑)
超特急 横浜アリーナ 9.9(2018) 2位 141,901(↑)
ジャニーズWEST 横浜アリーナ 31.0(2014) 1位  
A.B.C-Z 横浜アリーナ 8.6(2015) 1位  
Da-ice 大阪城ホール・予定 5.0(2018) 2位 127,380(↑)
DISH// 日本武道館 5.0(2018) 2位(↑) 129,566(↑)
アルスマグナ 日本武道館 2.9(2016) 4位 62,409(↓)
  アリーナの壁    
M!LK パシフィコ横浜 4.4(2018) 3位 87,364(↑)
さくらしめじ TOKYO DOME CITY HALL 0.7(2016) 9位 52,538(↑)
D☆DATE TOKYO DOME CITY HALL 2.4(2013) 6位 49,530(↓)
SOLIDEMO 豊洲PIT 3.8(2016) 4位 10,393(↑)
SUPER★DRAGON 豊洲PIT 7.7(2018) 3位(↑) 45,178(↑)
MAG!C☆PRINCE 名古屋センチュリーホール 9.3(2018) 2位 40,548(↓)
  3000人の壁    
★ONE N' ONLY Zepp Tokyo 記録なし ---
FlowBack Zepp Tokyo 1.4(2017) 6位 17,343(↑)
ブレイク☆スルー“5D Zepp Diver City(↑) 1.4(2015) 11位 18,571(↓)
UNIONE Zepp Diver City 1.4(2018) 5位(↑) 18,944(↓)
XOX Zepp Diver City 2.2(2018) 5位(↑) 40,030(↓)
X4 Zepp Diver City 1.2(2015) 10位 17,408(↓)
PrizmaX Zepp Diver City 2.9(2016) 4位 33,841(↓)
MeseMoa. Zepp Diver City 記録なし 57,331(↑)
WEBER Zepp Diver City 0.8(2018) 15位 11,050(↓)
祭nine. 中野サンプラザ 11.0(2018) 1位 17,209(↑)
LEAD 中野サンプラザ 5.1(2014) 4位 15,175(↑)
  2000人の壁    
(活動停止)カスタマイZ 品川ステラボール 1.7(2015) 10位  
10神アクター 福岡市民会館大ホール 0.1(2017) 79位(↑)
※アルバム
11,333(↓)
(活動停止)ZOLA 六本木EX THEATER 0.04(2014) 137位  
NEVA GIVE UP 茨城県立県民文化センター大ホール 0.1(2014) 91位 4,544(↑)
  1500人の壁    
新世紀えぴっくすたぁネ申 赤坂BLITZ・予定(↑) 1.2(2018) 6位
※アルバム
4,378(↓)
BUZZ-ER. 赤坂BLITZ・予定(↑) 0.5(2018) 22位(↑) 3,486(↑)
ハニカム.トーキョー 赤坂BLITZ・予定 0.09(2018) 61位 1,947(↑)
B2takes! 赤坂BLITZ 4.4(2018) 2位(↑) 13,803(↑)
SUPER FANTASY 赤坂BLITZ 1.2(2018) 10位(↑) 1,975
(活動停止)G=AGE 赤坂BLITZ 0.9(2016) 16位  
EBiSSH 渋谷TSUTAYA O-EAST(↑) 2.0(2018) 6位(↑) 20,313(↑)
Rush×300 渋谷TSUTAYA O-EAST 記録なし 4,766(↑)
(活動停止)MAGiC BOYZ 渋谷TSUTAYA O-EAST 0.9(2016) 16位 20,540
★ミリメレほりっく戌 上野水上音楽堂・予定 記録なし 462
#ハッシュタグ 名古屋DIAMOND HALL 1.4(2018) 6位(↑) 2,641(↑)
  1000人の壁    
First Place AiiA Theater Tokyo(↑) 1.5(2018) 8位(↑) 7,121(↑)
ChocoLate Bomb!! 新宿BLAZE 記録なし 12,325(↑)
CLUSTAR. 新宿BLAZE 記録なし 9,094(↓)
MADKID 新宿ReNY 0.7(2018) 14位(↑) 5,496(↑)
mush uuuuup!!! 新宿ReNY 記録なし 3,723(↑)
IVVY 新宿ReNY 1.0(2018) 12位(↑) 23,754(↑)
CANDY BOY 竹芝NEW PIER HALL・予定(↑) 記録なし 4,450(↑)
絶好超団☆LoVe 渋谷CLUB QUATTRO 記録なし 1,689(↑)
DREAM MAKER shibuya duo MUSIC EXCHANGE・予定(↑) 記録なし 5,056(↑)
SELLOUT shibuya duo MUSIC EXCHANGE 記録なし 2,865(↑)
AMAZ shibuya duo MUSIC EXCHANGE 0.3(2017) 24位 (消滅)
COLOR CREATION 渋谷ストリームホール・予定 1.9(2018) 6位(↑) 9,273(↑)
  700人の壁    
★【放牧系-黒羊症候群】BLACKSHEEP SYNDROME 渋谷O-WEST・予定 記録なし 868
社会ノ窓 渋谷O-WEST 0.02(2014) 179位 942(↑)
(動活停止)龍雅 渋谷 TSUTAYA O-WEST 1.0(2016) 11位  
5IGNAL 渋谷ciub asia 0.06(2017) 81位 1,901(↓)
★ポップジャンクスクール 渋谷ciub asia 記録なし 960
(活動停止)CLOVER×CLOVER/ 渋谷ciub asia 記録なし  
★TRANP 渋谷WOMB 記録なし 3,919
FIZZYPOP 渋谷WWW X・予定(↑) 記録なし 2,032(↑)
★さとり少年団 下北沢GARDEN・予定 1.0(2018) 9位 13,959
★前田紘利TJ 吉祥寺CLUB SEATA 記録なし 3,310
  500人の壁    
★MELNOIZ 渋谷SPACE ODD MELNOIZ 329
DRESS_No. 渋谷SPACE ODD 記録なし 6,667(↓)
WAVE 神奈川県民ホール小ホール(↑) 0.4(2017) 19位 2,774(↑)
CUBERS 渋谷WWW 0.7(2018) 17位 3,963(↓)
★THE UNIVERSITY 原宿アストロホール 記録なし 2,420
★AXXX1S 表参道GROUND 記録なし 2,527
空想リアリティ 初台DOORS 記録なし 570(↑)
AMAZO NIGHT シネマイクスピアリ 0.1(2017) 51位 2,805(↓)
★CUATRO 新宿MARZ 記録なし 7,664
★Red Rose 渋谷GLAD 記録なし 673
FAYS 渋谷GLAD 記録なし 8,172(↓)
笑顔ぱんち 池袋LIVE INN ROSA 記録なし 1,825(↑)
TOONBOYS 代官山LOOP 0.08(2018) 71位 2,482(↑)
GORILLA SHAKE 中野坂上S.U.B.TOKYO(↑) 記録なし 640(↓)
  300人の壁    
The LADYBIRD 渋谷DESEO他 0.3(2016) 22位 5,161(↓)
★PLUS☆ONE WISH 池袋Black Hole・予定 記録なし 672
天才凡人 青山RizM 0.08(2017) 69位 7,214(↑)
(動活停止)Vir Leyenda 両国サンライズ 記録なし 765
BANQUET 新宿アルタKey Studio・予定(↑) 記録なし 1,615(↑)
LIBRE FUNTOS 渋谷RUIDO K2 記録なし 1,040(↓)
★Am!station 池袋mismatch 0.09(2018) 73位 357
★フレフレ男子 秋葉原ZEST 0.1(2018) 70位 975
(活動停止)Broom☆ 代アニLIVEステーション 記録なし  
甘党男子3illfy 池袋Red-zone 記録なし ---
★GRiT 渋谷DESEO mini 記録なし 803
  有料単独公演の壁    

今回から公式Twitterアカウントのフォロワー数の増減も観測の対象になったのですが、女子グループの場合、よほどのことがない限り下がることはなかったのですが、男性グループはけっこうばっさり下がっているのも普通にいて、男女の意識の差異を感じます。
男女の恋愛観同様に、男オタの場合、推し変しても前の推しに未練みたいなものがあってそれでもまだフォロワーであり続けるところを、女オタは一切引っ張らずぱっつり切り替えるとか、そういう差でしょうか。

あとはやっぱり「真ん中の異常な薄さ」が気になります。要するに1000人からアリーナに至るあたり。これは元々男子グループがジャニーズの寡占状態で、数年前までそれに抗っていたのがライジングとEBiDANとボイメンくらいであり、まだそのキャパを集めるに至る層があまり育っていないということ、そしてジャニーズがまだ、他の大手ががっつり積んで一気に売ることを躊躇するだけの存在である、ということでしょう。

各グループの活動方針をざっくり見ていると、昨今問題にもなっている「過剰な接触」を売りにしているグループもいて、そして逆にそういうことをしないばかりか、過剰な接触を売りにするグループと同じ企画イベントには出演しないということまで表明しているグループもいて、そういう意識等からくる派閥的なところまで見ていくとまた何か発見があるかもしれません。

まだ女子のように明確な「楽曲派」的グループは確認できなかったのですが、多分この界隈にそういう需要はないと思います。が、所謂病み系・暗黒系のグループはちらちら出てきておりまして、でも女オタの皆様についてはそっちの需要にはヴィジュアル系バンドという別枠があるはずなのですが、敢えてアイドルのそういうヤツの方に向かうオタの心意気を少し知りたい。

新星堂が大量閉店し始めたこと

CD・レコード店の開店閉店を記録するブログもやっているのですが、始めて以来毎月何らかの形で開店か閉店、言っても主に閉店ではありますが、記録できていたのが、2018年9月については遂に開店も閉店もないまま1か月が過ぎてしまいました。
その時Twitterには「正味もう新規開店もほぼなく、閉店するにも母数が減ったということですかね」と書いたのですが、ふと確認してみると、特に今年度に入って全国チェーンのCD店の閉店が激減しているんですね。

タワーレコード:±0
HMV:+2(hmv BOOK store/HMV&BOOKS業態)
新星堂:-2
山野楽器:±0

HMVはもう両方とも書籍雑誌メインで、国分寺のhmv BOOK storeなんてCDなんか1つの棚に数百枚売れ線のが置いてあって終了という酷い有様ではあるのですが。それでもここまで店舗数が動かないという状況は過去に経験がない。
もちろんこの世の中で下げ止まるとか言うことはあり得ないわけですが、それでも現状絞るところ絞って何とか経営を保てている様子ではありまして。

例の通り、タワレコはアパレルやらグッズにかなり頑張り、HMVは前述の通り、何でそっちも死に体になるのは時間の問題なのに行くのかなあと思いますが、書籍の方に出張っている。山野楽器は楽器と教室の方で命脈を保っている感じで。
残る新星堂ですが、この多少の落ち着きが一気に引っくり返りそうな事態が先日明らかになりました。

ライザップ膨張の深層−急ぎ過ぎた「結果にコミット」と無策な買収

新星堂は2008年の段階で単独での経営が立ち行かなくなり、投資会社に引き取られた後、2012年にWonderGOOを運営するワンダーコーポレーションの子会社になります。とはいえ、ワンダーコーポレーションもその時点で茨城県を拠点とするスーパーマーケット、カスミの傘下でしたので、実質子会社の子会社。
そして荻窪の本社を引き払い、カスミの拠点があるつくば市の郊外に移ります。
が、今年2月、ライザップがワンダーコーポレーションの買収を発表、結果として新星堂もその傘下ということになりました。

この話を聞いたとき、ライザップという業態が何でWonderGOOなんかいるねんと思ったものの、実際発表の際の資料には「場のシナジー」的なことが書いてあり、実際改装したWonderGOOの中にRIZAPのスタジオが入った事例もあるようですが、正味新星堂については「プライベートブランド商品を売る」くらいしか書いてなくて、何となくこれは「いらない子」状態なのではないかと思っておりまして。

というか、カスミの資本から離れて今本社はどこになったんだろうと思ってワンダーコーポレーションの会社概要で住所見てみたら、まだカスミの拠点の中にいるんですけど、これ何なんでしょうか。カスミ側にテナント料払ってるとかでしょうか。
お前らには東京の高い賃料なんて払わねえ、何となれば引っ越し代すらもったいねえ、という親会社の意志表示にも見えて泣けてきます。

そしてそんな中、この記事。完全にワンダーコーポレーション名指し。それでも当初の目論見通りWonderGOO本体は「場のシナジー」的に使える可能性はありますし、じゃあとりあえず何するのと言われれば「しんどい」会社の中でも特に「しんどい」ところから切り落としていくしかないでしょう。
光通信と組んでのモバイル機器販売もうまくいかなかった。レーベルも楽器販売部門も売却した。書籍部門も最後に残った柏店をこの5月に閉じた。グッズやアパレルを独自に展開するための前投資をするだけの余力はもうない。もうCD/DVDと、あとはトレカ売るくらいしかできないんですよ新星堂。そんなんもう完全に詰みじゃないですか。

11月30日に大井町ヨーカドー店の閉店と、先日発表がありました。これがその第1陣なのか、これはその前から決まっていたものなのかどうかはわかりませんけれど、序章にすぎないことはわかります。というか特損の処理の手間等考えたら一気に相当逝っちゃうんじゃないかとも思えてきます。
とにかく、終焉が見えてきたようです。カスミ傘下のままであったらもっと生きられたのかもしれませんが、既に独力では立てないのですから言うても詮無いことです。あとはいつ、どういう形で、というあたりでしょうか。
ああ、もう嫌になっちゃうね。仕方ないけど。

第69回紅白歌合戦の出場者傾向のこと

というわけで改めて紅白歌合戦の件。
一旦、去年から今年のINとOUTを確認してから。

<IN>
aiko
あいみょん
いきものがかり
DAOKO
松任谷由実
MISIA

EXILE
King & Prince
Suchmos
純烈
DA PUMP
宮本浩次
YOSHIKI feat. HYDE


<OUT>
AI
E-girls
市川由紀乃
倉木麻衣
SHISHAMO
高橋真梨子
松たか子

X JAPAN
エレファントカシマシ
竹原ピストル
TOKIO
トータス松本
平井堅
福田こうへい
WANIMA

正味、正規の出場という形ではなくても安室・桑田を揃えた昨年と比べると弱い。YOSHIKI feat. HYDEと松任谷由実という、可能な範囲での目玉を紅白揃えましたが、好きな方にはたまらなくても一般的訴求力はどうしても。
それでも、ちゃんと昨年勢いがあったものの今年は落ち着いたというのがいなくなった分、今年勢いのある人たちはそれなりに連れてこれている。本当に「できることはした」感のある布陣です。

いきものがかりはこの11月に「集牧」したわけですが、確かにこういう場があるわけですから1月や2月に再開よりはこっちのタイミングの方がおいしい。今のところテレビ番組での演奏は発表されておらず、この紅白が再始動後初となると話題にはできそうです。
菅田将暉くん、米津玄師くんは連れて来れませんでしたが、DAOKO、あいみょんあたりを引っ張ってきたのは英断かと思います。
DAOKOは普通に出るんじゃないかと思っていましたが、あいみょんは大抜擢感があります。彼女の場合、今の人気の上から順で選んだというよりは、紅白という場でパフォーマンスさせたら彼女を聴いたことない若い子たちには相当バズると思いますので、そういう要員ではないかと思います。

気になるのはSuchmosがどの曲をやるのか。NHK的には「VOLT-AGE」以外あり得ないのですが、あのNHKスポーツテーマ曲史上最も高揚感のないあの曲をやるのか、やっぱ「STAY TUNE」やった方が絶対いいと思うのだけど、「紅白スペシャルメドレー」みたいな例の手法は、彼らの美学的にはどうなのか。ドキドキします。

演歌の売れてなくても必ずいた「名誉出場者」はここ数年でほとんどいなくなり、SMAPもいないし、今回は先日のアレのせいでしょう、TOKIOも消えた。その分空いた枠に恐縮することなくキンプリぶっ込んでくるジャニーズ事務所のしたたかさは素敵です。

で、演歌の件をもう少し突っ込んで。
まず出場者全体の中での演歌枠数はこんな感じ。

2003[紅:11/31 白:10/31]
2004[紅:10/30 白:09/28]
2005[紅:09/31 白:10/31]
2006[紅:11/27 白:09/27]
2007[紅:10/31 白:08/27]
2008[紅:09/26 白:08/27]
2009[紅:08/25 白:08/25]
2010[紅:08/22 白:05/22]
2011[紅:08/25 白:06/25]
2012[紅:07/25 白:05/25]
2013[紅:07/25 白:06/26]
2014[紅:07/27 白:05/24]
2015[紅:07/26 白:06/26]
2016[紅:07/23 白:05/23]
2017[紅:07/23 白:05/23]
2018[紅:06/22 白:05/22]

今年は全体の出場者数が最小タイ記録ですが、そこで女子が一つ削られて、市川由紀乃があぶれてしまいました。白組の方は枠は昨年と同じですが、福田こうへいOUTの純烈IN。
防弾少年団が出場取り消しになって純烈が入ったのではないか、みたいな話が聞こえてきますが、この演歌枠を考えるとそうではないような気もします。

以下、今年の演歌ジャンル内でのCD売上枚数上位10人と、紅白出場歌手の一覧。

紅組 売上(順位)   白組 売上(順位)
水森かおり 69,100(8)   氷川きよし 110,000(4)
市川由紀乃 57,400(15)   山内惠介 90,700(4)
杜このみ 43,200(19)   純烈 81,000(8)
丘みどり 43,200(19)   福田こうへい 53,400(11)
岩佐美咲 20,800(11)   竹島宏 49,000(20)
天童よしみ 17,500(29)   三山ひろし 46,900(12)
椎名佐千子 15,800(44)   北島兄弟 22,700(24)
葵かを里 13,900(25)   北山たけし 19,000(15)
島津亜矢 13,700(28)   パク・ジュニョン 12,200(26)
大月みやこ 12,500(22)   五木ひろし 11,900(23)
         
石川さゆり 5,600(43)      
坂本冬美 4,300(55)      

演歌については、過去延々続いてきたベテラン勢の「名誉出場」が減少した結果、比較的実際の売上や現状での人気ベースでの選出が多くなってきたのですが、その流れでは間違いなく今年純烈はOKライン越えました。
というか純烈、売れない30代の役者が事故で入院した時の夢枕に内山田洋とクールファイブが出てきたのでムード歌謡コーラスグループを結成することを思い立ち、一度デビューしたものの2年で契約を打ち切られ、それでも歌う場所を求めた結果スーパー銭湯にたどり着き、逆に「スーパー銭湯の貴公子」的にテレビに取り上げられるようになって徐々にに人気を博してのデビュー11年後の快挙。
もう映画化していいと思うレベル。恐らく紅白でもそういう浪花節的なところ全開で来ることでしょう。でも彼らならそれでいい。
市川由紀乃 vs 丘みどりについては今回何故丘さんが勝ったのかはわかりませんが、美人としての取っ付きやすさは丘さんの方が上かもしれません。

気になるのは五木ひろし。
前々から申し上げている通り、彼は毎年原則その年にリリースされた楽曲を歌唱していて、作家さんが亡くなった際の追悼としてその方の楽曲を歌う時と、長野五輪の年に大トリで「千曲川」歌った時以外は1回しか過去曲を出してこない、流行歌手としての矜持のようなものを持っているのですが、さすがに近年「流行」しなくなってまいりました。
順位としては去年からオリコン20位内に入れなくなり、売上枚数としても遂に今年2万枚を大きく割り込んできました。今後、どう身を振っていくのか。過去曲を求められるまま歌うか、流行歌を歌えないなら出場を諦めるのか、どっちにしろ相当に腹を括らないとできない非常にキツい状況。
歌唱力は今も抜群なだけに、何とかもう一発くらい当ててほしいのですが、例によって今は完全にジャンルごとにファン層が分かれてしまい、嗜好性の外にある音楽に接する機会は失われている時代、「老人」のイメージが付いてしまった演歌に新たに多くのファン層が流入することも考えにくい。

あれですね、「老人」のイメージが付いてしまったが故に、流行当時老人ではなかった人が老人になったときに、「老人臭いから」と忌避して新規流入が先細り、国内競技人口が激減してしまったゲートボールに近いですね。
私は演歌は時々聴きますが、小学生の時にみんなでゴロ野球やらドッジボールやらやっていた広場にある日老人たちがドカドカと入り込んできて、「ここはゲートボール場になるから出ていけ」と言われて追い出されて以来、ゲートボールは絶対に一生やらないと心に決めています。

ずっと真夜中でいいのに。のこと

紅白の話をしたいのですが、去年のエントリーの「今年の演歌ジャンル内でのCD売上枚数上位10人と、紅白出場歌手の一覧」の部分、これちんまりと記載してますが、1-2時間でできることではないので、昨日帰ってきて今日もいろいろあって時間がなく次回。

というわけで、YouTube見てて見つけたよくわかんないのを。
ずっと真夜中でいいのに。」という、ACAねという名を名乗る女子の存在以外見えない、バンドなんだかよくわからないユニット。世に出るスタイルとしてはボカロPがやっていることを生音と生人間でやってる風な感じです。

音的にはあからさまに川谷絵音と、あと椎名林檎とが入っていて。amazarashi的なニュアンスも含んでいるでしょうか。
似てるっつってもここらへんの人については似せることすら大変だと思うし、それをここまでポップな形で提示できるのだから、ポテンシャルは間違いなくあるのだと思います。
思うのですが、所属がナベプロなので、きっとリトグリで得た収益をこっちに回しているのだというところまでは推測できても、これをどのようにビジネスとして持っていこうとしているのかが今のところ全く見えない。
いや、けっこう大手事務所できちんと回せるレベルで稼ぐのは、正味こういうスタイルだと相当難しいのではないかと思うのですが、どんな勝算があるんすかね。

1984年ミス・セブンティーンコンテストのこと

前回のアイドルがアイドル以降どういう活動をするのかという点を考えたり、またBARBEE BOYSのライブ映像を観たときに「日本の『ロックバンド』って、一般化したのは思っているより歴史は浅いのではないかと思ったりして、現状日本の『ロックバンド』の今に至る流れを薄らぼんやりと考えています。
そんな中でバンドとは別位相ですが確かに継続的に存在する「アイドル的な佇まいまたは出自なのに『アーティスト』的に展開されるシンガー、SSW」についても考えていたのですが。

70年代から、女性シンガーの中には例えば竹内まりやのように、ルックスのよさゆえにアイドル的に捉えられ、プロモーションされるパターンは散見されたわけですが、その逆、「アイドル的な佇まいまたは出自なのに『アーティスト』的に展開されるシンガー、SSW」の始まりは比較的可視化されていると思っています。

具体的に言えば、1984年のミス・セブンティーンコンテスト。
グランプリは松本典子、網浜直子というその後アイドル歌手としてレコードデビューする2名、また特別賞を工藤静香が受賞するというかなりハイレベルな状況だったのですが、ここで最優秀歌唱賞を取った2名のその後が、現在に至る状況の分水嶺と言っていい状況であったと思っています。

歌唱賞のひとりは村田恵里。1985年6月にアイドル歌手として「オペラグラスの中でだけ」でCBSソニーからデビューしました。が、既に「夕焼けニャンニャン」がテレビ番組としてはその時既に放映されていて、7月5日にはおニャン子クラブがレコードデビューし、「アイドル」という概念そのものがそれでいろいろ覆っていくという状況下、さらに新田恵利が1986年1月1日に「冬のオペラグラス」でソロデビュー。
名前も曲名もダダ被り状況の中、当時のアイドル楽曲派界隈には評価されたものの全く売れず、その後アニソン歌手に転身したものの、アニメ界隈今のような状況ではなく、そのまま静かにフェイドアウトしました。
そしておニャン子クラブは「アイドル」という業態としてはある意味焼き畑農業的な側面があり、それ以降「アイドル」というフレーズは時にそれだけでネガティブに捉えられるようになっていきます。

ミス・セブンティーンコンテストの歌唱賞、もうひとりは渡辺美里。こちらはコンテストの出身ということは抑え気味にして「ロックシンガー」の看板で1985年5月にデビュー。それ以降の活躍はご存じの通り。
要するにこの差が結論であり、おニャン子以降「アイドル」という言葉にネガイメージが付いたことも踏まえて、その後ソニーが積極的に展開し、今も各社で綿々と続く「可愛い女の子をアイドルとしてではなくアーティストとして売る」路線の始まりがここ、ということになるわけです。

で、前にも言ったかと思うのですが、村田恵里さんは自分が中学の時の陸上部の先輩だったんですよ。自分が1年の時の3年。円盤投げやってて。小さくて本当に可愛い方でした。デビューした時には校内放送で曲がかかったりもして、その後も正味何で売れないんだと訝しく思ったり。
今いろんな音楽を俯瞰的に見てあーだこーだ言う自分の視点、この状況を経験したこともたぶんその一因ではないかと思っています。

女性アイドルの最近の運営のこと

正味、女性アイドルシーンは飽和状態で、大手事務所が手掛けた中堅グループが続々解散してまっせ、という話は以前からしているわけですが、ではそういう時代に仕掛ける方はどうすんの、ということが少し気になっています。

女性アイドルがアイドルをやめて一番目立つパターンは、昔からある「バンドのヴォーカルに据えて再デビュー」という形。
過去にはリンドバーグやEvery Little Thing、そしてこれは以前から何度か言っていますが、そういうセコハンアイドルを再利用したバンド・ユニットのはしりはFairchildということになります。江原由希子名義の時のファンは今彼女があんなことになっているのをどう思ってるのか気になります。

で、最近のそういう例としては、赤い公園が元アイドルネッサンスの石野さんを脱退したヴォーカルを埋める形で加入させたり、元NMB48の岸野里香がOver The Topというバンドを結成してデビューしたものの速攻で妊娠結婚して解散したりしています。

女性アイドルグループ界隈が飽和状態であることを見てか、がっつり方針を変えていく事務所もあったりします。
たとえば「私立シトロン学園」という女性アイドルグループを手掛けていた事務所は、「私立シトロン学園ホスト部」名義で男性アイドルグループを立ち上げ、そっちの方がうまく回ったのかどうか、その後女性グループの方はざっくりと解散させています。
先日、女性アイドルグループの公式Twitterアカウントの登録件数を確認していて、私立シトロン学園のアカウント見たときには「あ、間違え、いや、え!?」というリアクションになりましたが、そりゃそうなる。
あと、元々アイドルグループに男の楽器隊を入れ、元々のメンバーは1人残して全員卒業して、単なる女性ヴォーカルバンドになったのもどっかにいたような気がする。

そうやって、完全にレッドオーシャン化したアイドル界隈で、これまでのメソッドが流用できて、かつビジネスとしてよさげな方にどんどん寄せていくのはもう仕方がないのかなと思います。

考えてみたら、スターダストのEBiDANは女性アイドルシーンが今みたいになる前から動いていたのは今考えれば慧眼だと思いますし、秋元康のガールズバンド企画は当然今の女性アイドルシーンの状況を踏まえてのことでしょう。

そんな中、地下男性アイドルをいくつか抱えていて、2017年に活動停止した女子アイドルグループのラブアンドロイドを復活させたりしているプロダクションがあるのですが、何か今度はガールズバンドを結成させたらしくて、これもその流れかもしれないけど、男子グループからこっちに拡大というのは、正味わからん。

タワーレコードの最新グッズのこと

これまでもたまにタワーレコードのグッズのことを取り上げていたのですが、またいろいろ出てきているので。

タワーレコードはCDの売上がアレになって以降、アパレルやヘッドフォンなどの非音楽パッケージな商品の展開に必死になっているのですが、ここんところ微妙なニッチ産業のようなグッズが目立つようになっておりまして。
具体的には、ライブで入手できる物品や、CDを買うと付いてくるグッズの収納用品ということになりますが、恐らくそのはしりは、元々フラッシュディスクランチのものを委託で販売していたのを自社で別仕様のものを作り始めた薄型CDケース。それが2014年。
今もフラッシュディスクランチのケースも継続して販売しているのですが、一時期に比べれば本当に目立たなくなり、店頭ではほとんど見かけなくなっています。

以降、2015年にはチケットの半券を保存するためのファイルCD特典のクリアファイルの収納ファイル等を、2016年には缶バッジの収納ケース、2017年には銀テープの収納ケース応援用うちわのキャリーケースラバーバンドをキーホルダー化するグッズ等を。
そして2018年になってからは、ラバーバンドを見せて収納するケースフラッグのキャリーケース、そしてチェキをキーホルダー化するグッズを立て続けにリリース。

もうどんどんニッチ中のニッチにぶっ込んでいて、でもCDが売れず興行の方にお金が向かっている昨今、タワーレコードという小売業がそれに乗っかるにはこういうライブに絡んだグッズを売るという方向しかないんだよ、というのもわかりますし、自社でこういうこともできない他のチェーンは実際もっとしんどそうなので、優しい気持ちで見守りたいと思います。

今年にはCD帯収納ケースというのも出ているのですが、盤と別々に保存するという発想がなかったので、これどれくらい売れるのかすごい気になる。
でも、銀テープケースも、銀テープが飛ぶほどの規模のライブを、テープに手が届くような席で観ることが人間何度あるのかと考えると、これがどうしても必要な人って全国に何人いるのかわかりません。でも売っています。

あと、レキシと組んで稲穂のケースを作るといいと思う。松田聖子は既に赤いスイートピー専用キャリーバッグを売っているので、そこに乗っかろう。