SPINN「Yer Dar」のこと

SPINN / Yer Dar (Mini Album)

リヴァプール出身の平均20歳4人組による初のフィジカルリリース。試聴機のPOPには「The Smiths×Drums」と書いてあって、何その好きなの混ぜたやつと思って聴いたら本当にそうで笑う。
それだけでなくて、曲によってはマッドチェスターというかNorthsideみたいな感じもあったり、シューゲイザー的なノイズが混ざり込む曲もあったり、過去も現在も全ての音楽が同じところで鳴る時代に生まれた恐るべき子供たちの真骨頂みたいな音楽。
メンバーもいい感じにイケメンですが、ほぼ全員ラフな格好な中、リードギタリストだけモッズ臭い雰囲気を醸し出しているところも最高。
ソングライティング能力の器用さは間違いなく同世代バンドの中ではトップクラスなので、これ化けるんじゃないかという気もします。あとはどこのマネージメントに入るかだ。割と本気で。

英も米も日も、ヒットチャートの上の方舐める分には非常に似た感じの楽曲が占めがちになってますが、その下をちょっと掘れば多様な音楽はじゃんじゃん出てきます。ヒットチャートなんてもう世界的に「国民の総意」を示すものではなくなっているのですから、それに文句言ってる暇があったら自分にとって面白いのを探そうぜと思います。

が、この盤もタワレコで見つけたわけですし、今の自分は、世界のインディー・ミュージックを紹介するサイトとかは見ていますが、やっぱり店頭以上に的確に新しい音を見つけ出す手段をまだ持ち合わせていなくて、そろそろ切り替えていかないとヤバいと結構本気で思い始めています。
しかし、その切り替えを完了してしまうと、それはもう店頭が自分にとって必要なくなるということでもあり、それはちょっとなあと思ったりもして、非常に面倒臭いことこのうえない。

それでも、映画「ボヘミアン・ラプソディ」観て昔からQUEEN大好きだったような気持ちになって、デアゴスティーニでアナログ盤買い揃えるおっさんにはなりたくないんですよ。
でも映画は観るし「Innuendo」はデアゴスティーニで買います。あと、ハワード・ジョーンズの「かくれんぼ」のリマスターも多分買う。結局似た種類のおっさんであることは否定しない。できない。