リニューアルしたSHIBUYA TSUTAYAのこと

休みだしせっかくなんで、4月25日にリニューアルオープンしたSHIBUYA TSUTAYAを覗きに行ってきました。

フロアはこんな感じ
うち、現状で一見で自由に入れるのはB2階と1-5階。
B1階はまだ開いてなくて、6階/7階は事前に整理券を入手した人のみ入場可。8階はよくわからない。

フロアは完全に一新されているわけですが、その中でも「『SHIBUYA TSUTAYA』の伝統を受け継いだ」と掲げられているのがB2階。
一番気になっていたことは、このB2階がまだ「CDショップ」と呼べる体と言えるのかどうか、という点だったのですが、結論としては微妙。

チョイスされたミュージシャンのコーナーが並んでいるのみという形、その他のミュージシャンのCD/DVDが50音順に棚に並んでいるということは一切なく、言ってみればリニューアル前の1階とだいたい同じような感じです。
CDは売っていますが所謂「CDショップ」ではなく、それでもチョイスされた人たちのファンにとっては何か嬉しい場所という位置付け。

で、改めてフロアを見てみるとざっくりビジネス的に言うと

B2階:場所貸し(BtoBtoC)
1階:場所貸し(BtoBtoC)
2階:スタバ
3階:場所貸し(BtoC)
4階:場所貸し(BtoC)
5階:場所貸し(BtoC)
6階:場所貸し(BtoBtoC)
7階:場所貸し(BtoBtoC)

B2階ではレコード会社に場所というか棚を貸し、1階と7階ではアニメの配給会社に場所を貸し、6階では各種IPを所有している企業に場所を貸してグッズを共同で開発し、3階4階はスクランブル交差点を臨む席を含めて個人に席を貸す。

というか5階、デュエルスペースってカードを売っている店が顧客サービスのために無料で開放している所がほとんどで、1時間1,650円なんて強気の価格で有料の場所というのはなかなかエグい。

こういう、一棟ほぼ場所貸しという業態で思い付くのは、旧新宿三越、一時は「ビックロ」だった建物です。他にも地方の百貨店なんかは自社で販売する部門では如何ともし難く、そういうフロアをガンガン削って書店や家電量販店、百均ショップ等「人を呼べる」業態を誘致する事例も割と多く、SHIBUYA TSUTAYAもそういう「のっぴきならない状況の百貨店」に近い状況ではないかと想像することも可能です。

企業とのコラボでポップアップショップを出す事例、東京でもあちこちでやっているわけで、この新しい店舗は渋谷駅前という地の利と「TSUTAYA」というブランドでどこまで他との優位性を保てるか、という部分が割とこれから重要なのではないかと思いました。

で、2階が1フロア全部スタバになっていて、そりゃそうするよなあと思いましたが、窓際が新しいレイアウトによって「渋谷駅前のスクランブル交差点」を撮影するインバウンドの皆様にとって最適なスポットになった結果、交差点側から見ても割と面白いです。