ABC@Billboard Live Tokyoのライブのこと

金曜日の晩はABC@Billboard Live Tokyo。
ABCと言えばニューロマンティックの旗手として名を馳せたわけですが、正味1980年代から90年代での活動でモロにそれっぽい音というのは1stのみでありまして。

その1stで名を上げて以降、2ndではアメリカ的な音像に手を伸ばし(通称:アメリカかぶれ期)、3rdでは謎のメンバーを動員してよりポップに振れ(通称:馬鹿期)、4枚目以降いったん解散する6枚目まではブルーアイドソウル的なソフィスティケイテッドされたところに落とし込み、アメリカではこっちの方がキャリアハイになりました。
ソロユニットとして1997年に名義を復活して以降の2枚は比較的正統派なポップス、そして2016年に1stの続編という形でリリースされたアルバムは、確かにニューロマンティック期の原点に戻った感もありますが、そことブルーアイドソウル的な空気も融合させた部分もあるナイスアルバムでして。

実は2016年にも来日しているのですがうっかりスルーしてしまったため、今回改めて。
もうマーティン・フライの紳士っぷりがたまらなくかっこいい。ステージドリンク、ティーカップに入ってるんですよ。もうそれだけで最高。Billboard Liveなので、そりゃ何かすごい感動とかいう感じでのライブでもないんですが、もう十分に彼の世界は堪能できます。

選曲はさすがにベスト的選曲にして、1stアルバムから5曲、ブルーアイドソウル期の代表作の4thアルバムから3曲ともう「そこたくさん聴きたいんでしょ」状態。私は個人的には圧倒的に馬鹿期であるところの3rdアルバム大好き人間なのですが、そこからもしっかり「Be Near Me」と「(How to Be A) Millionaire」の2曲はやってくれたので満足。

Billboard Liveはすごいライブにはなりようのない会場ではあるのですが、5階のカジュアルシートに席を押さえると、比較的お安く済むし、その割にはステージよく見えるし、喫煙所は近いし、事前にオーダーしておけば唐揚げ食いながら観られるし、自分的には結構好きだったりします。
ただ、会場に行くまでに六本木の東京ミッドタウンの中を通るときの「ここは俺の来る場所じゃない」感がハンパない。

馬鹿期最高。


このMV最高なんだけど、まともなのが落ちてなくて残念です。