レジェンドが遂に亡くなった。
高3の時、共通一次試験に向かう近鉄電車の中で「お腹が痛い」と言って途中下車したものの、結局試験開始時間に間に合わずに大変なことになったクラスメイトに、月曜の登校時「便意ーキング」というニックネームを付けようとしたところ、泣きながらグーで殴られた思い出。今は大変に酷いことをしたと思っています。
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昨晩はSEBASTIAN Xのラストライブ@赤坂BLITZ。
メジャーデビューして最初のミニアルバムは正直微妙な出来で、でも活動停止決まった後のミニアルバムは相当によいという、いろいろとブレが激しく、かつ崖っぷちに追い込まれるととんでもないことになるバンドという認識で、そのラストライブ。
そうしたら、このライブの8割でも毎回出せていたら、このバンドはいろいろもう少し変わっていたのかもしれないと思うほどの「火事場の糞力」感溢れるすさまじいライブ。さもありなん。
演奏を止めてのMCはほとんどなく、言いたいことはアドリブの歌詞としてメロディに載せながらガンガン吐き出していく形で、できる限り音楽を止めない方向で曲数を積み上げて3時間近く。本当に素晴らしいライブだったんだけど、でも、オーディエンスを煽り、「いいね!」「楽しいね!」と言い続けていた真夏ちゃんの心中は本当はどうだったんだろうか。やっぱ観ている身としてはいろいろ複雑で。「バンドに似てふざけたお客さんばっかだなあ」なんて言ってたけど、正味あんた達くらい真面目なバンド、そうそういないんだよ。
SEBASTIAN Xのライブに行くと目立つのは「お一人様女子」の割合としての多さだったんだけど、バンドはそれに気が付いていたのだろうか、ということがすごく気になっていて。
正味とても生真面目なバンドです。それに対してそういう女の子たちがどういうリアクションを取るかと考えると、観ていて気持ちはすごく熱くなっていたとしても、大声をあげて大暴れするというそれではないだろうと。
でも、バンドの側は目に見える形での盛り上がりを期待しているような感じでいつも演っていて、そのバンドの意識とファンの意識とのずれが、このバンドにとっての最大の不幸だったのではないかと思ったりして。
ちなみに真夏ちゃんの赤い衣装の下は黒いデカパンでした。それはそれで別にいい。真夏ちゃんかわいいとは思うけど、そこにそういうニーズは求めていない。