チャン・グンソク、日本ファーストアルバムがオリコンデイリー1位!

予約だけで13万枚って書いてあるんだけど、結局週間売上枚数は88,000枚だったんだよ。当日店頭買いする人もたくさんいるだろうし、予約までする人のこれだけの数が発売週に取りに行かないなんてことがあるのだろうか。情報元が吹いたのか。それとも。

ともあれ、昨年の彼のシングルの週間初動は約12万枚弱だったので、3万枚以上の減。そのシングルは彼自身の認知の拡大もあって比較的ロングセラーになり、累計では21万枚を超えたのですが、今回のアルバムのデイリー初動以来の推移を見る限り長く売れることを期待するのもちょっと難しい状態。明らかに「韓国」であることによる露出で下駄を履かせてもらえる状況はなくなっていると考えてよいでしょう。あとはこれまでの知名度等のアドバンテージでどこまで行けるか。まあ彼の場合は俳優でもありますので、そっちで何とでもなるとは思うのですが。

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人気クラブの経営者逮捕で衝撃広がる “踊る・ダンス”の基準に疑問の声

風営法の「ダンス」規制削除を 坂本龍一さんらが署名呼び掛ける「Let's DANCE」

自分、大学は法学部でした。学内には司法試験や国家公務員を目指していた同期が何人かいまして、彼らは部活も「法律相談部」みたいなのに入り、昼休みにも友達同士で法解釈の問題を出し合っていたり。生活自体もおよそ教室と部室と自宅の3ヶ所を移動するのみみたいな感じになっていると聞いたりしていました。当然ですが悪い人のはずがなく、勉強熱心な真面目な人。でも悪いと思いつつ正直「こういう『隔絶』された人達がいずれ法を作ったり解釈したり運用したりするんだなあ。悪いことはするもんじゃないなあ」と思った覚えがあります。

概ねそんな青春時代を過ごして大人になった人達に「夜中に薄暗い地下室で酒を飲みながらロクにメロディーもない単調な音楽が爆音で流れているのに合わせて踊る」なんてことを概念として理解しろ、文化として認識しろという方が無茶といえば無茶なんです。悪意がなかったとしても。自分だって高校2年生だったか、名古屋のディスコに初めて行った時「何か悪いことしてる」的な高揚感を覚えたことは事実だし。もちろん、他人の行動に制限をかけるような運用についてはもっと客観的に、慎重になってほしいとは思うんだけど、でもどこまで自発的なそれを期待できるのか。正直、声を上げていくしかないんじゃないかと思います。

また、これは本来お店やミュージシャンや客だけが声を上げることじゃなくて、長期的な影響を考えればレーベルや事務所含めた音楽業界全体で足並み揃えなきゃいけないはずのことなんだけど、現状それが全く期待できないのが悲しい。
この10年ちょっとで、「法」や「その厳格な運用」によって、MIDI自作が駆逐され、買った段階で犯罪者予備軍扱いされるような盤を売られ、買ったお気に入りの音源をダビングして友達に薦めることも禁じられ、そして音楽を聴きながら踊ることも実際に制限されつつある。全部業界の黙認または積極的な働きかけの結果。これで音楽好きが増えたりCD・レコード売上が上がったとしたらそりゃもう何かのコントですよ。