山野楽器が動いている。
過去は百貨店内や駅前商業ビル主体に出店していたのを、東久留米・北戸田イオンモールへの出店もそれまでよりは積極的になり、横浜・港北や広島のようにCD/DVD販売は撤収しても楽器販売は継続したり、先日にはHMVが既にCD店としては入居しているイオンモール浦和美園に楽器販売&音楽教室の業態のみで新規開店したり、一時期は他の全国チェーンがバタバタ動いていた中岩のように動きがなかったのですが、ここんとこいろいろやってます。

そして、9月21日に東京・自由が丘店が閉店、9月23日には埼玉・浦和コルソ店が閉店
双方相当に古くから営業していた支店であり、かつ自由が丘店は駅前の商業ビル地下、浦和コルソ店は百貨店のテナントの形と、所謂ショッピングモールテナントとは微妙に異なる形態。単に収益が店賃に見合わなくなってきたためか、京都・福岡の路面店を相次いで畳んだヴィレッジ・ヴァンガードで予想したのと同様に、何らかの経営方針が示されたためか。

Wonder Gooと新星堂玉光堂とバンダレコードがグループ企業化して動き出したのは、少し前のレコード会社のグループ化を見ているかのようですが、現在の全国チェーンで唯一他資本に頼らない経営をしている山野楽器が今後どう転げていくのかというのが、かなりCD小売業界の将来を占うものになるのではないかと。

そして謎のチェーン、BIGとWe'sは相変わらずわからない。ただBIGのこの20世紀感溢れる公式サイトも以前はきちんと開店・閉店程度の更新はしていたのですが、最近それも放置気味で既に閉店した店舗がまだ丸出しです。私の知る限り、日根野・富田林・金剛・八事・津島は既に閉店しておりますが、金剛のリンクを切った頃にこと切れた模様。

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Cupitron / ユニコーンパレード (Single)

芸映が「歌うことを前提としてデビューさせる」アイドルとしては四半世紀ぶりに世に放つ彼女達、遂にCDデビュー。
タイトル曲の「ユニコーンパレード」は正味、これ普通にポップスやんけ、テクノ化する意味あんまりないんじゃねえの、というメロディライン。それでもこれを普通のアレンジにしてしまうとそのグループとしての他との差別化が困難になるため仕方がない。
で、問題は2曲目の「First Contact」。冒頭ドラムンベースが出てきてぎょっとするものの、これはにぎやかしで、それ以降こっちは非常に4つ打ちに映えるあまり跳ねないメロディ。ただ、AメロとサビはBPM190近くある高速っぷりなのに、BメロだけボレロっぽいノリになってBPM75まで減速するというよくわからない展開。まあケチャは打ちやすそうですけど。
たぶんヒャダインプログレッシブ路線を狙ったものの彼じゃないから思ったよりは地味になっちゃった、みたいな感じでしょうか。

事務所は大手ですがレーベルはつりビットと同じkisspoint、初週の結果として最新の週間チャートでは55位、1,100枚強。まあぽっと出のデビューとしては上出来ではないでしょうか。公式サイトのスケジュールを見たところ、深夜とはいえテレビにぶっ込んできているのがさすが大手所属でございます。

で、聴き終えてから彼女たちのサイト見たら、通常盤はカップリング総とっかえ全3曲収録であることに気付き、そういうことがありえると予想して店頭で確認しなかった自分を非常に遺憾に思っております。明日以降通常盤買うかどうかは熟慮の上で。

あとMVは、ロケ地が歌舞伎町のロボットレストランであることを隠すそぶりも見せないところが腹据わっていて素敵です。