15日はBARBEE BOYS 4PEACE@ZEPP HANEDA。

ドラムス小沼氏は、解散期間中にオフィス・オーガスタのスタッフとなって2020年の代々木第一体育館でのライブを最後に勇退し、現在出版部門のトップ。
KONTAは不慮の事故で四肢麻痺。
結果4人がおよそ横に並び、イマサはギター、エンリケはベースを座って弾き、KONTAは車椅子に、杏子は椅子に座って歌うという「4PEACE」のスタイルで活動を再開した、というライブです。
BARBEE BOYSについて書く時は毎回言っていますが、彼らくらい過小評価されているバンドはそうそういないと思っています。が、その理由もわかります。「フォロワーが皆無だった」からです。
エロスとユーモアを多分に含んだ男女の機微を、どこか洒落感まで漂うポップネスに満ちた楽曲と演奏に乗せ、美男美女のツインヴォーカルが代わる代わる歌うという奇跡的な組み合わせ。
普通に暮らしていたらそんなバンド組めるはずもないというか、似たようなことをやっている人たちすら、古今東西パーマネントなバンドではほとんど見当たらないレベルの唯一無二っぷり。
思う限り一番近かったのはN'夙川BOYSでしょうか。カバーもしてるし。
東京事変もカバーはしていますが、それは変則的。
女性Vo.バンドが日本で世間に広く認知されるきっかけになったのはREBECCAですが、BARBEE BOYSと同じ1984年のデビュー。
女性Vo.バンドはその後爆発的に増加していくことになりますが、やっぱりBARBEEみたいのは出てこないので。出てくるわけがない。
で、ライブ。
そりゃドラムがいないわけですから、バンドサウンド的には正直物足りない。
ですが、その分ギターとベースの音が恐ろしいくらいシャープになっていて、「演奏を聴く」という意味では全く問題ないというか、これはこれでものすごいことになっています。
ドラムレスでも、弦が唸りまくっていることはバキバキに伝わる、そういう演奏の結果、「ふしだらvsよこしま」「プリティドール」といった、彼らのディスコグラフィーの中では大変に地味な1stアルバムの、その中でも地味だった2曲がこのスタイルでは抜群にカッコよく聴こえるのがすごい。
きっとバンドの方も、この相性を見つけた時嬉しかったに違いない。
KONTAは発声しようというタイミングで少し首を後ろに倒してから歌っていて、これは多分今の体の状況で、一番声が出るスタイルを探った結果なんだろうと思います。
結果ほぼ変わらない爆発的なヴォーカル。かっこいい。
杏子も他メンバーと頭の位置を合わせるように座っての歌唱でしたが、座りながらでもスカートの裾をフリフリしていて大変に相変わらず。
01.あいさつはいつでも
02.三日月の憂鬱
03.ふしだらVSよこしま
04.プリティドール
05.暗闇でDANCE
06.Dear わがままエイリアン
07.泣いたままでlisten to me
08.冗談じゃない
(休憩)
09.女ぎつね on the Run
10.あいまいtension
11.勇み足サミー
12.打ち上げ花火
13.norma jean<reprise>~ノーマジーン
14.目を閉じておいでよ
15.わぁい わぁい わい
16.なんだったんだ?7days
EN.チャンス到来
5人バンド時代とどっちがいいと問われれば、そりゃ5人の方がいい。
でもそれがもう如何ともし難くなった今、できることをこんなに磨いてやってくれるのであれば、もう観る側としては何も言うことないです。
フォロワー的存在が皆無のバンドです。彼らの歌を歌えるのは彼らだけなのですから、活動し続けるという判断をして、生み出した曲を奏で続けてくれるだけで本当に御の字で。
次回12月にまたやってくれるということなので、このスタイルに合った別の曲をガンガンかましてほしいです。「各アルバムのラスト曲」縛りとかどうだろう。
このスタイルの「ダメージ」とか「ラサーラ」聴きたいです。