29日は久保田利伸@代々木第一体育館。
40周年ツアーの東京公演。

何となく観たいとずっと思っていたところに友人からチケット浮いたとの報。そりゃ乗っかる。
代々木体育館に入ると夥しい数の花。ミュージシャン各氏はもちろん、ファンであることを公言し番組での共演もあるサンドウィッチマンや、CMで曲を使っているサントリーや、WBSのエンディングで曲を使用していたテレビ東京ミュージック等もあって面白いのですが、どうしても岩下志麻さんとの関連がわからない。

調べてみたら1994年に彼女が主演したドラマの主題歌を担当していたとのことですが、その繋がりだとすればその義理堅さよ。
代々木第一体育館と言えば、席がハズレだった時のハズレっぷりが他にないレベルでハズレなので、そこは少しドキドキしていたのですが、南スタンド1階の中ほどということで一安心。昔、OASISを観た時はアリーナの後ろから3列目という、ビジョンすら豆粒状態の席だったので、ほっとします。
開演時刻の10分程前から、バンドメンバーでもあるDJ DAISHIZENによるDJであっためにかかりますが、まあこれすごい。
頭からいきなりD'Angeloの「Brown Sugar」ぶっこみながら、The MetersからArrested Development。「Get Up And Dance」や「Get Lucky」あたりの大ネタもかましつつ、すごい勢いでとっかえひっかえしながらも実にスムーズに繋ぐ繋ぐ。もう気持ちいい。
そしてバンド演奏が始まるとまあこれもすごい。特にリズム隊完璧だと思っていたら、ドラムがChris Colemanでした。Princeともやったことあるし、Christina AguileraやBeckのライブサポートもしている人で、何でそんなレジェンド枠の人連れてきているんや。
ただ、バンドを見渡して「?」と一瞬思ったのが、こういうサウンドの場合他のバンドであればだいたいいるパーカッションと生ブラス隊がいなかったこと。
追って調べたところ、過去のライブによってはいたこともあるようなのですが、こういう大会場の周年ライブでいないということは、これが彼のライブの「基本」なのだろうと思います。
帰って調べても明確な理由は見付けられなかったのですが、音源聴き直したところ、パーカッションが引っ張るタイプの曲もあるといえばあるものの、その曲はやらなかったり、大幅にアレンジ変えていたり。
元々シンセブラス黎明期にそのサウンドを割とフィーチャーした音で出てきた人ですし、重要曲にそれらのパートが不要なバラード楽曲も多い人なので、そこらへん全体の塩梅での判断なのかと思います。
ただ、もうリズム隊の2人で完全にグルーヴは出来上がっていますし、そもそも久保田さんはリアルなソウル/R&Bを目指す人ではなく、それらのテイストを存分に含みつつも日本人に馴染む音楽を志してきた人ではあるので、これでいいんです。
彼の歌もいい。
ただ、その他の歌の上手い人、たとえば玉置浩二が単体でぶん殴りにくる声だとすれば、久保田利伸はバンドの演奏に乗っかることで本領発揮する感じだと思いました。チームプレイでぶん殴りにくるタイプ。
周年ライブなのでゴリゴリにヒット曲並べてくるかと思ったらそこまででもなく、とはいえみんな知っているような曲はきちんと漏らさず入れてくる、そして漏らさずバチクソに歌い倒す、キャリア全体を総括しつつもバランスを取った選曲の、そして存分に歌を楽しめる、大変に心地よいライブでした。
細かいところを言うと、テレビ東京のWBSで3月27日までエンディング曲として半年使用されていた「諸行は無常」、彼の楽曲の中では面白いくらい「抜け感」のある楽曲で非常に好きだったのですが、テレビで聴けなくなった直後に生で聴けるこの大団円感。
で、WBSの4月からのエンディング、中森明菜ですって。
彼女のライブも観たい。