24日は「tie in reactin DX」。
アイドルグループRAYのメンバー内山さんが主催、新宿・歌舞伎町の同じ通りにあるMARZ、marble、ACB HALLの3か所回遊型のサーキットライブイベント。


今回前代未聞なのは、アイドルグループのメンバー主催にして、本人が所属するRAY以外に一切アイドルグループ不在、インディーズ一部メジャーも含めたバンド及びミュージシャンのみ、という点。
それも全部内山さん自身でアポイントや調整、制作を行っているとのこと。
ただの有能なブッキングマネージャーじゃないですか。
ざっと見ると気にはなっているもののライブを観に行くまで至っていないバンドだらけだったので、今回はRAY云々抜きにして乗っかることに。
各ライブハウス3分程度で移動できる距離ではあるのですが、おっさん無理したら最後までもたないと判断、検討の結果およそACB HALLに籠城することに決定。
チケットのリストバンド交換はMARZだったため、そのままRAYの最初のステージを観てからACB HALLへ移動。
■テレビ大陸音頭
めちゃくちゃ初期衝動で突っ走って、実際フロアに飛び込んで大暴れしているのに、演奏はトリッキーだし、どこか「おもしろ」感もある不思議な感覚のバンド。インテリジェンスとクドさを両立した稀有な存在。
■インナージャーニー
1990年代前後、「J-POP」のフォルムがまだあやふやだった頃、歌謡曲とニューミュージックと「ロック」的な音楽と、いろいろ混沌としていた頃の音楽の総体のような音楽。対J-POP的な姿勢でもなく、J-POPに敢えて寄り添おうともしない、ふわっとしてはいても芯はある感じの。
■ポップしなないで
神田明神ホールでのワンマン以来。
あの頃は完全なキーボードとドラムの2音の体制が大好きだったので、そのワンマンで一部ギター&ベースがサポートに入った時に「なんかこれじゃない」と思って以降少し離れたのでした。
が、最近の音源ではそういう音作りがどんどんこなれている感じだったので、改めて観てみると、謝りたくなるくらいポップスとして進化していました。もう一回ワンマン行きます。
■tiny yawn
インナージャーニーと比較すると、こちらは洋楽寄りの音の重ね方。なのにVo.の女の子の歌等そこはかと、でも確実に「和」の匂いがするのが面白い。あとこの方たちMCがすげえ面白いの何。
■せだい
まったくもってスタイリッシュじゃない。でもそれが何かむしろかっこいいと思えるバンド。あと、上手方下手に向かってギター・ギター・ベースが並んで、それぞれの前にマイクが並んでいるのですが、センターマイク位置のギターが一番歌わないで弾き倒しているの、そういうの大好き。
■the Bercedes menz
これまでと演奏がまるで違う。何ていうか「間違いなくプロの演奏家がプロの演奏をしている」音。この手の音楽は総じて「必ずしも技術を前提としていない」ものだと思っていますし、だからこれまでも楽しく聴いていましたが、キレキレの演奏はやっぱり死ぬほどかっこいい。
■長瀬有花
相対性理論及びその周辺のバンド以降の音なことはわかるのですが、そこここに更なる変容が聴いてとれます。
正直おっさんの心には響ききらなかったのですが、でもこういう人のこういう音楽はむしろその方がいいとも思います。おっさんなんか気にせずに同世代に響く音楽をガンガンやってほしい。
で、Marzに戻って最後のRAY観て終わりなのですが、内山さんの選曲がアゲ曲並べてきたことと、フロアのみんなここまでいろんなライブ観てきたこともあって、信じられないくらい盛り上がる。クラウドサーフ起きるくらい。楽しい。
できるだけジャンル決めずに、いいと思うものは聴いているつもりですが、そういう身にこういうジャンルとジャンルが「混ざる」イベントは、オムライスも餃子も美味い町中華に近いというか、あっちの好きなものとこっちの好きなものを一緒に摂取できるのが純粋に嬉しい。
ライブハウスだから酒も飲んでるし。
そしてもうひとつ嬉しいのは、内山さんのバンド勢に対する信頼と同時に、バンド勢から内山さんやRAYへの信頼も垣間見えて。これはとてもいい傾向です。
ヴィジュアル系じゃないのに多くのヴィジュアル系バンドから全幅の信頼を置かれているTHE NOVEMBERSのような、今後そんな立ち位置にもなれるのではないかとも思います。割と本気で。
「アイドルミュージック」と「ヴィジュアル系」は、音楽の括りの中で「音楽としてのスタイルを指さない」括りの2台巨頭であり、その括りで客を呼べることもある代わりに「その音楽性を評価されにくい」部分も多々ありまして。
それが他ジャンルと繋がり混ざることで、フックアップされてその音楽が音楽として評価されたり、より面白い音楽が生み出されたりするのではないかと思うのです。
THE NOVEMBERSとRAYが対バンとかやって繋がれば、もっと混ざってもっといい感じになるかもしれません。やって。やってください。