1年経ったので、既にXで触れたものも多いですが、また2025年に起きたことから、かいつまんで10大ニュースを選んでみました。
TSUTAYAが存在しない都道府県が登場
先日単体でネタにした通りですが、TSUTAYAの店舗が減るにつれ、完全な空白地域が増加しています。
そして2025年3月、宇治市の小倉店の閉店によって京都府からレンタルができるTSUTAYAが消滅しました。
京都市内にお洒落系「蔦屋書店」はあるのですが、それらはどこもレンタルを扱っていません。
その他の県を見ても、山形県・山梨県・岐阜県・島根県・山口県ではレンタルができる店舗は残り1店舗、山形県と島根県についてはCCCグループの他屋号の書店すら存在しない状況のため、そろそろ「全国チェーン」と呼びにくい状況が発生するかもしれません。

CCC、大変そうな40周年を迎える
そんなCCCは2025年で会社の設立から40年を迎え、こんな記念サイトを作っています。
これによると47都道府県全県に店舗を出店したのが1991年ということで、それが今年どうなるかというところも気になりますが、その他なかなか上手くいってないところもあり。
蔦屋書店の海外展開も頑張っていますが、メインの中国では割と鳴り物入りでオープンした西安の店舗が2024年に3年ちょっとで店を畳んだり、今も日中関係があんな感じだったり、なかなかしんどそうです。
SHARE LONGEは三井住友銀行と組んで「Olive LOUNGE」の形を中心に店舗数をゴリゴリ増やしています。LOUNGEは利益率がいいので、これをどこまで伸ばせるか、でしょうか。
「ゲオ」が社名ではなくなる
2025年7月、ゲオホールディングスが2026年10月に社名を「セカンドリテイリング」に変更することを発表しました。
現状でゲオホールディングスの主業はセカンドストリートになっているわけで、看板もそっちに架け替えましょう、ということですが、これでますます「ゲオ」を維持する意味も薄れ、ゲオ業態はシュリンクしていきそうです。
というか、現状のゲオもほとんどの店舗でレンタルは店の端っこの方に追いやられていますので、いつ全店で止めてもおかしくない。
「MUSIC SHOP BIG」が消滅
2025年1月31日、甲府昭和店と津南店の閉店によって「MUSIC SHOP BIG」「MEDIA STATION BIG」の屋号で全国展開していた「BIG」が完全消滅しました。
元々CDの卸の方がメイン業態だった株式会社音光が、撤退したCD店にほぼ居抜きで入居してオープンするという形で店舗網を拡大していったチェーンですが、一時は40店舗前後まで増やしたものの、そういう形でのオープンですので短期でまた閉店する店も多く、最後の方には「居抜きで入ろうにも、もう閉店するCD店がほとんどない」状態でどんどん減少し、2025年にお亡くなりになりました。

大手チェーンの消滅ペースが穏やかになる
CD店は2025年も当然減りましたが、タワー/HMV等の大手チェーンについては一時期よりも閉店数が落ち着いてきています。
というか、タワーレコードは2024年度の業績が過去最高を叩き出していていますし、今年6月の前期も好調。
今も続々出てくるK-POPや、国内でも新たにデビューするボーイズグループ等、特にCDを売りたいグループはたくさんいますので、そういう「推し活」の受け皿になることができて、またインバウンドに対して魅力的な品揃えを提供できれば、まだ生きていけるということでしょう。
それが難しい個人経営の新譜店は続々閉店していますが。
新星堂も一時の激ヤバ状態から多少落ち着きましたが、こっちは店舗の大半が床面積の半分をトレカにしたためかと思います。
ヴィレッジ・ヴァンガードの大量粛清がもう始まる
ヴィレッジ・ヴァンガードが、全店舗の約3割にあたる81店舗を閉店することを発表したのが2025年7月。
ただこれ、記事では「2026年5月期以降に」ということなので、2025年内だけで12店舗閉店しているのはつまりそれとは別ということのようです。
というか、2026年の1月2月だけでわかっているだけでも9店舗更に閉店。
これ、報道されている期間になれば相当エグいことになるのかもしれません。

「エーツー」、風前の灯火
株式会社エーツーは、ホビーグッズ販売の「駿河屋」業態が完全にメインになって、社名も2025年の5月に「エーツー」から「駿河屋」に変えてしまったわけで、ゲオよりも一歩早く同じような動きを行っています。
駿河屋はばんばん新店舗をオープンさせていますが、同時にエーツー/ブックマーケット業態の店舗もどんどん駿河屋に業転していっています。
特に駿河屋と業態が被るエーツーは激しく減少しておりまして、「エーツー」の名前が残る店舗は、
・ブックマーケット・エーツー 大沢店(埼玉県)
・ブックマーケット・エーツー坂戸店(埼玉県)
・ブックスエーツー 中山店(千葉県)
・ブックマーケット・エーツー 南瀬名店(静岡県)
・ブックマーケット・エーツー 豊川店(愛知県)
・ブックマーケット・エーツー 三河安城店(愛知県)
・エーツー金閣寺店(京都府)
・ブックマーケット・エーツー 住之江店(大阪府)
以上8店舗。ばさっと屋号を変えてしまう可能性も割とあると思います。

ビデオ1が迷っている
TSUTAYAが雑貨販売やシェアラウンジ、ゲオはリユース販売という別業態に活路を見出す中、まったくもって揺らぐことなくレンタル業をメインにし続け、店内も20世紀のレンタル屋まんまでブレることがないビデオ1。
ですが、そのせいか年々少しずつ店舗数を減らしていまして、今年も新潟市内の近江店と長岡市内の喜多町店が閉店と相成ったわけですが、うち喜多町店は、アダルト系のレンタルのみを残し、そういう感じのアダルトショップへの転換を行ったのですが、何故か3ヶ月後にまた一般のDVDも含めたレンタルショップとして再オープンしまして。
要望が多くあったとのことですが、そこらへんのニーズを読み切れなかったのか、それとも業転後の状況がよくなかったのか。
何か、迷走している感はあります。

老舗中古レコード屋が閉店
1月には神戸元町高架下のダイナマイト、3月には京都市のHOT LINE、7月には調布市のタイムマシーンと、老舗と呼んでいい中古レコード店が閉店しています。
ダイナマイトは高架下の再開発でほとんどの店舗が撤収する中、ギリギリまで粘っていましたが、さすがにもう無理でした。
HOT LINEは、元々京都市役所西のレコ屋集中地帯に店を構えていたのを、2021年にそこから少し外れた場所に移転したものの、移転後の店舗はどうにも覇気がない感じで心配していたのですが、遂に閉店。
タイムマシーンは縮小はするものの移転して再開の予定と聞いていますが、今のところ動きは見えていません。
新潟のKING KONG、神保町のレコード社、新宿→下北沢のNAT RECORDS、渋谷→江戸川橋のEL SUR RECORDS等、きちんと移転して再開しているお店も多くありますので、待ちましょう。

中古レコード店チェーン、2社だけ伸長
現在、中古レコードをメイン商材としている企業で全国ベースで出店しているのは、株式会社ディスクユニオンとFACE RECORDSの運営元であるFTF株式会社ですが、この両社は今年も新店舗をオープンさせています。
ディスクユニオンは、状況に応じて店舗をどんどんスクラップアンドビルドしていくことで有名ですが、今年は、
・吉祥寺店のジャズ館を移転、クラシック館は閉店
・ロードサイド型の北浦和店を閉店し、浦和パルコ内に移転の形でオープン
・神保町店を閉店
・川崎店をオープン
と、割と出入りが大きめの1年でした。
一方着実に店舗を増やしていくFACE RECORDSは、2023年に京都、2024年に名古屋と来て、2025年は福岡は天神に新店舗をオープン。
何となく、新譜CD屋が大手チェーンに収斂していった流れが、中古レコード屋にもいよいよ来ようとしているのではないか、みたいな気持ちになります。

まあ、毎年ヤバいヤバい言いつつ割としぶとく残っているので、できるだけそのまましぶとい感じでいていただけると嬉しいです。