第76回紅白歌合戦の出場者が出たので。
毎年言っていますが、もう「老若男女が知っているヒット曲」など今の日本にはほとんどなく、みんなが納得する出場者の選出などできるはずもない、NHKだってかなり多くの層に「知らん歌手を出すな」と思われることは重々承知であろう世の中の状況下で、それでも何とか腑に落ちる人を最大化しようとしている、その結果ということは前提として。
「演歌」「ニューミュージックからJ-POP初期」「それ以降のJ-POP」「女性アイドル系」「男性アイドル系」「ネット発」「アニメ発」あたりを枠として意識しつつ、断わられることもありつつできる限りの結果だと思います。
今回の第一弾の発表は昨年と比較して「若い方に寄せてきた」印象。特に紅組。
昨年厚めだった「ニューミュージックからJ-POP初期」のあたりが減り、その分若者が増えました。
意外だったのはKAWAII LAB.からは出られて1組、もしくは「連合」の形でメドレーもありえるか、と予想していたのですが2組選出された点。
NEW KAWAII系楽曲で現在最も一般認知が高いのは、CUTIE STREETの「かわいいだけじゃだめですか?」ではないかとも思うのですが、CUTIE STREETはデビュー曲がいきなり当たった形のため、そこは恐らく事務所の先輩後輩関係で決まった2組ではないかと思います。
昨年まで出場していたJO1も、セールスだけ見る限りでは後輩のINIの方が売り上げ枚数は多いのですが、先輩として出場していたということもありますので。
そのJO1が出場していないのは、メンバーの1人がオンラインカジノに絡んでしまって、活動休止している点が響いているのは間違いないと思います。
それでPRODUCE101系が一旦引いたところににすかさず入ってきたHYBE系の&TEAMは、売上的にも問題ないわけですが、テレビでのメンバー認知度アップも影響していると思います。あとNHK的には、来年以降のBTS活動本格再開に向けての布石もあるのではないか、という下衆の勘繰りと。
旧ジャニーズのSTARTO社所属グループが復活したこともポイント。
さすがにグイグイ来ているSnow Man/SixTonesではありませんが、2人体制King & Princeが出場することで、2022年以来の旧ジャニーズからの出場になると共に、その2022年に出場していた5人体制のキンプリのうち3人は既に去年からTOBE社に移籍してNumber_iとして出場していますので、別グループとしてではあっても「あの時の5人」が再び揃って紅白に出場するという、割とエモい状況ではあります。
ハンバートハンバートは朝ドラ主題歌なので妥当ではありますが、主題歌への起用が発表された8月まで、彼らが紅白に出ることを予想できていた人は皆無だったと思います。
というか、朝ドラ主題歌はここまで長年の間、ベテラン勢を、健在を示す&NHK的にはその後の紅白への展開を期待して起用するパターンがほとんどだったと思うのですが、それでも出てくれる人はもとより出てくれるし、出てくれない人は起用しても出てくれないことが多かったので、方針転換という感じなのでしょうか。
彼らのようなグループが今後もフックアップされるのであれば、大歓迎です。
古めの方ではTUBEはデビュー40周年、岩崎宏美はデビュー50周年。
久保田利伸は正式には来年デビュー40周年ですが、この9月に40周年記念ベスト盤を出して既にアニバーサリーイヤー突入中。
ORANGE RANGEは今年からレーベルをソニーに戻し、過去作のSNS展開による掘り起しが成功したことで、懐かし枠&SNS枠の双方を押さえられる貴重な存在と言えます。
演歌で衝撃的だったのは山内惠介が外れたこと。
今年のこれまでの男性演歌・歌謡曲歌手の売上は以下のような感じ。
SHOW-WA & MATSURI/僕らの口笛(11.7万枚)
新浜レオン/Fun!Fun!Fun!(9.0万枚)
辰巳ゆうと/運命の夏(7.8万枚)
山内惠介/北の断崖(6.8万枚)
SHOW-WA/外せないピンキーリング(6.7万枚)
MATSURI/アガベの花(6.1万枚)
純烈/二人だけの秘密(4.6万枚)
風輪/天使と悪魔の愛し方(3.9万枚)
真田ナオキ/Nina(3.8万枚)
青山新/身勝手な女(2.2万枚)
三山ひろし/酒灯り(1.0万枚)
演歌の場合、ギリギリまで枠が減らされた結果、一度出場した方々から他の人に入れ替わる、所謂流動性が高くないのは止むを得ないとして、昨年B'z関連で関連事務所所属として出場できた新浜レオンが、昨年の紅白で大きく知名度を伸ばした結果として既存枠に食いこんだ様相ですが、その食い込みの結果飛ばされたのが山内さん。
山内惠介と三山ひろし、売上では正味これだけ違うのに。
アイドル的人気は山内さんの方が高いので、リクエスト系の値は確実に山内さんの方が高いし、カラオケ人気は昨年三山さんが相当高かったようですが、今年の楽曲のCD売上は昨年の曲に比較して今のところ半分ちょっと程度なので、その曲のカラオケ人気が突出しているということも考えにくい。
「けん玉」企画のためだとしたら、それは何か本末転倒な気もします。
SHOW-WAとMATSURIは、成り立ち上どちらか片方だけ出場ということはしにくいですし、「SHOW-WA & MATSURI」名義の楽曲をリリースしたのは、ニコイチの形でも出場できるように対策したと考えることもできますが、正味その人気を牽引したのがあまりにもフジテレビに偏っているためではないか、とも思います。
で、今回の発表は紅組20、白組17ということで、この後の追加発表は当然ありえる状況。
恐らく目玉はこれからです。慌てずに行きましょう。