12月に一部を揺るがした「代々木の山野ホール使用停止」事件、3月31日に結論が出ていました。
「イベント、コンサートなどチケットを販売し不特定多数の来場者を入場させる等の貸し出しは一切行わない」
ということで、今後ハロプロとか含めて興業に類するイベントが行われることはなくなりました。
12月にネタにした際には、理由詳細は明らかになっておらず、いくつか可能性を挙げてみたのですが、今回の発表で明らかになったのは「2)建築基準法」に抵触するとのことでした。
山野ホールの所在地は「第2種住居地域」ということで、学内の施設であるため本来の教育目的の範囲であれば何ら問題はありませんが、一般貸しして有料のコンサート等を開催する場合、それは「興行」になりそもそもの目的を逸脱することになりまして、それが結果としてNGと判断されたということで。
で、12月に少し気にしていた昭和女子大学人見記念講堂はどうなんだろうと調べたところ、こっちは用途地域的には「第一種中高層住居専用地域」で、ここも何も申請しなければ興行用の施設はNG。
ただ、人見記念講堂はそもそもクラシック用途として外部公演も開催すること前提で建設された施設ですので、法的なところも全部クリアしてから建設したものと考えてよいと思います。
一方、山野ホール、現在の施設は2007年に建て替えられたものですが、何故昨年12月のタイミングでいきなり発覚してそれ以降のイベントが全部すっ飛んだのか、という点については明記されていません。
通報が入ったか、何か別の目的で現況調査を行ったところこっちに指摘が入ったか、どっちかじゃないかとは思うものの、その前、1956年に建てられた先代山野ホールでは、テレビ番組の公開収録やコンサートも割と頻繁に行われていたので、途中で用途地域の変更があったのか、建て替えで何か基準が変わったのか、それとも昭和30年代からずっとなあなあで来ていたのが70年近く経って遂に指摘されたのか。
やっぱりよくわからない。