海老名にタワーレコードの新店舗がオープンしたこと

もはや新規でCD/DVD店がオープンすることはありえないと思っていた矢先の昨年12月、佐賀市のモラージュ佐賀に新規のCD店、We'sが出店してビビったのですが、それで終わりではありませんでした。
2024年8月30日、神奈川県海老名市に新規CD店がオープン。それもタワーレコード。

今回タワレコがオープンした商業施設ビナウォークには、長年にわたって新星堂が店を構えてきたのですが今年の1月で遂に閉店し、CD店のない商業施設がまたひとつ増えたと思ったら、半年強のブランクを経てまさかの復活。

この期に及んで新規でCD店をオープンさせる狙いは、リリース発表時のプレスリリース内の「ビナウォーク海老名が運営する首都圏最大級、8,000人収容可能なイベントスペース『ビナステップ』を利用したタワーレコードの企画によるイベント開催」に尽きると思っています。

CDの売上は当然年々下がってはいるわけですが、唯一ボーイズグループを中心にした「ファンがCDを複数枚買いしがちなジャンル」についてはむしろそのグループ数が増えているので、それらの売上をどれだけ持ってこれるか、というところをシャープに狙えばまだCD店は生き残れるはずという読み。
そしてそのアガリを最大化するには大規模なイベントを別途会場を大金を出して借りる必要なく開催できる環境が必要なので、広いイベントスペースを持つビナウォークは理想的と言っていい場所です。

そして昨日、実際オープンした店舗に行ってみたのですが、すごく納得しました。その「大規模なイベント」を開催するにあたって、ほぼ理想的な環境の店舗です。

上層階ではなく、ビナステップに隣接した1階に位置していること。ビナステップ側にも出入り口があること。
大規模なイベントでCD購入者が列を作るようなことがあれば、階段を利用して並ばせることで1階の通常の往来の支障を最小化できる環境。
およそ完璧です。

閉店する前の新星堂は、ビナウォークではあったものの別館と言っていい場所で、それは駅に近いという意味ではオープン当時はベストな場所だったのかもしれないのですが、2024年の状況を踏まえればこのタワーレコードがむしろベストポジション。
どこまで生きていけるのかはこれから次第ですが、とりあえずできたばっかりなのに「いきものがかりの聖地」的なポジションを狙おうとしているあたりも、小賢しくて好きです。