Corneliusについては、CDは新しいのが出ればだいたい買う、自分の中では割と「録音したものを聴く」方の人で。
だからCorneliusとしてのライブはフェスでしか観たことがなく、小山田圭吾を生で観たのはYMOのサポートか、METAFIVEのメンバーとしての方が通算でいえば多いくらい。
ただ、音源聴く限りでもCorneliusとしての割と滅茶苦茶な音楽の変遷の中で、周年だったら最早最近のライブでは演らなくなった過去曲もやるだろうくらいの気持ちで、のほほんとチケット突っ込んだら割とサクっと取れました。
結果、そんな割と軽い気持ちで参加した自分をぶん殴りに来るかのようなエグいライブでした。
数日前に発表された長尺&ゴリゴリめの最新曲あり、1stアルバムのメドレー含む楽曲あり、Sketch Show楽曲でMETAFIVEがカバーした「Turn Turn」あり、METAFIVE楽曲としてリリースした「環境と心理」あり、テルミンあり、フライングVあり、「FANTASMA」初回盤付属のイヤフォンあり、恐らくお父さんの取材時の時であろう幼少期からUNOや小枝のCM等、映像あり。
掛け値なしに30年間を全部ぶっこんで、それを一連のバンド演奏と会場演出でひとつの「作品」のようにまとめ上げた隙のなさ。
で、演奏や演出の隙はないんだけど、どことなく我々のいろんな思いは乗っけられるような、不思議な空気感。
いいものを観ました。
The Flipper's Guitar時代からダラダラ聴き続けてきた2人のうち、今回片方がそのキャリアをこういうふうに俯瞰しつつまとめてきました。
あとはもう片方が8月31日にどうまとめてくるのかまとめないのか。こっちもありがたいことにチケット取れました。
宇多田のチケットはまるで取れませんが、ここらへんの運、割と総量は決まっているのかもしれません。
もっと徳を積もう。