おとぼけビ~バ~@恵比寿リキッドルームのこと

金曜の晩は恵比寿リキッドルームでおとぼけビ~バ~。

2018年のアメリカのフェスCoachellaに招聘された日本人ミュージシャンはX JAPANとおとぼけビ~バ~だけだったわけで、そんなのを日本人が観ていないのはあんまりよくないことなのではとずっと思っていたところに招集がかかったので渡りに船。

結論。最高じゃないか。
そもそも彼女たちをパンクと呼んでいいのかどうかということは、音源の時点でいろいろ考えるわけです。
1曲1-2分で終わっちゃうところはパンクっぽくもあるのだけど、だいたいの曲でその尺の中にプログレもよもやの転調/変拍子をぶっ込んでくる。

案の定現場もそれなりに沸くのだけど、踊れそうで踊れない、少なくとも踊り続けようとすると「おっと」というタイミングが割と頻繁にやってくる面白現場。
これ何て呼べばいいのだろう。「痛快ミニマムプログレパンク」。何か違う気もしますが、要するにあんまり他に類を見ないタイプの音楽。もう何かすげえ楽しい。

そして馬鹿テク。「あんな無茶なリズムをあんな高速でキープする」だけでもリズム隊すごいのに、いやもう何この盤石感。
これが基礎にあるから、上に面白いモノを何でも乗っけていける。よしえさんのギターの位置は、他に見たことないレベルの高い位置ですが、あれは見た目以前に一番気持ちよく弾くためだと思うと合点もいくレベルの気持ちいい弾きっぷり。
「OK We are おとぼけビ~バ~どんどん行くぜ!」とよしえさんが頻繁に口にする通りどんどん行って、時々すげえと思って、時々笑って、だいたい痛快な気持ちになりっぱなしのライブ。

あと、開演前の我々の話題は「何曲やってどれくらいで終わるのだろう」という点でしたが、19時ほぼオンタイムで開始して最初の10分でたぶん7曲くらいやって、その後よしえさんの「安心してください。37曲やりますよ」という素敵なMC。
もう少しやってからVo.のあっこりんが「37曲やって、20時頃には帰っていただく…」と面白を被せてくる。

結果、本編は1時間強程度、ただしその後アンコールに次ぐアンコール。出てきて演奏時間11秒の「DM送ってやろうか」を一発やって去り、また出てきて再度「DM送ってやろうか」をやって今度は更に12秒の「DM送ってやろうか pt.2」を続けてやって去っていく等。
6回目くらいのアンコールでようやく最後に新譜でもオーラスの「レッツショッピングアフターショー」で締め。
この曲はタイトルに全くもって違わず「ライブが終わったら物販行け」という曲なので非常に納得度高く終了。
だいたい1時間20分くらいでした。曲数はわからん。わからんけど面白かったからよし。
みんなも観よう。