紅白歌合戦の歌唱曲が発表されたので、「歌唱曲がいつリリースされたのか、売れた曲なのか、過去紅白で何回歌ったのか」の一覧を今年もやります。
曲名の後のカッコ内の数値が過去に歌った回数。数字無しは初披露。年はリリース年でカッコ内はシングル(フィジカル)の売上数。*が付いているのはカバー曲。
歌手名 | 曲名 | 発表年(売上) |
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AI | アルデバラン | 2021(配信) |
あいみょん | 愛を知るまでは | 2021(17,400) |
石川さゆり | 津軽海峡・冬景色(12) | 1977(727,000) |
Awsome City Club | 勿忘 | 2021(アルバム) |
上白石萌音 | 夜明けをくちずさめたら | 2020(アルバム) |
坂本冬美 | 夜桜お七(8) | 1994(149,000) |
櫻坂46 | 流れ弾 | 2021(427,000) |
天童よしみ | あんたの花道(4) | 2002(114,000) |
東京事変 | 緑酒 | 2021(アルバム) |
NiziU | Take a picture | 2021(372,000) |
乃木坂46 | きっかけ | 2016(アルバム) |
Perfume | ポリゴンウェイヴ | 2021(31,100) |
BiSH | プロミスザスター | 2017(25,800) |
日向坂46 | 君しか勝たん | 2021(554,000) |
松田聖子 | ||
MISIA | 明日へ | 2011(アルバム) |
水森かおり | いい日旅立ち* | 2000(アルバム) |
milet | Fly High | 2021(配信) |
millennium parade×Belle | U | 2021(28,000) |
薬師丸ひろ子 | Woman "Wの悲劇"(2) | 1984(373,000) |
YOASOBI | 群青 | 2020(アルバム) |
LiSA | 明け星 | 2021(63,400) |
KAT-TUN | Real Face #2 | 2006(1,046,000) |
関ジャニ∞ | Re:LIVE | 2020(351,000) |
King & Prince | 恋降る月夜に君想ふ | 2021(473,000) |
郷ひろみ | 2億4千万の瞳(6) | 1984(213,000) |
GENERATIONS | Make Me Better | 2021(アルバム) |
純烈 | 君がそばにいるから | 2021(48,000) |
鈴木雅之 | め組のひと | 1983(622,000) |
SixTones | マスカラ | 2021(545,000) |
Snow Man | D.D. | 2020(1,818,000) |
DISH// | 猫 | 2017(47,200) |
BUMP OF CHICKEN | なないろ | 2021(未集計) |
氷川きよし | 歌は我が命* | 2019(アルバム) |
平井大 | Stand by me, Stand by you | 2020(アルバム) |
福山雅治 | 道標(2) | 2009(アルバム) |
星野源 | 不思議 | 2021(151,000) |
布袋寅泰 | さらば青春の光 | 1993(469,000) |
まふまふ | 命に嫌われている。* | 2020(配信) |
三山ひろし | 浮世傘 | 2021(12,000) |
宮本浩次 | 夜明けのうた | 2020(アルバム) |
山内惠介 | 有楽町で逢いましょう* | |
ゆず | 虹 | 2009(76,400) |
「め組のひと」はラッツ&スター期の曲ですが、もう本人曲として。あとKAT-TUNは「Real Face #2」なので正確には2018年の曲ですが、数値は2006年のデビュー曲のものを入れています。
正直「売り上げ枚数」は今や目安にもなりにくいという気持ちはありますが、どうしようもなく。それでも全体を眺めた感触として、去年までと少し変わっているような気がします。
決定的なのは「メドレー」と銘打たれた演目が完全に消えたこと。
これまで割と嵐がメドレー好きというか、嵐は出場12回で単独曲での披露は結局一度もなかったのですが、嵐の出場が途絶えたと同時に「メドレー」も消滅。
確かに最近はミュージシャンよりも楽曲を単純に評価する傾向が強い世の中ですし、民放の音楽番組でも長丁場のものであれば披露曲を事前に明示するのが常ですから、そういう流れに沿ったものであろうと推測します。
そしてもう一点、割とエグいと思ったのは演歌勢の扱われよう。石川さゆり・坂本冬美・天童よしみはだいたいいつも通りの「よく知られた曲を歌っとけ」状態で、特に石川さゆりは「天城越え」と「津軽海峡・冬景色」を毎年交互に歌うルーティーンを2007年から継続中ですが、ここまでずっとオリジナル曲を歌唱してきた水森かおり・氷川きよし・山内惠介がカバー曲枠になりました。
何かもう紅白の演出の「駒」にならざるを得ない、今の演歌の劣勢を象徴するような状況。
三山ひろしは相変わらずけん玉企画のため楽曲はあまり耳に入らないのでいつも通りですが。
いつまでけん玉引っ張るんだという気持ちはすごくあります。
あと、東京事変の「緑酒」とまふまふの「命に嫌われている。」は紅白の舞台に「この曲を敢えて選んできた」感があります。
まふまふは何ぼでもオリジナル曲持っているのにボカロのカバーのこれっていうのはもう、この歌詞を紅白で歌いたいだけなんじゃないかと思います。気持ちはすごくわかります。
ただそれでもやっぱり今年は全体的に「弱い」と思います。これだけでは。
ゲーム&アニメの企画は発表されていますが、まだギリギリで何か出て来そうな気がします。
出てこないのであれば、NHKはもう今後もことさらに頑張らなくなるのではないかと思います。そういう見切りをつけても、そろそろいいような気もするんだ。